都市銀行と地方銀行の違い

都市銀行は全国的にサービスを展開している銀行、地方銀行は明治時代に設立された国立銀行、第二地方銀行は庶民の間で誕生した無尽講が源流です。

第二地方銀行、地方銀行、都市銀行の異なる誕生と発展の歴史

都市銀行と地方銀行の違い

地方銀行、第二地方銀行、都市銀行にはどのような違いがあるのでしょうか?

第二地方銀行は庶民の間で誕生した無尽講が源流なので、基本的に規模が小さめです。中には北洋銀行のように、7兆円を超える比較的大きな銀行もありますが、中央値でみると大体5,000〜6,000億円程度にとどまっています。

そのため、大企業との取引は少なく、地方銀行のように地方自治体の指定金融機関にもあまりなりません。おもな顧客は地域住民や地元の中小企業であることが多いです。

これに対して地方銀行は、その多くが明治時代に設立された国立銀行、いわゆるナンバー銀行が母体です。そのため、その本店所在都道府県において最大規模の金融機関であることが多く、横浜銀行千葉銀行は総資産が10兆円を超えます。その資産力を活かして、地方自治体の指定金融機関の役割を担ったり、地域の主要企業との取引を担っているため、その地域の経済に対して大きな影響力を持っています。第二地方銀行と同様に、地域密着型の営業をしていますが、地域経済の根幹となる、より大きな部分を支えています。

そして都市銀行についてですが、じつは都市銀行という名称に法的な根拠はなく、地方銀行との比較で通称的に用いられている呼び名です。東京・大阪などの大都市に本店を構えて全国的にサービスを展開している銀行を意味しており、具体的にはメガバンクと呼ばれる、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行の4行(埼玉りそな銀行を加えて5行とする場合もあり)を指します。

起源を旧財閥系銀行や特殊銀行に持ち、特徴としては莫大な資産力と広域に渡る営業基盤です。大企業との取引や諸外国との国際的な金融取引を担っており、日本経済の基盤を支えている金融機関です。

このように、第二地方銀行、地方銀行、都市銀行にはそれぞれ異なる誕生と発展の歴史があり、その歴史的背景が現在の資産規模や対象とする顧客層にも反映しています。

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