積立定期預金の金利の比較

積立定期預金の金利表

順位銀行名預入期間金利
1位イオン銀行全期間年0.15%
2位ソニー銀行1年もの年0.05%
3位楽天銀行1年もの年0.03%
4位メガバンク1年もの年0.01%
5位ゆうちょ銀行1年もの年0.01%

(2018年3月18日現在)

積立定期預金とは

積立定期預金とは、定期預金の預け入れを一定のサイクル(毎月一定額が最も一般的)で繰り返し、比較的小さな元金の定期預金が次々と積み重なるように増えていくタイプの商品を言います。

積立定期預金は定期預金の一形態ですが、かつては満期日を決めてそこに定期預金の期限を揃えていく、いわばゴール設定型の商品が主流でした。しかし最近はとくに一定の満期日(目標日)を設定せずに、少額の定期預金でもコツコツとお金を確実に貯めていくことに重点を置いたタイプの商品設定が一般的です。

自動積立定期預金といった名称の商品もありますが、普通預金口座から毎月決まった日に自動的に定期預金に決まった金額を振り替えて預け入れる点を強調した、積立定期預金の一種です。一方で信用金庫などでは定期積金という名前の商品を提供しています。毎月一定額を預け入れるという点は似ていますが、満期日を事前に決めて積み立てるゴール設定であること、満期に掛金総額に給付補填金(利息に相当)を加えて給付契約金を支払うという、独自の形態となっています。

かつては地域密着型の金融機関や郵便貯金などでは、営業担当の職員が各家庭を回って毎月の集金を行う形態が一般的でした。定期積金にはその頃の商品性が色濃く残っています。今では給与振込が一般的になり、その受取口座となる普通預金(ゆうちょ銀行では通常貯金)口座から口座振替で1本ずつ定期預金を作成するのが一般的です。

積立定期預金のおすすめ

積立定期預金のおすすめにはどんなものがあるでしょうか。1つの銀行でも数種類の積立定期預金を提供している場合もありますが、商品性にはそう大きな違いはありません。いくつか積み立て特有のルールがありますので、その点を確認しながら見ていきましょう。積立定期預金は個人に限らず株式会社などの法人でも利用できますが、以下では個人の預け入れを前提にご説明します。

1.みずほ銀行

みずほ銀行では積立定期預金のバリエーションが3つあります。ほとんどの金融機関が提供する積立定期預金はこの3つのパターンのどれかに該当しますので、最初にみずほ銀行を採り上げてご説明します。

(1)みずほ積立定期預金(おまとめコース)

みずほ積立定期預金の「おまとめコース」は、あらかじめ指定した「おまとめ日」を満期日とする定期預金を毎月などの一定のサイクルで作成し、「おまとめ日」にこれらの複数の定期預金を自動的に1本の定期預金に合算することを繰り返していく商品です。初回の「おまとめ日」は申込日から6ヵ月以上3年以内の日を指定します。積立定期預金の最終的な期限を定める必要はありませんが、一定の「目標日」を決めてそこですべての元利金を払い出す設定も可能です。

例えばいま2018年3月に、5千円で積立定期預金口座を開設し、毎月10日に5千円を普通預金から振り替える契約(このコースは最低振替額が5千円です)として、「おまとめ日」を毎年10月10日、まとめて新たに作成する定期預金の期間を1年ものとします。

この場合は、翌月の4月10日から毎月10日、5千円ずつ振り替えて行って9月10日には7本目の定期預金(元金は各5千円)が作成され、その7本が「おまとめ日」の10月10日に1本にまとめられ、元金3万5千円と利息(税引後)を合算した定期預金が1年もので作成されます。また10月10日には5千円の新たな振り替えにより定期預金が作成され、その後も毎月10日に5千円ずつ定期預金が作成されて行きます。そうしますと次回の「おまとめ日」となる2019年10月10日には、5千円の定期預金が12本と、前年の10月10日にまとめられた3万5千円プラス利息の定期預金がまた1つにまとめられ、元金ベースで計算しますと、

 5千円×12ヵ月 + 3万5千円 = 9万5千円 (これにそれぞれの定期預金の税引後の利息が加わります)

