積立定期預金の活用方法

積立定期預金は大きな儲けを期待することはできません。しかし安全性が高く、積立期間や預入期間や積立金額を想定できるので、資金使途に合わせた確実な資金が確保できます。

確実な資金繰りが行える積立定期預金

資産運用となると、値上がり益や運用利回りを重視した株式投資信託や、外国為替差益を狙った外国債券などへの取引が一般的ですが、実は積立定期預金も銀行口座を活用した資産運用商品のひとつとして利用されています。資産運用の目的は貯蓄を増やすことばかりに焦点がいきますが、お金を有効に活用すること、すなわち必要な時に必要なタイミングでお金を用立てられる備えを目的とすることも資産運用を意味します。積立定期預金は、預金保険機構の対象となる定期預金に分類されていますので、値上がり益のある金融商品と同じように大きな儲けを期待することはできません。しかし、安全性が高く、普通預金よりも高い利息が受け取れること、積立期間や預入期間、積立金額をある程度想定できる仕組みとなっているので、資金使途に合わせた確実な資金の確保ができます。

確実な資金の確保は、お金を用立てる意味で資金繰りとも言われますが、積立定期預金は、満期日を自分で決められる商品性を有しているので、ライフイベントにあわせた資金繰りの計画を簡単にします。値動きのある金融商品で運用する場合には、損失を出さずにタイミングよく解約し、資金繰りを行うことはかなり難しいことです。しかし、積立定期預金は、計画的に少額から一定額で積み立てて目標とする残高を確実に確保できることや、定期預金に分類されるので普通預金よりも高い金利で預金ができることなどから、値動きのある金融商品よりも確実な資金繰りを行うことができます。積立定期預金は、使い方次第で効率性の良い資産運用商品として活用することができます。

また、積立定期預金はその仕組み上、金利上昇局面にも対応できる金融商品です。なぜ、金利上昇に備える金融商品が必要なのでしょうか。それは、お金の実質的な価値を維持する必要があるからです。昨今の我が国の政府と日銀の経済活性化策は、物価を上昇させることや企業による設備投資などの消費の活性化によりって景気を浮揚させるべく低金利政策を講じています。低金利政策は日本円の価値を低下させる政策でもあります。

私たちにとってお金(日本円)の価値が下がるということは、モノの値段が上がることを意味します。そして政府や日本銀行はモノの値段を年率で2%の上昇を目指すとしており、今後の日本経済においてモノの値段を上げる政策を継続するとしているわけです。そうすると、必然としてお金の価値の低下が続きます。今まで1,000円で買えたモノは値上がりし、1,000円で買えなくなる可能性を高めるかもしれません。しかしモノの値段が断続的に上がり続ける(物価の上昇)と、いずれ個人や企業の消費が滞ります。高すぎて買えないという状態です。そうした状態を招かないよう、日本銀行は本来の役割である物価の安定策を講じてきます。その対応策が物価の上昇にあわせてお金の価値を高める、つまり預金や貸し出し等の金利を上昇させることです。モノの値段が上がっても、金利を高く設定することで、お金の価値を低下させないよう安定化させようとするということです。そのような経済状態が想定される場合に長めの定期預金を行うと、金利が上昇しているにもかかわらず、その時勢に対応することができずに実質的な預金(お金)の価値を低下させることになります。1,000円のモノが値上がりして仮に1,000円で買えなくなったとしても、手元の資金が1,000円から1,000円のままであれば、金額的には変わらなくても実質的な金融資産の価値は低下していることに他なりません。金利が上昇する局面においては、保有する金融資産の商品性によって実質的な価値に大きな差が出てくることに留意しておかなければならず、時勢に柔軟に対応できる金融商品で備えることが必要です。

一般の定期預金は当初契約時の適用金利が満期まで採用されるため、世の中の金利が上昇しても契約中の定期預金の金利を契約時から変更することができません(一部、変動金利型の定期預金は変更可能)。言い換えると、金利が上昇して高い金利で定期預金をすることができる状態であっても、満期が来ない限り契約時の低い金利で継続しなければならない点は定期預金のデメリットであり、機会損失を被ります。

積立定期預金は、毎月、または随時の入金毎に個々の定期預金が成立していく仕組みです。そして預入時の店頭表示金利が採用されるため、積立契約期間中の適用金利がそれぞれ違います。積立定期預金は少額から始められる性格上、月々の給料などを自動で口座振替できる自動積立の方式が多く利用されており、ボーナス月に限り積立額を増額することもできますが、自動積立であっても預入時の金利が適用されます。金利上昇局面を迎えた場合でも、その上昇する金利に応じて適用金利も上昇するため、金利上昇に備えた金融商品としても活用することができるわけです。つまり、預入毎の定期預金が組まれるため、積立契約中はタイミングに応じた変動金利型の預金を行っていると言えるでしょう。

一般に定期預金においては、三井住友銀行三菱東京UFJ銀行みずほ銀行などのメガバンクの窓口を利用する取引よりも、楽天銀行やソニー銀行などのネット専用銀行が適用利率や各種サービスの面で有利なようです。そして積立定期預金に関していえば、とりわけイオン銀行がおすすめ銀行のひとつと言えそうです。

お金を貯める一番の方法は、無駄に浪費せず節約額を増やし、無理なく貯金することです。マイナス金利下では資産運用の必要性が高まっており、株式や投資信託を駆使した積極的な投資により、資産を増加させることも必要ですが、安全性や資金使途を重視した運用もまた、日々生活する上で必要な資産運用です。取り扱う商品内容は銀行ごとに少しずつ違いますが、自分にあったマネープランが立てられる積立定期預金は、活用次第で大変有用な資産運用になると考えられます。

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