第二地方銀行とは?地方銀行との違いや特徴を解説

第二地方銀行とは、主に特定の地域を営業基盤とし、一般社団法人第二地方銀行協会に加盟している銀行を指します。

法律上「第二地方銀行」という種類の免許があるわけではなく、現在はいずれも銀行法に基づく普通銀行です。地方銀行と同じように地域の個人や中小企業を主要な顧客としていますが、前身や加盟する業界団体に違いがあります。

第二地方銀行の定義

第二地方銀行とは

第二地方銀行は、一般社団法人第二地方銀行協会に加盟する地域銀行です。

全国地方銀行協会に加盟する銀行が一般に「地方銀行」と呼ばれるのに対し、第二地方銀行協会に加盟する銀行が「第二地方銀行」と呼ばれます。

両者とも普通銀行であり、預金、振込、住宅ローン、事業融資、投資信託、保険など幅広い金融サービスを扱います。預金保険制度の対象となる点も基本的に同じです。

なお、銀行の合併や再編により加盟行数や銀行名は変わることがあります。最新の加盟行は第二地方銀行協会の公式一覧で確認するのが確実です。

第二地方銀行が生まれた歴史

第二地方銀行の多くは、かつて存在した「相互銀行」を前身としています。

相互銀行の源流には、参加者が定期的に金銭を出し合い、抽選や入札などによって順番に資金を受け取る「無尽」や「頼母子講」と呼ばれる仕組みがありました。こうした仕組みは、庶民や小規模事業者の資金調達を支える相互扶助的な金融制度として発展しました。

1951年に相互銀行法が施行されると、多くの無尽会社が相互銀行へ転換しました。その後、金融自由化や銀行制度の見直しが進み、1989年前後に多くの相互銀行が普通銀行へ転換しました。これらの銀行が現在の第二地方銀行の中心となっています。

ただし、すべての第二地方銀行が同じ沿革を持つわけではありません。合併や事業譲渡、金融グループ内の再編などによって、現在の形になった銀行もあります。

地方銀行と第二地方銀行の違い

比較項目 地方銀行 第二地方銀行
主な業界団体 全国地方銀行協会 第二地方銀行協会
歴史的な成り立ち 明治期から地域の中核銀行として発展した銀行が多い 相互銀行を前身とする銀行が多い
主な営業基盤 特定の都道府県や地域 特定の都道府県や地域
主な顧客 地域住民、地元企業、地方公共団体など 地域住民、中小企業、個人事業者など
法律上の銀行区分 普通銀行 普通銀行

現在の利用者にとって重要なのは、名称上の区分よりも、金利、手数料、ATM網、アプリの使いやすさ、店舗の場所、住宅ローンや事業融資の条件です。

「第二地方銀行だから地方銀行より安全性が低い」「必ず規模が小さい」と一律に判断することはできません。銀行ごとに財務内容や経営基盤、サービス内容が異なるため、個別に比較する必要があります。

第二地方銀行の主な特徴

地域密着型の営業

本店所在地や主要営業地域に店舗を置き、地域住民や中小企業との長期的な取引を重視する銀行が多くあります。地域事情に詳しい担当者へ相談できることは、対面サービスを重視する利用者にとってメリットです。

中小企業や個人事業者への支援

創業支援、事業承継、経営改善、ビジネスマッチングなど、融資以外の支援に取り組む銀行も増えています。地元企業との関係が深く、地域内のネットワークを生かした支援が期待できます。

個人向けサービス

普通預金や定期預金のほか、住宅ローン、マイカーローン、教育ローン、年金相談などを扱っています。給与振込や年金受取、ローン契約などの取引状況に応じてATM手数料などが優遇される場合もあります。

デジタルサービスの拡充

近年はスマートフォンアプリ、インターネットバンキング、Web口座開設、通帳レス口座などを導入する銀行が増えています。ただし、対応機能や手数料体系は銀行ごとに差があります。

第二地方銀行を利用するメリット

第二地方銀行の主なメリットは、生活圏内に店舗やATMがある場合に利用しやすいことです。地域内の商業施設や自治体施設などにATMを設置している銀行もあります。

また、住宅購入、相続、資産運用、事業資金などについて、窓口で相談しやすい点も特徴です。地域限定のキャンペーン定期預金や、給与振込・年金受取を条件とした優遇サービスが提供されることもあります。

第二地方銀行の注意点

営業地域を離れると店舗や自行ATMが少なくなり、現金の入出金や各種手続きが不便になる場合があります。全国転勤や遠方への引っ越しが多い人は、提携ATMの手数料やインターネットバンキングの機能を確認しておきましょう。

また、定期預金金利が常にネット銀行より高いとは限りません。預金先を選ぶ際は、表示金利だけでなく、預入期間、中途解約時の扱い、キャンペーン条件、ATM・振込手数料も含めて比較することが大切です。

預金の安全性と預金保険制度

第二地方銀行の普通預金や定期預金も、預金保険制度の対象です。利息の付く普通預金や定期預金などは、1金融機関につき預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。

1つの銀行に1,000万円を超える預金を置く場合は、保護範囲を理解したうえで複数の金融機関へ分散する方法も検討できます。

第二地方銀行が向いている人

第二地方銀行は、地元で生活や事業をしており、店舗・ATM・対面相談を利用したい人に向いています。給与振込、公共料金の引き落とし、住宅ローンなどをまとめることで、優遇を受けられる場合もあります。

一方、全国どこでも同じ条件で利用したい人、店舗を使わず高金利や低手数料を最優先したい人は、都市銀行やネット銀行も含めて比較するとよいでしょう。

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都市銀行と地方銀行の違い

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よくある質問

第二地方銀行と信用金庫は同じですか?

同じではありません。第二地方銀行は株式会社形態の普通銀行です。信用金庫は会員制度による協同組織金融機関で、営業地域や融資先に一定の制限があります。

第二地方銀行の預金は安全ですか?

対象預金は預金保険制度で保護されます。ただし、銀行ごとの経営状態は異なるため、大きな金額を預ける場合はディスクロージャー資料や格付け、自己資本比率なども確認すると安心です。

第二地方銀行は定期預金金利が高いですか?

銀行や時期、キャンペーンによって異なります。地域限定商品や取引条件付きの優遇金利が設定されることもありますが、常に高いとは限らないため、他の地方銀行やネット銀行と比較しましょう。

引っ越した後も利用できますか?

口座を継続できる場合が一般的ですが、住所変更手続きが必要です。営業地域外では店舗や自行ATMが少ないことがあるため、提携ATMの手数料やオンライン手続きの対応状況を確認してください。

まとめ

第二地方銀行は、相互銀行を前身とする銀行が多く、地域住民や中小企業との取引を重視して発展してきた地域銀行です。現在は地方銀行と同じ普通銀行であり、預金、融資、振込、資産運用など幅広いサービスを提供しています。

銀行選びでは「地方銀行か第二地方銀行か」という名称だけで判断せず、金利、手数料、店舗・ATM網、アプリ、相談体制、財務内容を個別に比較することが重要です。

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