元本保証で資産運用

リスク資産に加えて元本保証の定期預金などで安定運用を行うことは、過度なリスクを取らないようにするためと分散投資効果を高めるので、資産運用の効率化に役立ちます。

元本保証のある金融商品では個人向け国債がおすすめ

資産運用を行う際には、証券会社や銀行などの金融機関が取り扱っている国内外の株式投資信託、外国債券といった値上がり益や運用利回りを追及する金融商品を通じて金融資産を殖やすことに意識が強く働きがちです。たしかに、日本の実体経済ははっきりと景気が良いとは言えず、経済構造は少子高齢化による労働人口不足や地方経済の規模縮小、過疎化が懸念されていますので、給与などの所得の増加も期待できない状況です。また、そのような状況下での日本政府の景気対策は、市場金利がマイナス金利に及ぶほどの超低金利政策をとっているため、銀行の預金金利は定期預金であってもかなりの低水準となっています。ですので殖やすための投資行動に偏ることは自然の流れかもしれません。

貯蓄という点から殖やすことを考えた場合は、お金を使わないこと、言い換えるとお金を減らさないことも資産運用のひとつの手段です。株式や投資信託で運用することで銀行預金以上に元本を増加させたり、より多くの分配金や配当等収益を見込めるかもしれませんが、元本割れとなる可能性もあります。資産運用は長期で行うことで、着実な成果につながりやすくなります。そして資産運用ではいろいろな性格を持った金融商品を活用することによって、効果的な資産運用を行うことにもつながります。過度なリスクを取らないようにリスク資産だけでなく、一部では元本保証の定期預金などで安定運用を行うことは、分散投資効果を高め、資産運用の効率化に役立つことが考えられます。

元本保証のある金融商品として、普通預金や定期預金などの円貨の銀行預金や外貨預金(外貨ベース)、個人向け国債があげられます。元本保証がある仕組のために安定性が重視されており、預金金利や個人向け国債の利率などの投資成果は、株投資などの値上がりが期待できる金融商品と比べるとさみしいものとなっています。しかし、元本保証のある金融商品の中であえて収益性を追求して金融商品を選定する場合に最も投資成果が期待できる金融商品は、現在のところ期間10年の個人向け国債だと考えられます。銀行が取り扱う預金商品の金利は、市場金利を基に銀行が設定していますので、市場金利が大幅に低下した場合はそれに対応せざるを得なくなり、超低金利となります。しかし、個人向け国債は半年ごとに適用金利が変わる変動金利商品です。適用金利は市場金利から算出されますが、適用金利には下限金利を設けています。どんなに市場金利が低下しても下げ止まる仕組となっているため、銀行預金金利が下がり続ける局面であっても、個人向け国債の金利は下限金利に到達した段階で下げ止まり、さらなる市場金利低下の影響を受けなくなっているわけです。そのため銀行預金との金利差が拡大し、個人向け国債が銀行預金などよりも有利な金利を適用するケースも少なくありません。ですので元本保証のある金融商品において、個人向け国債は収益性の側面からもおすすめできる金融商品といえます。

資産運用は投資者によって意向や関心や資金の性格が違うので、教科書的な必ず成果を導くモデルはありません。しかし一般には個々の金融商品の商品性を把握して、資産運用の手段としての金融商品を選ぶことが望ましいことと考えられています。また金融商品は安全性や収益性や換金性(流動性)がそれぞれ異なるので、そうした点から元本割れなどのリスクやリターンが異なってくることも理解しておく必要があります。目的に応じた金融商品を選択し、分散投資を行うことで長期間の運用ができるでしょう。

殖やすことを前提とした収益性を追求する場合は、株式や投資信託が選定されます。株式や投資信託は運用商品の中で最も収益性が高い投資商品とされているからです。しかし大きな収益が見込めるということは、反面で大きな元本割れのリスクを伴います。利益が出る水準まで価格が上昇するということは、同じ幅だけ価格が下落する可能性があると考えられるからです。

運用において、リスクは値段の振れ幅を意味しますが、損失となる危険性を意味してはいません。いわゆるハイリスク・ハイリターンは大きな値動きがある金融商品であることを示しています。こうした点について元本保証がある金融商品にあてはめてみると、元本保証は下振れ(元本割れ)のリスクがありませんので、上振れ(利益)も小さいことが理解できるでしょう。元本保証がある金融商品は収益性には物足りなさが残りますが、最も安全性が高い金融商品と言えます。

元本保証がある金融商品は換金性にも優れています。一般に株式や投資信託も、先進国や大企業などの規模が大きく流通量が多い投資先を投資対象としている場合は、換金性も高くなっています。しかし、これらの金融商品は値動きがあって元本が直接影響を受けて変動することから、換金のタイミング次第で元本割れとなる可能性があります。元本保証がある金融商品の場合は、値動きがなく元本が変動しない仕組みとなっています。つまり、いつでも元本の払い戻しを受けることができることから、もっとも換金性に優れた金融商品と言えます。

資産運用においては、状況次第で大きな利益が得られることを期待してしまうために、ハイリスクハイリターンの株式や投資信託に偏りがちです。また分散投資で商品性が似た金融商品を運用しても、相場状況によっては損失が膨らみ、効率が悪い資産運用にもなりかねません。とはいえ元本保証がある定期預金ばかりでは収益が乏しくなります。そのため資産運用においては、殖やすことと減らさないことを将来のライフイベントにあわせてバランスを重視して、殖やすことに前のめりにならないように、元本保証がある定期預金などの金融商品をうまく活用していく必要があります。

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