金利を決める要素

金利を決める主な要素は3つあります。

国の経済状況や政治情勢などが影響する

金利を決める主な要素として、「通貨の力」と「借りる側の信用力」と「返済期間」の3つが挙げられます。

まず「通貨の力」ですが、これは通貨を発行している国の経済状況や政治情勢により決まります。経済や政治情勢が安定している国の通貨ほど海外投資家に人気があるので、結果として通貨が強くなります。

国の通貨の金利は、政府の中央銀行が操作する「短期金利」と、市場によって決まる「長期金利」の二つがあり、それぞれがその通貨の金利の基準となります。日本やスイスなど比較的強い通貨は元々人気があるので短期金利は高くありません。反対にインド、ロシア、インドネシアなど比較的通貨が弱い国ほど、海外投資家に買ってもらうために国が短期金利を高く設定する傾向があります。

次に「借りる側の信用力」ですが、例えば、資金的にゆとりがある人とない人とを比べた場合、資金力が低い人の方が返済リスクが高く、経済的な信用度は低いと言えます。そのため貸す側は同じであっても、貸す相手によって金利は変わります。一般的に返済リスクが高い人ほど金利は高く設定されます。いわゆる「信用リスク」と呼ばれるものを反映し、金利は決定されているためです。

最後の要素は返済期間です。今日借りたお金を三日後に返すというのであれば、返してもらえる可能性は高いと言えますが、返済期間が長くなればなるほど、物価や経済情勢の変化なども考慮する必要がでてくるため、返済リスクは高くなります。そのため返済期間が短いほど金利は低くなり、返済期間が長くなるほど金利は高くなります。長期固定の住宅ローンが変動型の住宅ローンよりも金利が高いのはこうした背景によるものです。

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