の定期預金が、新たに期間1年の定期預金として作成されます。

おまとめコースでは、このようなサイクルで雪だるま式に積立定期預金の残高が増えていくことになります。サラリーマンなら毎月の積み立てが便利ですが、年金をもらっている人なら例えば偶数月のみ年6回の振り替えも設定できます。おまとめのサイクルも6ヵ月、1年、2年、3年から、さらにおまとめ日に作成する新しい定期預金は6ヵ月、1年、2年、3年の4つの預け入れ期間から選ぶことができます。まとめていくタイプだと定期預金の本数があまり増えることもなく、預金者にとっては分かりやすく、実感を持って増えていくと思われます。

(2)みずほ積立定期預金(随時預入コース)

みずほ積立定期預金の「随時預入コース」では、普通預金からの口座振替は行わず、預金者が店頭・ATMで預け入れたいときに預ける方式です。口座開設は100円から、積み立てとして預け入れる定期預金は1円から可能です。この場合は「おまとめ日」ではなく一定の「受取日」を定めて、その日を満期日とする定期預金をその都度作成していくことでゴールに向けて残高を積み上げていきます。

「受取日」には申込日から6ヵ月以上3年以内の日を指定しますが、その日に満期になった定期預金を払い出すことなく継続し、また同じサイクルで次の「受取日」に向けて新たな積み立てを始めることもできます。(1)のおまとめコースを随時預入として利用するのと、結果的には同じような商品になります。

(3)みずほ積立定期預金(受取コース)

みずほ積立定期預金(受取コース)は、上記のおまとめコースとほぼ同じ商品構成ですが、「おまとめ日」にあたる「受取日」に元利金をすべて受け取るか、受け取りを指定した金額を除いた残額をまた1本の定期預金にして継続することとしています。例えば年に1度一定の金額の資金を準備する必要があり、それに備えてお金を貯めていく、といったニーズに応える商品です。

2.三井住友銀行

三井住友銀行ではSMBCダイレクトというインターネット専用商品の「自動とりまとめ定期預金」を、愛称SMBCダイレクト積立預金『りぼん(提携特典付き)』と名付けて取り扱っています。

基本的な商品設計はみずほ銀行の「みずほ積立定期預金(おまとめコース)とほとんど同じです。初回の「とりまとめ日」は口座開設日から1ヵ月以上5年以内の日を指定し、とりまとめられた定期預金は次回の「とりまとめ日」が満期となります。そのサイクルは3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、3年、4年から選ぶことになっています。積み立てとしての預け入れ額は1千円以上が条件ですが、インターネットバンキングでいくらからでも随時追加預け入れができます。

この商品の特徴は愛称にもありますとおり、提携特典があることです。積立定期預金の解約金を提携企業の商品購入に充てた場合には、得られた利息に上乗せする形で、特典率というプラスアルファのメリットが受けられます。それぞれ一定の条件がありますが、2018年3月現在で、近畿日本ツーリストの旅行券購入に1.5%、フランスベッドの電子ポイントに20%のサービス額上乗せがあります。

この他に、店頭での口座開設や取り扱いを念頭に置いた愛称「特典付積立《りぼん》」という商品も取り扱っています。インターネット専用の『りぼん(提携特典付き)』とほぼ同じ商品性ですが、こちらでは一定の条件の下で、一部のローンの金利優遇や繰上返済手数料の免除を特典として提供しています。

三井住友銀行では、積立定期預金をいわば銀行とのお付き合いの深さの物差しとして利用し、金利に加えて特典を提供するという工夫をしています。銀行の積立定期預金と相乗りすることで自社の商品・サービスが売れるなら、提携企業がもっと増えてもおかしくありません。

3.三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の「自動つみたて定期預金」は、メガバンクの中では一番シンプルな商品性となっています。満期日を指定する場合には1年以上3年以内の日を指定することで、例えば毎月サイクルで積み立てる定期預金の満期をそこに合わせていきます。積立定期預金の満期日を指定しない場合には、1年ものか2年ものの定期預金のどちらかとして、預け入れの都度、その期間の定期預金を新規で作成していくことになります。

満期日を指定しない場合、個別の定期預金の本数(明細という言葉が使われることもあります)が増えていきますが、預け入れの繰り返しで満期継続日が同じになる定期預金の元利金は1本の定期預金にまとめる、としています。

