FRBの金融政策

FRBの金融政策は、世界の金融市場にも大きな影響力があります。

FRBの「量的緩和政策」

FRBの金融政策は、アメリカの経済のみならず、為替相場や株式市場等、世界の金融市場にも大きな影響力を持っています。そのため、日本の新聞やテレビのニュースでも、FRBの金融政策がしばしば報じられています。ここでは、FRBが実施した金融政策の一つである、「量的緩和政策」を見てみます。

FRBは金融政策として、政策金利の操作および公開市場操作を行い、物価および労働市場の安定と経済成長を図ってきました。具体的にいうと、民間金融機関への融資金利を変動させることによって市場金利を操作したり、民間金融機関へ国債や手形を売買することによって通貨の流通量を調整していました。

例えば、物価が下がってくると、物が安くなる分、生産者である労働者の賃金も下がります。労働者の賃金が下がると人々は物を買わなくなるため、経済活動が停滞して、景気が悪くなります。その際、平時であれば、FRBは金利を下げることで、人々にお金を使うように促し、市場の通貨量を増やす「金融緩和政策」を行います。ところが、2008年に起こったリーマン・ショックの際は、急激な物価の下落によって金利が下がりきってしまったため、これ以上金利を下げることができませんでした。

そうした状況下でFRBが行った金融政策が、「量的緩和政策」です。量的緩和政策とは、米国債を発行して、市場のお金の量を物理的に増やすことにより、金融緩和を行う金融政策方法です。FRBは、2008年11月から2010年6月にかけて、第一弾の量的緩和政策(QE1)を、2010年11月から2011年6月にかけて第二弾の量的緩和政策(QE2)を実施しました。QE1では1兆7250億ドルの資金が、QE2では6000億ドルの資金が供給されました。次にFRBは、市場から住宅ローン担保証券を買い取ることにより、市場に資金を供給する第三弾の量的緩和政策(QE3)を実施します。こうしたFRBの金融政策によって、アメリカ経済はデフレの危機を脱し、緩やかな回復傾向に転じました。

そのため2013年に入ると、FRBは次なる金融政策として、量的緩和の規模を縮小する「緩和逓減」を発表しました。そして2014年10月、連邦公開市場委員会で「QE3」の終了、つまり量的緩和政策の終了が決定されました。

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