銀行のキャッシュフローと金利について

バブル期に貸し出しの総量規制が始まると、銀行の債権が不良債権化して、業績を大きく悪化させていきました。

日本の土地神話

日本では長年にわたって土地神話と言うものが存在しました。

株価は景気循環で高くなったり低くなったりするので博打的要素があると考えられましたが、土地に関しては唯一、価格が大幅に減少するということが無く、一旦土地を購入しておけば、何年か、もしくは何十年か後に価格が上がると考えられてきました。1980年代、プラザ合意によって急速な円高が進み、輸出産業に打撃を与え、輸出産業の海外移転が加速するわけですが、このことによって、資金が行き場を失い、投機資本になっていきました。

株式などに投資をするのであれば、企業の経済活動が活発化するためまだよいのですが、日本では、土地神話によって土地などに資金が大量に流入、倍々ゲームが始まるようになりました。銀行も、金利を預金者に払わなければならず、企業が資金の借り入れを以前のようにしなくなってきたため、審査を多少甘くしても、安全性が高いと考えられた土地購入に対し、多くの資金を供給することになりました。資金は貸出し、返済が滞っていなければその銀行の資産になるわけですので、銀行自体にもメリットがありました。

しかし、貸し出しの総量規制が始まると、自転車操業で土地などに投資していた人々への資金供給が絶たれます。結果として銀行は今まで資産であった債権が、回収の見込みを立てることができなくなってしまうわけです。結果、銀行の債権が不良債権化し、銀行の業績を大きく悪化させることになります。

折しもその頃、国際会計基準が日本でも採用されることになります。企業の価値は債権ではなく、いつでも使える手持ち資金である、キャッシュフローが重要ということになりました。このため、銀行は公的資金を得ながら不良債権処理を加速させ、負債を減少させ、キャッシュ(現金)資産の比率を高める努力を行うようになります。

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