ウォンの為替レート

ウォンの為替レートは、ウォン高円安の傾向にあります。

ウォン高、円安の影響

ウォンの為替レートは、100円あたり932.5ウォン、1ウォンあたりにすると、およそ0.11円(2015年2月22日現在)となっており、アベノミクス実施前の水準と比べると、日本円に対して韓国ウォンの価値が高い、ウォン高円安の傾向にあります。

世界の主要な投資銀行が、ウォンの為替レートはこのまましばらく、ウォン高円安の傾向が続くと予想しています。実際、円・ウォンの平均レートは、2014年に入ってからは、100円あたり1000ウォンを割るなど、さらなるウォン高が進んでおり、このままでは、韓国経済は大きな打撃を受けると懸念されています。

しかし、過去20年間のウォン為替レートの推移を見ると、必ずしもウォン高であるとは言えません。むしろ、2009年から2012年にかけての4年間の急激なウォン安の状態から、平均レートに戻りつつある状態だと言えます。それにも関わらず、「円安ショック」や「円安空襲」として、近年のウォン高が取沙汰されているのはなぜでしょうか。その原因は、韓国の産業や経済の構造と深い関わりがあります。

韓国産業の50%以上が、鉄鋼や自動車、自動車部品などの製造業によって占められています。そして韓国は、それらの製品を輸出することで、急速に経済発展を遂げました。しかし、この韓国の貿易依存型の経済システムには、為替相場の変動の影響を大きく受けてしまうというデメリットがあります。

ウォンの為替レートが、円に対して高くなるということは、韓国からの輸出品の値段が高くなってしまうということを意味します。値段が高くなると、日本での商品の売れ行きが悪くなってしまうため、韓国は輸出価格を低く設定せざるをえません。商品価格を下げることにより、収益も小さくなり、韓国企業の営業利益は減少してしまいます。

韓国サムスングループのシンクタンクであるサムスン経済研究所は、ウォンの為替レートが、ウォン高に傾くと、韓国の輸出増加率が下がり、その結果、経済成長率も大きく低下してしまうと予想しています。また、韓国の主要企業で構成される「全国経済人連合」も、ウォンがあがると製造業の収益は減少する、との分析を出しています。

ウォンの為替レートが高くなるだけで、国家全体が大きなダメージを受けてしまうのは、韓国経済が製造・輸出産業に大きく依存し、ウォン安の波を利用して急成長してきたことに拠るのです。

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