ECBの金融政策

ECBは「市場介入金利(ECB政策金利)」を決定して公表しています。

ECBの具体的な3つの金融政策の方法

ECBは、金融政策の方針に基づき「市場介入金利(ECB政策金利)」を決定し、公表しています。ユーロ圏の各国中央銀行と、それぞれの国の金融機関は、毎月発表されるこの市場介入金利に基づき、資金の貸し借りを行っています。これまでECBは、「公開市場操作」、「常設ファシリティ」、「最低準備預金制度」という、以下の3タイプの金融政策によって、市場介入金利をコントロールして、物価の安定を図ってきました。

ECBの金融政策その1:公開市場操作

ECBの金融政策の中で、最も重要なものが「公開市場操作(オペレーション)」です。公開市場操作とは、中央銀行と民間の銀行等金融機関が、国債などの債券を売買することによって、金融市場に流通する通貨量をコントロールして、市場金利を調整する金融政策です。ECBだけでなく、米国や日本でも実施されている、代表的な金融政策です。

ECBの金融政策その2:常設ファシリティ

もう一つのECBの金融政策として「常設ファシリティ」と呼ばれるものがあります。常設ファシリティとは、金融機関の要請に応じて、各国の中央銀行が資金を貸し出したり、預金を受け入れたりする際の、貸付金利や預金金利を設定する制度です。ECBは、ユーロ圏各国の中央銀行に指示を出し、この二つの金利の幅を調整し、急激な金利変動が起こらないようにしているのです。

ECBの金融政策その3:最低準備預金制度

ECBが行っている第三の金融政策が、「最低準備預金制度」です。最低準備預金制度とは、民間金融機関に対して、保有する預金の一定比率以上の金額を、中央銀行に預金させる制度で、日本銀行も実施しています。ユーロ圏の金融機関は、ECBの指示に基づき、自国の中央銀行に対して一定比率の「所用準備額」を預金することが義務付けられています。ECBは、この比率を操作することにより、市場の通貨量の調整を行います。

このようにECBは、3つの金融政策を駆使して市場の通貨量を調節することにより、ユーロ圏の物価の安定に取り組んできました。ところが、ギリシャの財政破綻をきっかけに起こったいわゆる「ユーロ危機」により、ユーロ圏だけでなく、ヨーロッパ全域の金融システムは大きなダメージを受けてしまいました。そこでECBは、従来型とは異なる新しい金融政策を導入することにより、ヨーロッパの経済の再生を図ろうとしています。それが、「量的金融緩和」と呼ばれる金融緩和政策です。

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