超短期の定期預金の金利

超短期定期預金の金利表

順位銀行名預入期間金利
1位SBJ銀行1週間年0.10%
2位オリックス銀行2週間年0.05%
3位東京スター銀行1週間年0.05%
4位新生銀行2週間年0.03%
5位楽天銀行2週間年0.02%
6位楽天銀行1週間年0.02%

(2018年3月21日現在)

超短期定期預金とは

超短期定期預金とは、通常は1ヵ月に満たない短い期間の定期預金のことを総称して呼びます。

1993年の定期預金金利自由化までは定期預金は3ヵ月ものが最も短い預け入れ期間でしたが、金利や期間の自由化で1ヵ月もの定期預金が登場しました。その後1994年に普通預金などの流動性預金(いつでも払い出せる預金)の金利が自由化され、金融機関は預金者のより短い期間の運用ニーズにも応えることができるようになりました。

超短期定期預金のおすすめ

超短期定期預金のおすすめは、以下の5つの銀行の定期預金商品からお選びいただくことになります。現在、日本国内では超短期定期預金を提供している金融機関はこの5つの銀行以外にはありません。

1.楽天銀行

楽天銀行はインターネット専業銀行です。楽天銀行では、通常の定期預金ラインナップの中に1週間ものと2週間ものの定期預金を設定しています。2つの違った期間の超短期定期預金を提供しているのは楽天銀行だけです。超短期定期預金の最低預入金額は、1週間もの定期預金、2週間もの定期預金とも10万円以上となっています。

2.新生銀行

新生銀行は東京に本店がありますが、北は札幌から南は福岡まで主要都市には支店を展開しています。新生銀行の超短期定期預金は「2週間満期預金」として、その名のとおり2週間もの定期預金を提供しています。最低預入金額はインターネット取引で50万円、店頭および電話受付の場合は100万円となっています。

3.オリックス銀行

オリックス銀行は法人向け信託商品も提供している銀行ですが、個人向け預金などはインターネットや電話でのみ取引を行っています。この銀行では「2週間定期預金」として、最低預入金額50万円から超短期定期預金を取り扱っています。

4.東京スター銀行

東京スター銀行は東京が本拠ですが、この銀行も新生銀行と同じく、札幌から福岡まで主要都市に「フィナンシャル・ラウンジ」という営業拠点を設置しています。この銀行は「スターワン1週間円預金」という超短期定期預金を取り扱っています。インターネット、店頭に関わらず最低預入金額は10万円からとなっています。

5.SBJ銀行

SBJ銀行はあまりなじみがないかもしれませんが、韓国の新韓金融グループの日本現地法人という位置づけです。SBJ銀行は、あくまで日本で設立された日本に本店のある銀行で、外国銀行の日本国内支店ではありません。日本に本店のある銀行の預金は預金保険制度の対象となり、その金融機関が破たんしても元金1,000万円及び破たんの日までの利息について保護されます。一方で外国銀行の在日支店であれば預金保険の対象外という違いがあります。

SBJ銀行では「なのかちゃん」という1週間ものの超短期定期預金を取り扱っています。SBJダイレクトと呼ばれるインターネットや電話を通じた取引では10万円から預け入れができますが、店頭では30万円以上からとなります。店舗網は東京の本店以外に都内、横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡の各地に支店があります。

これらの5つの銀行の超短期定期預金に共通した預け入れ条件は、預金者が個人であることと、そしてその銀行に普通預金口座を開設することです。

超短期定期預金の金利の比較

超短期定期預金の金利の比較をしてみましょう。2018年3月現在、みずほ銀行などのメガバンクをはじめとして、多くの銀行の定期預金の店頭表示金利は1年もので年0.01%にとどまっています。年0.01%をひとつの物差しとして以下の金利をご覧になってください。

1.楽天銀行

楽天銀行はただ1行だけ、1週間ものと2週間ものの2種類の超短期定期預金を提供していますが、その金利はともに年0.02%となっています(2018年3月現在)。楽天銀行は比較的頻繁に定期預金金利を変更するようですので、ご利用の際にはこまめな金利チェックをお勧めします。

2.新生銀行

新生銀行「2週間満期預金」の金利は年0.03%となっています(2018年3月現在)。日本銀行の超低金利政策を反映して、この「2週間満期預金」の金利もジリジリと下がってきてこの水準となりました。