三菱UFJ銀行の場合、店頭預け入れなら1円から積み立てとしての預け入れができますが、普通預金等からの口座振替の場合は1万円以上に限るとしています。

4.ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行では「自動積立定額貯金」と「自動積立定期貯金」の2種類の積立定期預金があります。「定額貯金」とは、据え置き期間6ヵ月で最長10年まで預け入れられる定期性預金でゆうちょ銀行独自の主力商品です。「定期貯金」の方は、他の金融機関の定期預金と商品性は変わりません。

「自動積立定額貯金」、「自動積立定期貯金」とも積立定期預金としての商品性はシンプルで、通常貯金(銀行等の金融機関の普通預金にあたります)からの口座振替でのみ積み立てができます。期間と積立回数に上限があり、期間は最長6年、積立回数は108回までとなっています。積立回数は、毎月サイクルで年12回、これに加えて特別月が年6回まで指定できるので、最大年18回積み立てが可能、それが6年繰り返された場合に上限の108回になります。

1回あたりの積立金額は、1千円以上(1千円単位)となっています。「自動積立定額貯金」はすべて定額貯金で預け入れますが、「自動積立定期貯金」の場合は3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、3年、4年、5年の各期間の定期貯金から選ぶことになります。最長6年の範囲で目標日を決める商品性なので、みずほ銀行の「おまとめ日」のような中間目標日の設定は不要になります。定額貯金の場合、預け入れて半年据え置けばその後は自由に解約できるので、目標日設定型にはうってつけの商品性です。

5.イオン銀行

イオン銀行は、大手小売業のイオングループが金融サービスを提供する銀行です。インターネットやATMのほか、イオンモールなどに併設された店舗もあります。イオン銀行では「積立式定期預金」として、普通預金からの口座振替で積み立てる積立定期預金を提供しています。

「積立式定期預金」の商品性はシンプルです。口座開設日から6ヵ月以上5年以内の日を満期日として、毎月一定の日に定期預金を預け入れて行きます(増額月を年6回まで指定できます)。積立定期預金は基本的に1年もの定期預金を利用して自動継続で増やしていく方式です。預け入れの単位は5千円以上1千円単位となっています。

イオン銀行「積立式定期預金」の最大の特徴はその適用金利にあります。後でご紹介した銀行の積立定期預金の金利の比較を行います。

6.ソニー銀行

ソニー銀行はインターネット専業銀行です。「積み立て定期預金」という商品を提供していますが、商品性はこちらもシンプルです。

「積み立て定期預金」には預け入れ期間に制約がなく、ストップをかけない限り、普通預金からの口座振替で毎月定期預金が作成されます。作成される定期預金の期間は1年、2年、3年から選びます。また年2回の増額月が設定できます。口座振替を行う日は末尾に2か7のつく日に限られています。積み立ての振替日は毎月サイクルが多いこともあり、1日〜28日のいずれかとする銀行が多いのですが、ソニー銀行ではもっと絞り込んでいて各月の2日、7日、12日、17日、22日、27日しか振り替えできませんので、例えば給料日が集中する25日の引き落としはできません。預け入れ単位は1千円以上1千円単位です。

ソニー銀行の場合は「目標日」も「おまとめ日」に当たる日もありません。あえて言えば、自分でインターネットを通じてその都度定期預金を作成してもほぼ同じことなので、銀行がその作業を代行してくれるだけの商品です。

7.楽天銀行

楽天銀行もインターネット専業銀行ですが、超短期定期預金として1週間もの、2週間ものの定期預金を提供しており、取扱商品の間口の広さは群を抜いています。

楽天銀行の場合は、「定期預金の積立購入」という形で積立定期預金を提供しています。ソニー銀行と同じく非常にシンプルな設定となっており、積立金額は1千円以上から、毎月の一定日のほかに指定した月に増額設定ができます。個別の定期預金の預け入れ期間はあらかじめ指定しますので1週間から10年まで、多くの選択肢から選ぶことができます。

楽天銀行もインターネット専業銀行で、金利設定は頻繁に変更されます。積立定期預金の商品性自体はシンプルなのでその辺りの見極めが重要と思われます。

積立定期預金の金利の比較

積立定期預金の金利の比較をしてみましょう。ここまでご紹介した銀行の積立定期預金は、いずれもスーパー定期預金などを月1回等のペースで作成していくものです。ただしイオン銀行だけは、積立定期預金に非常に有利な金利設定を行っています。金利の高い銀行からご紹介します。

