ドイツの貯蓄預金は、日本の通知預金と似ています。
ドイツで一般に利用されている貯蓄のための預金口座は、貯蓄預金がメインです。しかし、日本の貯蓄預金とは性質が異なるものです。ドイツの貯蓄預金は、日本でいうところの通知預金と同じようなものです。ドイツの貯蓄預金は預け入れ期間が決まっていません。だからといって、好きなときに好きな額だけ引き出せるわけでもありません。引き出す必要がある場合には、銀行に解約を申込みます。それから一定期間が過ぎると引き出すことができるようになります。つまり、解約告知期間というものが存在するのです。
普通は口座を開設して預け入れをしたときに解約告知期間に関して約定します。しかし、特に約定がなければこの期間は3ヶ月ということになります。急にお金が必要になるかもしれないのに3ヶ月も前もって告知しなければ現金を引き出せないというのはとても不便です。ただし解約告知が必要になるのは一定の金額までです。それ以下であれば、実質は日本における普通預金のように出し入れが自由です。
普通預金と異なるのは、決済取引に利用することができないという点です。振込の入金先に利用することはできますが、何かの引き落としや他口座への振込みを行うには、ジーロコントと呼ばれる、日本でいう普通預金のような機能を持つ決済性預金口座が必要です。