ETF

ETFは、最近注目を集めている投資信託とよく似た金融商品で、正式名称を「Exchange Traded Fund」と言います。日本語では「上場投資信託」と言いますが、金融業界や経済ニュースなどでは、頭文字をとった「ETF」という略称がよく使われています。

ETFは、投資信託と同じように「ファンドマネージャー」と呼ばれる運用の専門家に資産を預けて、運用を依頼するタイプの金融商品です。そのため広い意味では投資信託の一つとして扱われています。しかしながら、ETFは証券取引所に上場されて取引されている金融商品であるために、価格の決定方法や注文方法などが一般的な投資信託とは大きく異なっています。

ETFは上場株式と同じように、市場が開いている間は常に価格が変動しており、リアルタイムでいつでも売買することができます。「指値注文」や「成行注文」ができるという株式に似た特徴を持っているために、証券会社によってはETFと投資信託を全く別の金融商品として扱っていたりもします。

ETFの多くは日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった指標の動きに連動するように作られた、インデックス型の投資信託です。そのためETFを使えば株式投資の初心者でも、日経平均株価や東証株価指数の動きに近い安定した運用をすることができます。

またETFは、一般的な投資信託よりも信託報酬や取引手数料が安く設定されています。ETFは証券取引所で直接取引される金融商品であるために、銀行が仲介して販売している一般的な投資信託よりも、取引にかかるコストが少ないためです。このように低いコストで運用ができるという点もETFの人気の理由の一つです。

今まで日本ではETFの積極的な売買は行われていませんでした。そのため欧米諸国に比べると、日本のETFは市場の規模が小さく、種類もまだあまり豊富とは言えない状態です。2007年の法改正によって海外のETFを証券取引所に上場することが可能となったのをきっかけに、ETF市場は少しずつ活性化し始めています。

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