1.イオン銀行

イオン銀行は、唯一、スーパー定期預金等の店頭表示金利に比べて、積立定期預金の店頭表示金利を高めに設定している銀行です。2018年3月現在の「積立式定期預金」の金利は全期間について年0.15%となっています。イオン銀行の「積立式定期預金」では基本的に1年もの定期預金で運用していくことをご説明しましたが、1年もの定期預金そのものの店頭表示金利は年0.05%ですので、積立式定期預金にすればその3倍の金利がつくことになります。イオン銀行で定期預金を預け入れるのであれば、まず積立式定期預金を活用できないか検討することをおすすめします。イオン銀行の口座開設はトップページに詳細が記されています。

2.ソニー銀行

ソニー銀行の金利は、インターネット専業銀行としてメガバンク3行などより高めに設定されています。2018年3月では、1年もの定期預金金利は年0.05%、2年もの、3年ものでは0.02%となっています。ソニー銀行の場合、夏と冬のボーナス時期の数ヵ月はとくにキャンペーン期間として、6ヵ月ものと1年もの定期預金に高めの金利を設定することが通例となっていますので、年2回のボーナス時期に積み立て金額の増額が出来る人に向いていると思います。最近の2017年12月から2018年2月までのキャンペーン期間は、1年もの定期預金の金利は年0.15%でした。この時期に多く預け入れて1年定期で自動継続していけば、ずっと有利な金利で運用できる可能性があります。

3.楽天銀行

楽天銀行の定期預金金利設定は頻繁に変わります。「定期預金の積立購入」を利用するとしてもどの期間の定期預金を利用すればよいか、悩ましいところです。2018年3月現在では、最短の1週間もの定期預金が年0.02%、1年もの定期預金が年0.03%、最長の10年もの定期預金が年0.04%で、イオン銀行はもとより、ソニー銀行に比べても競争力はありません。ただし6ヵ月もののところだけ、年0.12%と高めの金利設定となっています(2018年3月)。どの期間の定期預金に高めの金利を提供するかは、事前には分かりません。

なお、いまは超低金利なので、期間の短い定期預金で継続しても利息が付かないことがあります。この点はあとでご説明しますが、楽天銀行の場合、短い期間の定期預金金利が高めに設定されることが多いので、とくに注意してください。

4.メガバンク3行とゆうちょ銀行

メガバンク3行とゆうちょ銀行では、他の地方銀行なども同じですが、日本銀行の超低金利政策を受けて定期預金の金利を非常に低い水準に定めています。最短の1ヵ月ものから、最長の10年ものまで定期預金の店頭表示金利は年0.01%となっています(2018年3月現在)。ゆうちょ銀行の定額貯金も同じ水準です。

積立定期預金では1本1本の定期預金はふつうはあまり大きな金額にはなりません。この低金利状況では利息が全く付かないこともありますので、注意が必要です。もちろん将来的に金利が上がることも想定できますが、元金次第ではメガバンクで安全確実にコツコツと貯めたつもりが利息はゼロだった、ということもあり得ます。よく確かめることが必要です。

積立定期預金のメリットとデメリット

積立定期預金のメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリットはなんと言っても、意識しないでもお金が貯まっていく点です。毎月の給料日の直後に口座振替日を設定しておけば、ほとんど給与天引きの感覚で積立定期預金の残高が増えていきます。時間を味方につけるという言葉がありますが、小さな金額をまとめ上げて大きな蓄えを作るためには、積み立ての仕組みは必須です。

三井住友銀行は「特典付き」として、定期預金の積み立てを行うこと自体にメリットを提供しています。ポイント制みたいな汎用性のあるサービスではありませんが、銀行等の金融機関との付き合い方のひとつとして定期預金の積み立てに特別な意味合いを持たせています。

