銀行から他の金融機関へ振り込むと、通常は他行宛振込手数料がかかります。
一方、ネット銀行やインターネットバンキングでは、毎月一定回数まで他行宛振込手数料が無料になる場合があります。
無料回数は、銀行口座を持つだけで付く場合と、預金残高、給与受取、口座振替、会員ステージなどの条件を満たした場合に増えるケースがあります。
旧ページでは、2022年6月時点の無料回数を順位表で掲載していました。しかし、各銀行の優遇制度は頻繁に改定されるため、Version3では、2026年8月5日時点で確認できる代表例と、比較時に見るべき条件を中心に整理しました。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 無条件の無料回数 | 口座を持つだけで毎月付与される |
| 会員ステージの無料回数 | 預金残高・給与受取・取引状況などで増える |
| 特定銀行宛の無料 | 同一銀行や提携銀行宛だけ何度でも無料 |
| ことら送金 | 1回10万円以下など所定条件で無料送金できる |
銀行を比較する際は、「最大無料回数」だけではなく、自分が無理なく達成できる条件で何回無料になるかを確認する必要があります。
| 銀行・サービス | 主な無料回数・特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 大和ネクスト銀行 | 本人名義の他行口座への振込は何回でも無料 | 他人名義口座への振込は無料回数に制限あり |
| SBI新生銀行 | ステージに応じて月1回・3回・5回・10回無料 | 無料回数超過後の手数料もステージで異なる |
| auじぶん銀行 | 他行宛はステージに応じて月3回・5回・10回・15回無料 | auじぶん銀行・三菱UFJ銀行宛は何度でも無料 |
| 住信SBIネット銀行 | スマートプログラムのランクに応じて無料回数を付与 | 2026年5月に制度改定。ことら送金は所定条件で無料 |
| SBJ銀行 | SBJダイレクトの振込手数料に無料特典あり | 振込先・回数等の条件を公式ページで確認 |
※上表は2026年8月5日時点の公式情報を基にした代表例です。手数料・無料回数・条件は変更される場合があります。
大和ネクスト銀行では、他の金融機関にある本人名義口座への振込を、回数制限なく無料で利用できます。
自分名義の生活口座、証券口座、貯蓄口座などへ資金を移す機会が多い人には大きな利点です。
本人名義口座への振込と、家族・取引先など他人名義口座への振込では条件が異なります。
SBI新生銀行では、ステップアッププログラムのステージに応じて、他行宛振込手数料の無料回数が変わります。
無料回数を超えた後の手数料も、ステージによって異なります。
auじぶん銀行では、じぶんプラスのステージに応じて、他行宛振込手数料が月3回・5回・10回・15回まで無料になります。
auじぶん銀行宛と三菱UFJ銀行宛の振込は、ステージに関係なく何度でも無料です。
無料回数を超えた他行宛振込には、所定の手数料がかかります。
住信SBIネット銀行では、スマートプログラムのランクに応じてATM・振込の無料回数が決まります。
2026年5月に制度が改定され、無料回数やランク条件が変更されました。
また、ことら送金を利用できる場合は、1回10万円以下など所定条件の送金を無料で行えます。
ことら送金は、対応する金融機関間で、1回10万円以下の個人間送金を原則無料で行えるサービスです。
口座番号だけでなく、受取人が登録していれば携帯電話番号やメールアドレスで送金できる場合があります。
通常の銀行振込と異なり、法人宛送金、大口送金、非対応金融機関への送金には利用できません。
同じ銀行内の振込は、インターネットバンキングなら無料になる銀行が多くあります。
ただし、同一銀行でも、法人向け口座、窓口、ATM、振込予約などでは手数料が異なる場合があります。
銀行グループや提携関係によって、特定銀行宛の振込だけ無料になる場合があります。
たとえば、auじぶん銀行から三菱UFJ銀行への振込は無料です。
「他行宛無料0回」と表示される銀行でも、特定銀行宛は無料になることがあります。
給与、賞与、公的年金などの受取口座に指定すると、無料回数が増える銀行があります。
ただし、勤務先からの入金名義や振込種別が銀行所定の給与振込として認識されないと、条件を満たさない場合があります。
