シティー・オブ・ロンドンと大ロンドンの市長

Lord Mayor of the City of London はシティー・オブ・ロンドンの長で、Mayor of Londonは大ロンドンの市長です。

名物ロンドン市長で大物政治家

Lord Mayor of the City of London の部分は日本語に訳することなく英文のまま何度も使用しているのに気付かれたのではないでしょうか。実はそれには理由があります。Lord Mayor of the City of London は簡単に日本語に訳すると、ロンドン市長と言うことになります。しかし、ロンドンには Mayor of London 日本語訳すればこれも同じくロンドン市長となる人がもう一人います。その混乱を避けたかった為です。

では、なぜ市長が2人もいるかと言うと、Lord Mayor of the City of London はシティー・オブ・ロンドンの長で、Mayor of Londonは大ロンドンの市長です。そのように説明すれば、Lord Mayor of the City of Londonは区長のようなもので、その特別区を統括しているのが大ロンドンならば Mayor of London 、こちらの方が上部組織の長と言うことで格上なのだと理解する人が多いと思います。

確かに、Mayor of London は世界でも有数の大都市である大ロンドンの長だけあり、現在はボリス・ジョンソン、一代前はケン・リヴィングストンであり、どちらも名物ロンドン市長とされ、イギリス国内は勿論のこと世界にまで名を知られる大物政治家でした。それに比べ、Lord Mayor of the City of London は誰であるかなんてイギリス人であっても知っている人は殆どいないような役職です。

しかし、それでいながら Lord Mayor of the City of London の方が格上とされる部分がけっこうあります。それは、女王さえもが立ち入る為に許可を得なければならないイギリス・ロンドンにおいて、イギリスと言う国が建国されるよりも前からあるシティーの長であり、イギリス経済を支える金融の街の長でもあるからです。

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