3.オリックス銀行

オリックス銀行「2週間定期預金」では金利は年0.05%です(2018年3月現在)。こちらの預金の金利もやはり低下傾向にあります。

4.東京スター銀行

東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」の金利は年0.05%です(2018年3月現在)。こちらの預金金利も低下の一途を辿りましたが、年0.02%まで下がっていたところから、2016年7月に引き上げられていまの年0.05%となっています。

5.SBJ銀行

SBJ銀行「なのかちゃん」は金利年0.10%となっており、超短期定期預金の中では最も高い金利となっています。SBJ銀行ではこの金利水準を2016年4月から維持しています。

こうして見てみますと、超短期定期預金の金利は、年ベースでは1年ものの定期預金の金利に比べて見劣りすることはないものの、そう突出した高金利だとも言い切れません。その中でオリックス銀行、東京スター銀行とSBJ銀行は、超短期定期預金の取り扱いに前向きな金利設定を行っているように見えます。

超短期定期預金の金利を年利で考えると

超短期定期預金の金利を年利で考えると、実態で比較したらどれくらいでしょうか。定期預金の金利は通常は年利で表示しますので、期間が短いとその分得られる利息も少なくなります。年利ベースの金利と比較した実態上の金利を計算してみましょう。

1.楽天銀行

楽天銀行では1週間もの定期預金、2週間もの定期預金とも年0.02%の金利となっています。これは1年預けて元金の0.02%の利息が支払われるという意味です。したがって1週間であれば7日÷1年、つまり7日÷365日の分しか金利が付きません。したがって1週間もの=7日間で得られる利息は、

  0.02%×(7日÷365日)=0.000383%(小数点以下第7位切り捨て)

となります。

同様に2週間もの定期預金では(2週間÷1年)分の金利になりますので、

  0.02%×(14日÷365日)=0.000767%(小数点以下第7位切り捨て)

となります。

2.新生銀行

新生銀行「2週間満期預金」の金利は年0.03%です。この金利の(2週間÷1年)分ですので、

  0.03%×(14日÷365日)=0.001150%(小数点以下第7位切り捨て)

となります。

3.オリックス銀行

オリックス銀行「2週間定期預金」の金利は年0.05%です。この金利の(2週間÷1年)分は、

  0.05%×(14日÷365日)=0.001917%(小数点以下第7位切り捨て)

です。

4.東京スター銀行

東京スター銀行「スターワン1週間円預金」の金利は年0.05%です。この預金は1週間満期ですので0.05%の(1週間÷1年)分となります。

  0.05%×(7日÷365日)=0.000958%(小数点以下第7位切り捨て)

5.SBJ銀行

SBJ銀行の「なのかちゃん」は1週間もので年0.10%ですので、0.10%の(1週間÷1年)分、つまり

  0.10%×(7日÷365日)=0.001917%(小数点以下第7位切り捨て)

となります。

超短期定期預金の利息

超短期定期預金の利息は具体的にどれくらい受け取れるのでしょうか。いま金利を預け入れ期間に応じて引き直して計算してみたので、かなり小さな金額になることは容易に分かると思います。

では一番金利が高いSBJ銀行「なのかちゃん」の例で見てみましょう。SBJ銀行の場合は店頭での最低預入金額は30万円ですので、元金30万円で計算してみます。1週間後に受け取れる金利は、

  300,000円 ×0.001917% = 5.75円

となります。しかし1円に満たない利息は切り捨てになりますので、この場合の利息は5円ということになります。

利子収入ですので、当然これに所得税、復興特別所得税および地方税が課税されます。所得税と復興特別所得税で15.315%、地方税で5%がそれぞれ課税されてその残りが手取りの利息となります。この場合は利息の5円に対して国税分(所得税+復興特別所得税)で15.315%課税されますが、

  5円 × 15.315% = 0.76575円

となって1円に届きません。1円に足りない税金は徴収できませんので切り捨てとなり税額はゼロです。

同様に地方税は、

   5円 × 5%  = 0.25円

となり、これも税額ゼロとなります。これでSBJ銀行に30万円を「なのかちゃん」で1週間預け入れたとき、受け取れる利息は5円だということが分かります。

もう一つ、東京スター銀行「スターワン1週間円預金」の例を見てみましょう。東京スター銀行では店頭、インターネット取引とも最低預入金額は10万円です。年利0.05%なら1週間で約0.000958%の利息が付くということを先ほど計算しました。では10万円を「スターワン1週間円預金」に預けたとします。

