国際通貨になるか人民元

中国は為替に対して、強い管理を行っています。

中国経済の行き詰まり

2012年4月14日の報道によると、中国の中央銀行である人民銀行が、為替相場の変動幅を対ドルで0.5%から1%に変動幅を拡大することを発表しました。これはあたかも人民元を自由化(変動相場制)にしているようにも見えますが、果たしてどうでしょうか。

中国が行っている為替に対する強い管理によって、輸出は潤いましたが、一方で実力以上に安いレートを維持し続けていることから、インフレが起こり、中国での所得の向上と相まって、国内で物価高に対する不満が高まる一方、2008年のリーマンショック問題、2010年のギリシャ問題、2011年の東日本大震災やタイの洪水、つまり、自然災害によって世界経済が停滞し、輸出頼りの中国経済が行き詰まってきました。

そうした中で、経済停滞しているアメリカは、貿易不均衡の是正を目指して人民元改革の圧力を一段と強めています。このまま貿易をし続けると、ドルやユーロ、円の需給関係が健全ではなくなり、世界的な金融問題となってしまうことが目に見えているからです。

中国も中国で世界的な不況の中で人民元を安い状態にしておいても、貿易黒字が縮小していくばかりなので、自身の貨幣価値を高めることを通じて貿易黒字の縮小幅以上にしようとしています。

思惑はどうであれ、中国は自身が危機的な状況にならないよう、人民元の対ドル相場の変動幅を拡大することになりました。

中国は世界第2位の経済大国であるのにもかかわらず、未発達な部分が多く、この穴埋めをするには、この経済力を背景とした先進国の技術やブランドなどの獲得が必要となってきます。

中国は発展すればするほど、完全な変動相場制に移行せざるを得なくなると考えられます。そうすればきっと、人民元も国際通貨となるでしょう。

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