筑波銀行と常陽銀行の比較

筑波銀行と常陽銀行を比較することで、茨城県の地方銀行の様子がより深く理解できます。

常陽銀行と筑波銀行は不動の1位と2位

筑波銀行と常陽銀行の比較

筑波銀行と常陽銀行を比較してみます。筑波銀行と常陽銀行は共に茨城県の地方銀行であり、知名度的に考えても、茨城の地方銀行と言えば多くの人がこの2行を思い浮かべるのではないでしょうか。事実、茨城県の企業を対象とした「どの銀行をメインバンクとして捉えているか」という調査によると、常陽銀行と筑波銀行がそれぞれ不動の1位と2位であるようです。

まずは単純なデータで筑波銀行と常陽銀行を比較してみましょう。公にされているデータによれば、筑波銀行は、店舗数が147店舗、従業員数が約1700人、資本金が約488億円、総資産が約2兆2000億円、預金残高が約2兆円、貸出金残高が約1兆5000億円であり、対する常陽銀行は、店舗数が179店舗、従業員数が約3700人、資本金が約850億円、総資産が約8兆5000億円、預金残高が約7兆5000億円、貸出金残高が約5兆4000億円となっています。

さて、この筑波銀行と常陽銀行を比較したデータから見て取れるように、銀行としての規模の面では筑波銀行よりも常陽銀行の方がずっと大きいと言えます。茨城県における預金金額と貸出金額のシェアを見てみると、常陽銀行が40%以上を占めており、次いで筑波銀行が15%ほどを占めています。また、サービスの面で筑波銀行と常陽銀行を比較すると、サービスの質については大きな差は見受けられませんが、常陽銀行の方がより手広いサービスを展開しています。

常陽銀行は1935年に設立されてから、戦時、戦後の社会の変革期や、バブル崩壊にともなう混乱期を経ても、常に強力な経営基盤を保持してきました。メガバンクである三菱UFJ銀行と深い協力関係にあることなどもあり、常陽銀行は地域住民から圧倒的な支持を得て強固な地盤を築いた銀行であると言う事ができます。

それに対して筑波銀行は戦後になってから設立され、その後バブル崩壊の煽りを受けて経営不振となった中小銀行が寄り集まってできた銀行です。茨城県の金融業において、常陽銀行の隙間を縫うようにして何とか発展してきた銀行です。見方を変えれば、筑波銀行は常陽銀行ではカバーしきれない部分をカバーしているとも言え、茨城県の経済を支える屋台骨としての役割を果たしています。つまるところ、筑波銀行を常陽銀行と比較すれば、銀行そのものの質としては常陽銀行の方が総合的に優れており地域住民の信頼も厚いですが、筑波銀行もまた地域に不可欠な存在であると言う事ができます。

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