    100,000円 ×0.000958% = 0.958円

となり、受け取れる利息は1円に届きません。1円未満は切り捨てとなりますので、この場合は利息がまったく付かないことになります。

東京スター銀行のホームページには赤い字で、利息が計算上1円未満となった場合には利払いが行われません、と注意を呼び掛けています。預金者が「スターワン1週間円預金」は年利0.05%の定期預金だから元金10万円を1年間預け入れておけば、税引き前で50円の利息が受け取れるはずだ、と思ったとしたら大きな間違いだったということが起こり得ます。

超短期定期預金の利息は、その預け入れ期間の短さと、現在の超低金利の環境を受けて実際の受取額は非常に小さくなっています。東京スター銀行の例でみたとおり、利用してもまったく利息が付かないケースすらあり得ます。超短期定期預金を預け入れる場合には、その1週間あるいは2週間の期間で実際にどれだけ利息が支払われるのか、税金はどうなるか、しっかりと確かめておく必要があります。

超短期定期預金の継続方法

超短期定期預金の継続方法にはどんなものがあるでしょうか。期間の長短に関わらず、定期預金の満期日が到来したときの取り扱いには3通りあります。また継続の場合は当初の申し込みの際に自動継続扱いとするのが原則です。

 1.満期日に元金と利息を払い出す

 2.元金を同じ条件で継続し、利息だけを払い出す(元金継続)

 3.元金に利息を加えて、新たな元金としてまた同じ条件で継続する(元利継続)

最後の元利継続は複利効果を狙うと言われます。効率的に資金を増やすためには元金と利息が雪だるま式に膨れ上がっていく元利継続がたしかに基本です。とりあえず使いみちのないお金であれば、定期預金なら元利継続、投資信託なら運用途中で分配金を出さない無分配型の商品にお金を置いておくのが常識と言っていいでしょう。

しかし超低金利時代の超短期定期預金の場合には、そう単純に元利継続が有利だと言い切れない事情があります。

1つは、元金に比べて利息の割合が非常に小さく、あまり複利効果が狙えないという点です。前にSBJ銀行の「なのかちゃん」を30万円預け入れた例を見ましたが、1週間で得られる利息は5円です。元金が30万円から30万5円になっても受取利息は変わりません。これが受取利息6円になるためには、元金が31万3千円必要になり、元利継続でそこにたどり着くまでには実に50年かかります。

【SBJ銀行「なのかちゃん」の例】

  313,000円 × 0.001917% = 6.000円

先ほど元金30万円の場合で利息5円にかかる税金の計算を行いましたが、利息が6円になっても国税の課税分(所得税+復興特別所得税)15.315%をかけると

  6円 × 15.315% = 0.9189円

となり、税額は切り捨てでゼロになります。地方税の5%も

  6円 × 5% = 0.3円

となって地方税もゼロとなり、手取りの利息はそのまま6円となります。元金が30万円から13,000円分だけ増えれば「なのかちゃん」の手取りの利息は5円から6円に増えますが、元金13,000円分を毎週の利息5円で積み上げるには13,000円÷5円=2,600週間、つまり約50年かかることになります。50年間も金利水準が変わらない前提に立った机上の計算ではありますが、いまは元利継続の威力はかなり割り引いて考えていいでしょう。

2つめは預金保険との関係です。いままで見てきたとおり、超短期定期預金を利用するには相当大きな額の元金が想定されていることが分かっていただけたと思います。ここで紹介している超短期定期預金はすべて日本の預金保険制度の対象ですが、預金保険ではペイオフの場合、定期預金の元本1,000万円と破たん日までの利息が保護されます。超短期定期預金の利息は大きな金額ではないということをここまで繰り返してきましたが、それでも元利継続の場合は利息が元本に組み入れられて、1,000万円を超えてしまうことも懸念されます。

いまご説明したことから、とくに超短期定期預金の場合、その元金をいくらに設定しておくのがよいか、しっかり把握しておくことの重要性が分かっていただけたと思います。それを踏まえれば、超短期定期預金の自動継続扱いで選ぶべき選択肢は、いまは「元金継続」が適切だと考えられます(なお新生銀行「2週間満期預金」は「元利継続」を基本とする商品設計となっていますのでご注意ください)。

また、いまご説明したことは、あえて超短期定期預金を継続扱いにするならという前提に立つ場合のものです。はじめからもっと長い期間の運用を考えているのであれば、超短期定期預金以外の金融商品に目を向けることをおすすめします。超短期定期預金を継続扱いにして、1週間なり2週間ごとに満期日を迎えて利息を取って行くという考え方もありますが、金利はその都度銀行の戦略で変わります。常に預け入れ条件に目配りできるならそれでも構いませんが、後で見るように、より長い期間の定期預金に比べて金利のメリットはそう大きくありません。

