都市銀行の役割

都市銀行の主な役割は、金融仲介と信用創造の二つです。

預金業務と融資業務

銀行の主な業務は、顧客のお金を預かる「預金業務」とローンなど顧客にお金を貸し出す「融資業務」の二つです。この二つの業務は一見真逆な業務に見えますが、片方だけでは成り立つことのできない、コインの裏表のような関係にあります。銀行は顧客からお金を預かり、その預かったお金を銀行の資金として、融資を希望する企業などに貸し出しているためです。

このようなシステムは「金融仲介」と呼ばれ、銀行の役割の一つになっています。そしてこのシステムを成り立たせているものが、顧客、銀行間の信頼関係です。顧客が銀行を信頼できなければ、銀行は預金してもらうことができず、預金がなければ、まとまった資金を企業へ融資することができなくなってしまうからです。そうした意味では、顧客と信頼関係を構築し、社会的に信用性を高めて行くということも、銀行のなすべきことだと言えるでしょう。

都市銀行においてもこれは同じで、「金融仲介」と「信用創造」の二つが主な役割だと言えるでしょう。都市銀行はその規模が大きい分、仲介の際に動くお金も高額であり、一度の融資によって企業の存亡を左右することもあります。また、社会的な信用を失うことにより、万が一破綻でもしてしまったら、大パニックに陥り、日本の経済も破綻、国際的にも大きな影響を与えてしまうことでしょう。

巨大な資金を、経済の活性化につながるよう、適切な企業に、適切な融資を行うことこそ、今の都市銀行が果たすべき役割だと思います。またグローバル化する市場競争に勝ち残るためにも、海外にも目を向け展開していくことにより、国際的にも知名度や信用を高めて行くことが求められます。

アベノミクスにより日銀が発券したお金を社会に循環させ、日本経済を再構築していく。これこそが、メガバンクを中心とした都市銀行に求められる役割です。

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