積立定期預金にデメリットはとくにありませんが、毎月定額を振り替えて金融商品に投資するのであれば、ドルコスト平均法と言って、価格の変動する投資信託などを毎月一定額買えば、その商品の価額が高いときは少なく、安いときは多く買うことになり、結果的に有利な投資になる方法もあります。投資信託は銀行預金とは異なり、元本を割り込むリスクは伴いますが、つみたてNISAや確定拠出年金などの税制優遇のある仕組みを利用すれば、同じ金額をより有利に運用することも可能です。

超低金利環境が長引く中で、「貯蓄から投資へ」を合言葉に投資運用商品への投資を行う人が増えています。これらの商品への投資にリスクはつきものですが、ある程度の長期投資であれば、つみたてNISAや確定拠出年金での投資信託継続買い付けも検討してよいと思います。もし運用益が出た場合には税制優遇が利用できます。

また超低金利のもとで注意すべき点として、積み立てた1本ずつの定期預金に利息がつくかどうかを確認しておかなければなりません。前にご説明したとおり、メガバンク等では定期預金金利は期間を問わず年0.01%です(2018年3月)。かりに元金1万円を1年間預けたとすると、そのときの利息がちょうど1円になります。利息が1円だと、国税(所得税および復興特別所得税)が15.315%、地方税が5%かかっても、それぞれ税額が1円に足りませんので課税されません。この場合1円がそのまま手元に残りますが、そのための条件は、金利が年0.01%なら「1万円」を「1年間」預けることです。

三菱UFJ銀行では口座振替の場合1万円以上からとしていますが、ほかの銀行等では1千円からとか5千円からという設定もあります。元金5千円で年0.01%なら、1年預けても利息はまったく付きません。インターネット取引で自分で条件を決めていく場合は、そういうことを見落とす可能性がありますので、注意してください。

積立定期預金の満期

積立定期預金の満期をどう考えたらよいでしょうか。かつては積み立てにはゴールがあって、例えば子供の進学費用に充てるとか、家族旅行の費用を貯めるとか、クルマを買い替えるとか、資金の使いみちと目標日があるのが当たり前でした。会社の有志の親睦会や旅行会、ゴルフコンペの積み立てのための口座を幹事が代表して開設するということもよくありました。

はじめに各銀行の積立定期預金の商品性を概観しましたが、はっきりと期限を決めているのはゆうちょ銀行の「自動積立定額貯金」と「自動積立定期貯金」、それにイオン銀行の「積立式定期預金」だけです。もちろんなにか資金使途がなくても構わないので、自分でいつまでにいくら貯めるという目標として利用する方が一般的でしょう。その場合は満期になれば、その貯まった分を何かで運用して、また新たな積み立てを始めればよいということになります。

ソニー銀行や楽天銀行、また三菱UFJ銀行の場合は、積立定期預金の商品性はとてもシンプルで、単に毎月一定額の定期預金を新規で作成して行くだけです。使いみちが決まれば、新規の定期預金作成をストップして、個別の定期預金明細のそれぞれの満期に従って解約をして行けば中途解約のペナルティに伴うロスを避けられます。中途解約は後でご説明します。

ここで紹介した銀行の積立定期預金は、原則として普通預金(ゆうちょ銀行は通常貯金)からの口座振替で個別の定期預金を作成します。積立定期預金が目標日到来、あるいは個別定期預金の明細が期限で満期になり、継続しない場合にはその普通預金または通常貯金の口座に入金されます。

改めて考えますと、積み立てという仕組みが、次第に貯蓄すること自体を目的にするようになったため、商品性も単純化してきたのだと思われます。いまの時代では必要なモノがあればローンを組んでまず購入し、あとから返済していくのも当たり前になってきました。「貯めてから買う」から「買ってから返済する」が当たり前になってきたので、その点で積立定期預金の性格も変化してきたように思われます。

したがって、ほとんどの場合は貯めるために積み立てたせっかくのお金ですから、満期日で大きな金額が戻ってきたからといって、リスクのある投資信託などに投資するのはあまりお勧めできません。積立定期預金のデメリットのところでご説明したとおり、むしろ積み立ての過程では、投資信託や外貨預金など価格が変動する商品を買い付けて行く方が、一般的には有利な場合があります。低金利の環境下でせっかく貯めたお金だからこそ、元本を毀損しない安全な金融資産、例えばインターネット銀行の定期預金や、個人向け国債などの購入をまず検討されることをおすすめします。