超短期定期預金の利用方法

超短期定期預金の利用方法としてはどのような場合が考えられるでしょうか。ここまで金利を中心に超短期定期預金の特徴を見てきましたが、実際に超短期定期預金を利用するケースを想定して具体的に検討してみましょう。

超短期の定期預金が本当に役に立つのは、比較的まとまった単位のお金で、将来の資金使途が決まっており、その時期までの短い期間を安全に運用したいというニーズに応えるケースと思われます。本格的な資産運用の目的であれば株式や債券、投資信託などの投資運用商品を利用するか、定期預金であれば1年ものなどの、比較的長い期間で預け入れる方が有利なはずです。

では現在の超短期定期預金の金利水準は、1年もの定期預金などと比べてメリットがあるのでしょうか。また、本当に超短期の運用なら、普通預金などいつでも払い出せる預金とのメリット・デメリットも確かめておく必要があります。まず、この2つのポイントについて以下で確認していきます。

1.超短期定期預金とより長い期間の定期預金の金利比較

超短期定期預金とより長い期間の定期預金の金利を比べるとき、そもそも個々の金融機関によって提示する定期預金の金利の水準がかなり違うことに注意する必要があります。

みずほ銀行などのメガバンクでは、現在の超低金利環境を反映して、スーパー定期の店頭表示金利は相当低い水準に設定されています。2018年3月現在、みずほ銀行では、期間1ヵ月ものから10年ものに至るまで、すべての期間の定期預金の店頭表示金利は年0.01%です。このほか、地方銀行を含めて多店舗展開を行っている銀行・金融機関では、定期預金の店頭表示金利は預け入れ期間を問わず、年0.01%の設定がほとんどです。

一方、ここで紹介している超短期定期預金を提供している銀行は、新生銀行、東京スター銀行、SBJ銀行では店頭での預け入れも行っていますが、取引は専らインターネットの利用が想定されています。楽天銀行とオリックス銀行は、個人取引に関してはインターネット銀行だと言えます。

他にもインターネット銀行はありますが、個人の資産運用ニーズへの対応を狙っているインターネット専業銀行では、定期預金金利はもっと高めに設定されています。例えば1年もの定期預金金利は、大和ネクスト銀行では年0.10%となっています(2018年3月現在)。また超短期定期預金を提供している銀行の中では、SBJ銀行が1年もの定期預金年0.15%、2年もので年0.20%の金利を提示しています(2018年3月)。ソニー銀行も夏冬のキャンペーン期間には有利な金利を提供しています。

新生銀行とオリックス銀行は、超短期定期預金の最低預け入れ金額を50万円以上としていますが、元金が50万円以上であればいまの超短期定期預金でも受取利息がゼロになることはなく、真に1週間や2週間の短い運用ニーズがあれば、それに応えられる商品だと言えます。しかし元金が10万円程度なら先ほど見たように、楽天銀行や東京スター銀行に持ち込んでも金利ゼロとなるリスクもあり、超短期だからとりあえず預けておこうか、といった感覚で気軽に利用することはあまりおすすめしません。真に運用期間が1ヵ月に満たないような、比較的まとまった資金を預け入れる場合にのみ検討対象になると思います。

2.超短期定期預金と普通預金の金利比較

超短期定期預金と普通預金の金利を比べておく必要もあります。わざわざ定期預金に預けなくても、普通預金などいつでも払い出せる預金でそれ以上の金利を提供してくれるならそちらを利用する方が便利です。

普通預金の金利は低金利政策を反映して、非常に低くなっています。メガバンクを始めとする店舗展開型の金融機関では年0.001%が一般的となっています。インターネット銀行でもあえて普通預金の金利を高めに設定している銀行はあまりなく、ソニー銀行と住信SBIネット銀行ではメガバンクの普通預金と同じく年0.001%、大和ネクスト銀行が0.005%となっています(2018年3月現在)。

超短期定期預金を提供している5つの銀行の普通預金の金利設定は、新生銀行と東京スター銀行で年0.001%、楽天銀行、オリックス銀行、SBJ銀行では年0.02%となっています。楽天銀行では1週間もの定期預金、2週間もの定期預金の金利も年0.02%としていますので、普通預金の金利と同じレベルです。これでは事実上、超短期定期預金に預け入れるメリットがありません(2018年3月現在)。

