BRICsの課題

BRICsにも課題は多く残されており、先進国も一丸となって取り組む必要があります。

経済格差と環境破壊

豊かな天然資源と豊富な労働力を有し、世界経済に対して、大きな影響力を持つようになったBRICsですが、課題も多く残されています。

BRICsの課題その1:広がる経済格差

BRICsの課題のうち、最も憂慮すべきものは、国内に広がる経済格差です。BRICs諸国は、いずれの国においても経済格差が生じており、大きな問題となっています。GDP(国内総生産)で日本を追い抜き、世界第2位の経済大国となった中国ですが、国内の貧富の差は激しく、所得格差は拡大する一方です。

中国の深セン、珠海、汕頭、厦門といった臨海の経済特区に住む一部の人々が、富裕層として贅沢な暮らしをしている一方で、大陸内部の農村部に住む多くの人々の所得水準は極めて低く、困窮した状態にあります。また、ロシアにおいても、都市部で生活している人々と、農村部で生活している人々との間の所得格差は拡大傾向にあります。

IT大国であるインドは、かけ算を100の段まで暗記する等、エリート教育が行われているイメージがありますが、国内全体で見た場合、識字率は6割程度にとどまっているのが現状です。教育格差はそのまま所得格差へと転換されるため、インドにおいても経済格差が広がっています。経済格差は国民の不満を生み、時として、政治や経済の安定を損なう要因ともなります。それゆえ、こうした経済格差を解消することは、BRICsの喫緊の課題であると言えます。

BRICsの課題その2:急激な経済発展による環境破壊

BRICsのもう一つの大きな課題が、急激な経済発展によって生じた環境破壊です。国土が広く、人口が多いBRICs諸国が急速に工業化したことにより、排ガスやCO2の排出量が増加するなどの環境問題が生じています。

重工業が盛んなロシアや中国では、工場から排出される光化学スモッグによる大気汚染や工業廃水による水質汚染が深刻化しています。また、人口の多いインドや中国においては、自動車の利用者が増加したことにより、CO2排出量も増加しました。

ブラジルでは、農耕地を増やすために多くの熱帯雨林が伐採され、ロシアのシベリアでも、人間活動を原因とする森林火災が増加しています。BRICsの経済発展と地球環境の保全を両立するためにも、これらの環境問題をBRICsだけの課題とせず、先進国も積極的に環境対策に関する技術を提供するなど、一丸となって取り組んでいく必要があります。

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