年金制度の課題

日本の年金制度は賦課方式と呼ばれ、「世代と世代の支え合い」という思想に基づいたシステムです。

マクロ経済スライド方式の導入

日本の年金制度は「賦課方式」と呼ばれるものであり、現在働いている世代が収めた保険料を、高齢者に年金として給付する仕組みになっています。つまり、若い世代が高齢者を支え、それを順々に受け継いで行くという「世代と世代の支え合い」という思想に基づいたシステムになっているのです。

このシステムは、徴収した保険料をその時代に高齢者年金として支払うため、インフレに強いという強みがあるのですが、社会の高齢化が進むと、働く世代の負担が増大するという問題があり、場合によっては制度の継続自体が困難となってしまいます。

現在日本は超高齢社会へと突入しており、現役世代約3人で1人の高齢者を支えている状態です。今後このまま少子高齢化が進んで行くと、現役の負担も2倍、3倍と増加の一途を辿ります。

こうした問題を回避し、年金制度を持続していくために導入されているのが、2004年の年金改正で導入された「マクロ経済スライド方式」です。マクロ経済スライド方式とは、保険料の水準を固定し、給付と負担の変動に応じて給付水準を調整することによって、現役世代の負担が過大になることを防ぐ仕組みです。つまり、物価や働く世代の賃金が上昇した場合も、平均余命が延びていることや働く世代の減少を理由に、年金給付額を抑制する、ということです。

従来は、物価変動に合わせて年金額も変動する「物価スライド方式」が適応されていたため、年金給付額の価値が保たれ、それゆえインフレリスクにも強いという利点があったのですが、マクロ経済スライド方式では物価が上昇してもそれにみあった金額が給付されないため、インフレヘッジの効果はなく、老後の生活は苦しくなってしまいます。

このように、急速に少子高齢化が突き進んでしまった今、年金制度は多くの課題を抱えています。老後の生活を年金制度にだけ頼るのは大変難しくなってしまったと言わざるを得ません。

< 戻る | 進む >

定期預金の金利の比較

メニュー

コラム

カテゴリー

メニュー

Copyright (C) 2008-2017 定期預金の金利の比較 All Rights Reserved.