楽天銀行は比較的頻繁に定期預金の店頭表示金利を変更しますが、この金利設定からは「いまは1週間もの定期預金、2週間もの定期預金は集めていません、ムリに預けなくてもいいですよ」という楽天銀行のホンネが伝わってきます。

以上のことから、超短期定期預金の使いみちとしては、少なくともオリックス銀行(2週間もの)、東京スター銀行(1週間もの)が提供する年0.05%以上の金利を前提として、1ヵ月に満たない期間の資金運用で、最低でも50万円程度のお金を預ける場合に検討対象になり得ると言えます。ただし現在の低金利の環境では利息の額がそう大きくないこと、少なくともその銀行の普通預金の金利より高くない限り、超短期定期預金を利用する意味はないことをしっかりと理解しておいてください。

超短期定期預金を利用するときの注意点

超短期定期預金を利用するときの注意点にはどんなものがあるでしょうか。ここまで見てきたとおり得られる利息は小さな金額に止まりますので、それ以上銀行に支払う手数料がかかれば元も子もありません。新しい銀行口座を開いたとして、いままで自分が使ってきた銀行との間で他行宛振込手数料がかかれば、それだけで超短期定期預金で運用したメリットは吹き飛んでしまいます。銀行のATM手数料もバカになりません。これらの点は大丈夫でしょうか。

超短期定期預金を提供している5つの銀行では、いずれも普通預金にあたる出し入れ自由な預金口座の開設を、超短期定期預金預け入れのための条件としています。これらの5つの銀行では店舗やATMネットワークが限られているため、お金の出し入れを振込(銀行間の送金)か他の銀行の提携ATMネットワークに頼らざるを得ません。これらのネットワークを利用するためには普通預金口座の利用が必須になります。

これらの銀行で共通して想定している取引手順は、まず何らかの方法(来店、郵送、インターネット等)で普通預金口座を開設、次にその口座にお金を入金してからインターネットで定期預金の金額・期間等の内容を指示して作成、定期預金を満期日で解約扱いとした場合は元金と利息を普通預金口座に振り替えて、そこからインターネット取引でまた他の銀行への送金をかける、という流れです。

何度も申しあげたとおり、超短期定期預金はある程度まとまった金額で利用しないと意味がありません。そうするとこれらの超短期定期預金を提供している5つの銀行で超短期定期預金を利用して、資金を他の銀行に移動させたいときは、振込扱いとするのが現実的です。各銀行で条件が多少異なりますが、インターネット取引を利用すれば最低でも月に2回は他の銀行宛ての振り込みが手数料無料でできます。

逆に言えば、そこで余計なコストがかかればこのような超短期定期預金を通じて個人の預金を集めることができなくなるので、これらの銀行ではインターネット利用等を条件として、他の金融機関への出金を無料でできるように取引条件を設定しています。もちろん利用する側としても、このような資金の移動についての費用について自分でよく確かめておかないといけません(なお、オリックス銀行では当日振込を取り扱わず、必ず前日までに振込予約するルールとなっています)。

このような面から見ても超短期定期預金は、限られた銀行が提供する、一定の限られた条件の下でのみ使いみちがある金融商品だと考えた方がよいと思います。またその銀行に超短期定期預金の商品設定があったとしても、楽天銀行のように普通預金と同じ水準の金利に設定すれば、事実上利用価値がない場合もあります。各行の提示する金利もそう有利なわけでもありません。

またこれらの銀行では、どうしてもごく短期の預金を効率よく集めたいときがくれば、そのときは超短期定期預金の金利を機動的に引き上げる戦略をとると思われます。これら5つの銀行はいずれもあまり広範な店舗ネットワークを持っておらず、メガバンクや地方銀行のように多くの個人からの預金を薄く広く集めることは得意ではありません。そういう銀行が自らの弱点を補う「武器」が超短期定期預金だとも言えます。

このように超短期定期預金は、提供する各銀行の思惑も絡んで、非常に微妙な商品設定のバランスの上に成り立っていると言えます。個人が超短期定期預金を効果的に利用するためには、金利の動き、税金、手数料等、非常に多くのポイントを自分自身で確かめて、インターネット経由で(つまり自分自身で預け入れ条件を打ち込んで)すべて自己責任で取引をする必要があります。これらの諸点を総合的に考えれば、超短期定期預金は定期預金の一種だといっても、金融情勢、税制、各種金融取引に精通している人向けの金融商品ではないかと思います。

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