FRBと世界経済

FRBと世界経済には、密接な関係があります。

FRBの経済政策はアメリカが最優先

FRBと世界経済は、密接な関わりを持っています。アメリカ合衆国の通貨「米ドル」は、基軸通貨として、世界の金融市場の中で取引されています。それゆえ、その米ドルの流通量を操作するFRBの金融政策は、日本経済はもちろん、世界各国の経済情勢をも左右する、大きな影響力をもっています。そのため、FRBが年間4回公表している「経済見通し」には、政界、経済界、各方面から、注目が集まります。

2014年の秋、FRBは世界経済減速の可能性を指摘される中、第三弾の量的緩和政策の終了を発表しました。FRBは、連邦公開市場委員会(FOMC)において、「アメリカ経済は緩やかな成長に転じた」という経済見通しをたて、2012年9月より導入されていた第三弾の量的緩和政策(QE3)を、2014年の10月で終了することを決定したのです。

長期国債などを買い入れることにより、市場の通貨流通量を増やす量的緩和策を終了させるということは、ドルの価値が上がり「ドル高」となります。ドル高となると、アメリカからの輸入品の値段が高騰します。ヨーロッパや日本など、多くの国々が、燃料や食料品などをアメリカからの輸入に頼っているため、ドル高による輸入品の高騰は、多くの国の人々の暮らしを圧迫し、景気の減退を招くことにつながります。このように、FRBのとった金融政策には、世界経済の成長の減速を招くおそれがあるのです。

しかしFRBは、世界経済の成長は、量的緩和政策を終了しても大きく減速することはないと判断し、さらにヨーロッパを始めとする諸外国の経済の低迷についても、回復傾向にあるアメリカ経済によって補われると判断して、金融緩和政策の打ち切りに踏み切ったのです。その結果、アメリカ経済は活性化が進み、健全性を取り戻しつつある一方で、ヨーロッパの経済は低迷気味であり、中国や日本の経済予測も落ち込んでいます。

このように、FRBは世界経済に大きな影響力を持っていますが、アメリカの中央銀行制度であるため、当然のことながらアメリカの国益を最優先に金融政策を実施します。アメリカ経済の低迷は、世界経済の低迷の引き金になりますが、アメリカ経済の活性化が、必ずしも世界経済の活性化につながる訳ではありません。そのため日本は、FRBおよびアメリカ経済の動向を正しく見極めた上で、自国の経済成長を促す金融政策を模索していく必要があります。

< 戻る | 進む >

定期預金の金利の比較

メニュー

コラム

カテゴリー

メニュー

Copyright (C) 2008-2017 定期預金の金利の比較 All Rights Reserved.