退職金とは

退職金とは、「退職手当」や「退職慰労金」などとも呼ばれます。

ルーツは江戸時代の暖簾分け

退職金とは、退職した労働者に支払われる報償金のようなものであり「退職手当」または「退職慰労金」と呼ばれることもあります。

この退職金という制度は、海外ではあまり見られない、日本特有のものです。その理由は、退職金のルーツが江戸時代の商家の「暖簾分け」という制度にあるからだと言われています。

江戸時代の商家では、丁稚から番頭まで永く勤めた奉公人が独立する際に、主家が屋号や暖簾を与えるというしきたりがありました。その後、暖簾そのものではなく、暖簾を買うための資金を与えるようになったのが、退職金の原型であると言われています。つまり退職金は、家族主義的な社会体制の中で生まれた、永年の勤労を労うためのものだったのです。

戦後になると、この暖簾分けの制度は、従業員の定着率を高めて終身雇用を促進するための企業の人事制度として受け継がれ、日本国内へと広く普及していきました。

このように退職金は、国が法律で定めて作った年金制度とは異なり、民衆の社会生活の中から生まれた、どちらかというと慣習的な制度なのです。そのため、企業に退職金制度を設ける法的義務はなく、退職金制度を導入していない企業も数多くあります。むしろ、ここ数年の景気の低迷により、既存の退職金制度を廃止する企業が増加している状態です。

また、外資系企業の参入によって、日本の企業が従来の年功序列型の評価システムから、欧米的な能力主義の評価システムへと変わっていったことも、退職金制度の廃止を後押ししている原因の一つだと言えます。リストラや転職が当たり前になったことにより、労働者の流動化が進み、終身雇用のシステムが崩れ、その結果、終身雇用を前提としていた退職金制度も揺らぎ始めてしまいました。

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