アメリカはどうして金との兌換をやめたの?

この兌換停止は、アメリカ合衆国議会にも事前に知らされておらず、とても大きな驚きを与えました。

2つのニクソンショック

先ほど書いたブレトンウッズ体制ですが、世界経済が発展するとともに限界を迎えました。この限界が如実に顕れたのが1971年のニクソン大統領の発表、いわゆるニクソンショックです。

ニクソンショックとは、リチャード・ニクソン大統領が電撃的に発表した、当時の世界秩序を変革する2つの大きな方針転換のことです。第1のショックとは、ニクソン大統領の訪中宣言です。これは1971年に発表されたニクソン大統領の中国への訪問を予告する宣言から、翌1972年に実際の北京訪問にいたる一連の外交を指します。もう一つのニクソンショックとは、1971年に発表されたドル紙幣と金との兌換停止を宣言し、ブレトンウッズ体制の終結を告げた声明のことです。

これはそれまでの固定比率によるドル紙幣と金の兌換を停止したことによる、世界経済の枠組みの大幅な変化を指します。ニクソン元大統領が国内のマスメディアに向けこの政策転換を発表したことにより、ニクソンの名を冠することとなりました。ショックと呼ぶのは、この兌換停止がアメリカ合衆国議会にも事前に知らされておらず極めて大きな驚きを与えたからです。

実はこの声明、アメリカが行った1960年代のベトナム戦争や当時の社会政策による財政支出を受けてほぼ完全雇用の状態になり、インフレーションの加速や貿易黒字減少など、景気過熱気味でした。この景気過熱で経常収支が悪化し、アメリカはいわゆるにっちもさっちもいかない状態へと陥ってしまったことが、金との兌換を停止した理由と言われています。

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