マイナス金利のメリットとデメリット

マイナス金利のメリットの一つは、ローン商品が低い金利で借入しやすくなっていることです。そしてマイナス金利のデメリットの一つは、預金商品の金利が低下していることです。

マイナス金利は日銀の金融緩和策

マイナス金利は日銀が民間銀行などに対して課しているため、個人や法人など一般預金者向けの普通預金や定期預金などの預金金利に対しては、直接影響を与えません。しかし、マイナス金利を課されている民間銀行は、マイナス金利が業績に与える影響を想定しきれていないことから、マイナス金利導入に合わせて取扱う金融商品の適用金利を引き下げています。

今後もマイナス金利のさらなる引き下げ(深堀り)状況によっては、適宜、金融商品の適用金利を引き下げて対応することが考えられます。マイナス金利の導入によって、金融商品の見方やメリット、デメリットが変わってきていますので、マイナス金利が各金融商品に与える影響などを確認しつつ、効率的な資産運用を行いましょう。

マイナス金利のメリットは、住宅ローンや企業融資などのローン商品において、マイナス金利導入以前よりも相対的に低い金利で借入しやすくなっていることです。そもそもマイナス金利導入の目的は、物価の上昇を通じて国内の個人消費や設備投資などを活性化させることにあります。そのために、お金の貸し手としての役割を担う銀行などの金融機関が余剰な資金を貯め置かないように、積極的な貸し出しを行う仕組みを採用しています。

銀行などの金融機関は預金や貸出の金利を設定する際に、市場金利(10年物国債が売買される金利水準)や日銀が設定する政策金利などを基準に金利を設定する傾向にあります。マイナス金利は、日銀が中央銀行として行う金融緩和策であり、実質的な金利引き下げにあたることから、ローン商品の基準金利も低下する傾向にあり、マイナス金利導入前よりも安い金利で借入を行うことが可能となっています。

ローン商品について、例えば住宅ローンでは契約時に固定金利、または変動金利を選択することがあります。マイナス金利は物価の上昇を目的とした金融緩和政策の一つとして2016年初頭に導入されましたが、現在のところ、実施期間や将来にわたるマイナス金利の適用金利水準(段階的な引き上げや引き下げ)など、決められた計画はありません。日銀は物価目標の進捗状況や景気動向によって、マイナス金利の拡大や終了を柔軟に行うことが考えられます。

マイナス金利導入後の住宅ローンの借入金利は、歴史的にみても低水準となっていますが、あくまで住宅ローンは銀行が販売する金融商品であり、マイナス金利が更なるマイナス幅を拡大させたとしても、ビジネスとして住宅ローンを取扱う以上、住宅ローンの金利引き下げ余地は限られてきています。表面金利は、変動金利の場合は足下の金利水準を基準とし、固定金利の場合は将来にわたる契約満了期間を勘案した金利が設定されるため、固定金利が変動金利よりも高くなる傾向にあります。しかし、変動金利については時勢を反映した金利が適用されるため、仮にマイナス金利が終了して市場金利が上昇した場合には、返済負担額は増加することになります。借入についてはしっかりと返済計画を立てて、返済期限や返済金額に無理がなく継続して返済できることが重要なため、歴史的な低金利水準となっている現在では、全期間固定金利で対応することが多くのメリットを享受できると考えられます。

マイナス金利のデメリットは、普通預金や定期預金などの銀行預金金利が低下していることがあげられます。マイナス金利は、銀行などの金融機関が日銀に預けている日銀当座預金残高の新規増額分を対象にマイナス金利を課す仕組みとなっています。預金を集めることは市中銀行の本業の一つですが、過剰な預金残高の増加はマイナス金利が課されることにつながりかねないことや、銀行の先行きの収益にも不透明感が残ることから、マイナス金利の導入にあわせて多くの銀行は、預金金利を引き下げています。

しかし、銀行が集める預金は銀行の体力を示す指標の一つでもあり、全ての銀行が預金に消極的な姿勢をとっているわけではありません。銀行は一般の定期預金に加えて、相続金や退職金、年金契約などを契機とした様々な定期預金を取り揃えています。また、投資信託などの購入とセットにした定期預金の上乗せなどもあります。預金額の上限はありますが金利も高めに設定されています。そのような条件付きの定期預金も、該当する場合には是非活用するべきだと考えられます。

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