月末残高、月中平均残高、円預金・外貨預金・投資信託などの合計残高によって、会員ステージが上がる銀行があります。
高いステージを維持するために、低金利口座へ必要以上の資金を置くと、無料手数料以上の機会損失が生じることがあります。
公共料金やクレジットカードの口座振替、デビットカード利用、住宅ローン、証券口座連携などでステージが上がる場合があります。
条件を満たすために不要なカードやサービスを契約する必要がないか確認してください。
取引条件を満たした月に、すぐ無料回数が増えるとは限りません。
前月・前々月の取引状況を基に、翌月・翌々月のステージへ反映する銀行があります。
給与受取や残高を増やした直後は、無料回数がまだ反映されていない場合があります。
多くの銀行では、無料回数を毎月1日にリセットします。
ただし、振込予約を行った日、実際の振込日、手続きを取り消した場合のカウント方法は銀行ごとに異なります。
振込を申し込んだ時点で無料回数を1回使用し、後から取消・組戻しをしても無料回数が戻らない銀行があります。
振込先、口座番号、金額、実行日を確認してから手続きしてください。
無料回数が多くても、超過後の手数料が高ければ、振込回数が多い月の負担が増えます。
比較するときは、次の二つを確認してください。
他行宛振込手数料が1回110円で、毎月5回振り込む場合、すべて無料なら年間6,600円を節約できます。
110円×5回×12カ月=6,600円
定期預金の金利差だけでなく、年間の振込回数と手数料も含めて銀行を比較すると、実際の家計負担を判断しやすくなります。
100万円を年0.50%の定期預金へ1年間預けると、税引前利息は5,000円です。
一方、振込手数料を1回220円、毎月2回支払うと、年間負担は5,280円になります。
220円×2回×12カ月=5,280円
金利の高い銀行を探すだけでなく、振込・ATMなど日常的に発生する手数料を抑えることも重要です。
振込手数料の無料回数が多くても、次の条件が自分に合わなければ使いにくい場合があります。
給与受取・口座振替用の銀行とは別に、他行宛振込手数料が安い銀行を「振込専用口座」として持つ方法があります。
毎月まとめて資金を移し、その口座から家賃、仕送り、証券口座などへ振り込むと、手数料を抑えやすくなります。
口座数を増やしすぎると管理が複雑になるため、用途を明確にしてください。
| 確認項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 無条件無料回数 | 口座を持つだけで何回無料か |
| 達成条件 | 給与・残高・口座振替など |
| 最大無料回数 | 現実的に達成できるか |
| 超過後手数料 | 1回いくらかかるか |
| 対象振込 | 本人名義・他人名義・特定銀行宛 |
| 判定時期 | いつの取引がいつ反映されるか |
| ことら送金 | 対応銀行・金額上限 |
| ATM条件 | 振込以外の手数料も含めて確認 |
あります。口座保有だけで無料回数が付く銀行や、会員ステージに応じて無料回数が増える銀行があります。
本人名義限定、会員ステージ、給与受取など条件によって異なるため、一律の順位では判断できません。
多くの銀行では毎月リセットされますが、具体的な日時とカウント方法は銀行ごとに異なります。
インターネットバンキングでは無料になる銀行が多いものの、窓口・ATM・法人取引では手数料が異なる場合があります。
対応銀行で所定条件を満たせば原則無料ですが、1回10万円以下、個人間送金などの制限があります。
すぐ反映されるとは限りません。前月・前々月の取引を基に翌月以降へ反映する場合があります。
戻らない銀行があります。振込実行前に受取人・口座番号・金額を確認してください。
年間振込回数が多い人は、金利差より手数料差の影響が大きくなる場合があります。年間の総負担で比較してください。
他行宛振込手数料の無料回数は、無条件で付く場合、会員ステージで増える場合、本人名義口座や特定銀行宛だけ無料になる場合があります。
最大無料回数だけでなく、自分が実際に達成できる条件、無料回数超過後の手数料、ことら送金の利用可否まで確認することが重要です。
振込回数が多い人は、預金金利の差以上に手数料削減の効果が大きくなる場合があります。銀行の公式サイトで最新条件を確認し、年間の総コストで比較しましょう。
