先物市場

先物市場とは、先物取引が形成する市場のことを言います。

先物市場の価格と現物の市場価格は別

先物市場は、先物取引が形成する市場です。先物取引は、将来の取引を、価格を決めてあらかじめ約束しておくことですが、この時の約束を、約束手形のかたちで言わば証券のように取扱い、取引所で売買することで、先物取引市場が形成されています。

先物取引市場で証券のように売買されている先物取引の約束手形は、言うなれば物品との引換券です。たとえば、「9月に鉄10トンを5000ドルで売買する」という先物取引で、買い手側が売り手側に5000ドルを支払えば、その約束手形は、鉄10トンとの引き換え券となり、それだけの価値を持ちます。この引き換え券を、証券として市場で売買しているのです。

先物取引はじつに多くの物品に対して行われています。最初期から行われたのが小麦やトウモロコシなどの穀物であり、その他、木材や石油や鉄やゴムなどの資源、金やプラチナなどの貴金属、株式や証券などの金融資産など、先物市場で取引されている商品は何種類もあります

さて、これらの商品は、実際に取引する際に、運搬や保存などの費用が発生する場合が多いです。たとえば100トンの木材についての先物取引を交わした場合、100トンの木材を運ぶために、トラックや船の運搬費がかかりますし、木材を搬入する倉庫も必要です。また仕入れた物品を売りさばくにも、販売ルートの確保や店舗の用意が必要となります。

そのため、実際に先物市場に参加している投資家のほとんどは、こうした原資料を直接には取り扱っていません。取引の期日になる前に、先物取引の約束手形を先物市場に売却してしまうのです。こうして多くの先物取引の約束手形が、取引所で売買されて市場が形づくられており、先物取引の市場価格が指標化され、現物の市場価格とは別に存在しています。

たとえば、今が6月だとしたら、6月時点での鉄の現物価格の他に、7月期限の先物価格、8月期限の先物価格、9月期限の先物価格、というように、鉄の先物市場における価格があるということです。こうした先物価格は現物価格と連動しており、6月の鉄の現物価格が上がれば、9月の鉄の現物価格も上がります。ただし先物価格の変動は現物価格よりも小さく、時間が経つにつれて現物価格との差は小さくなっていき、期日になった時には先物価格と現物価格は同じ値になります。たとえば9月期限の先物価格は、9月時点の現物価格と同じになります。

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