積立定期預金の解約

積立定期預金の解約はどうすればよいでしょうか。目標日を決めている場合はそこまで中途解約しなければ、ムダなく利息がついて元金が戻ってきます。目標日を決めていない場合はどうでしょうか。個別の定期預金を満期日前に解約すると、約束した金利が支払われず、各銀行の定めた一定のルールで利息が減額されます。

みずほ銀行や三井住友銀行が提供する「とりまとめ」タイプの積立定期預金であれば、「とりまとめ日」がくるたびに大きな金額の定期預金が作成されるので、その預金の満期日に合わせて解約すれば、中途解約で失う利息は少なくて済みます。それぞれの定期預金明細の満期日に合わせて順に解約していけば中途解約のロスはないことになります。

ゆうちょ銀行やイオン銀行のように、目標日設定型の積立定期預金の場合はどうでしょうか。ゆうちょ銀行の「自動積立定期貯金」の場合、「目標日」を前倒しにすることができますが、既に預け入れた定期預金の期間は変えられませんので、中途解約によるロスがあります。ゆうちょ銀行の「自動積立定額貯金」の場合は、6ヵ月据置後はいつでも満期扱いで解約できますので、「目標日」を前倒しにしても中途解約に伴う不利はほとんどありません。この点でも「自動積立定額貯金」は預金者に有利な金融商品です。

イオン銀行の場合は、基本的に1年もの定期預金で「積立式定期預金」の個別の定期預金を作成します。目標日にあたる「口座満期日」を変えることはできませんので、中途解約扱いとすれば、1年もの定期預金で預け入れ期間6ヵ月を境に、それより短い場合は20%、6ヵ月以上預けた場合は50%の金利となります。年0.15%の20%は年0.03%、50%は年0.075%ですから、メガバンク等に比べれば、それでも有利な金利設定と言えます。

また積立定期預金を総合口座の担保定期預金扱いとすれば、当座貸越といって普通預金等から借り入れをすることで中途解約を避けることもできます。ただし、借入利息がかかりますので、僅かな金利の利息を守るために借り入れを行うことは、いまはあまりおすすめできません。

積立定期預金は複合的な契約です。解約の際にハッキリしておかなければいけないことは、積立定期預金の口座自体を解約したいのか、積立定期預金の一部だけ(つまり個別明細の定期預金)を解約するのか、あるいは毎月の口座振替(新規預け入れ)を解約するのか、といった点です。「口座解約」、「一部解約」、「口座振替の解約」ではそれぞれ意味が違ってきます。いま預けている明細定期預金を解約しても、月々の振り替えをストップしなければまた新たに積立定期預金の残高が増えていきます。店頭だと窓口担当者がこれらの点を確認してくれますが、インターネット取引だと、もし間違いに気づかなければあとで自分が慌てることになります。

積立定期預金の上手な使い方

積立定期預金の上手な使い方が見つけられたでしょうか。商品性から言えば、ゆうちょ銀行の「自動積立定額貯金」がもっとも使いやすそうですが、金利ではイオン銀行の「積立式定期預金」が断然有利です。毎月の給料などから少しずつ積み立てていく商品ですので、有利な金利の商品を選ぶことをおすすめします。

働いている人であれば、この他にも勤労者財産形成貯蓄制度(いわゆる財形)や、確定拠出年金で定期預金を選択することができます。利子が非課税になるなどのメリットがありますが、その代わりに払い出しに一定の条件がかかってきます。つみたてNISAでは払い出し制限はありませんが、運用対象はリスクのある投資信託などに限られます。いまは老後の生活資金に自力で備える貯蓄と、投資信託などへの投資を勧奨する商品に政策的な優遇が行われています。このような商品を自分自身のライフプランの中でどう位置付けるかよく検討しておく必要があり、その場合は相当長い期間を想定した運用をおすすめします。リスクや税制を含めて、金融商品への知識はある程度持っていたほうが望ましいことも事実です。

その点で積立定期預金の場合は、とにかくお金を貯める習慣をつけるという意味でもっと活用されてよい商品だと言えます。いざお金が必要になれば、元本を失うことなくいつでも解約できるので、損をすることはありません。自分の使いやすい金融機関で始めるのも良いし、これだけ金利が有利ならイオン銀行を利用するきっかけにしてもよいと思います。

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