地方銀行とは、特定の都道府県や地域を主な営業基盤とし、地域の個人・企業・地方公共団体へ金融サービスを提供する銀行です。
全国規模で営業するメガバンクと比べ、地方銀行は本店を置く地域に店舗やATMを集中的に配置し、預金、住宅ローン、事業融資、資産運用、相続相談などを地域密着型で提供しています。
一般社団法人全国地方銀行協会には、2026年3月31日時点で61行が加盟しています。地方銀行は地域の預金を集め、その資金を地元企業への融資や地域の事業に循環させることで、地域経済を支える役割を担っています。
ただし、地方銀行はすべて小規模というわけではありません。横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行のように、広い営業基盤と大きな資産規模を持つ銀行もあります。
地方銀行の強みは、単に「地元に店舗がある」ことだけではありません。地域の企業情報、不動産事情、自治体制度などを把握し、利用者の生活や事業に合わせた提案を行いやすい点にあります。
メガバンクは、全国規模の店舗網、大企業との取引、国際業務、グループ全体で提供する幅広い金融サービスを強みとしています。転勤や引っ越しが多い人、全国の取引先と頻繁に資金をやり取りする人には便利です。
地方銀行は、特定地域での店舗網、地域企業への融資、自治体との取引、対面相談などに強みがあります。生活圏と営業地域が一致する人にとっては、メガバンクより利用しやすい場合があります。
第二地方銀行も地域密着型の銀行ですが、加盟する業界団体や歴史的な成り立ちが地方銀行とは異なります。利用者が銀行を選ぶ際は、分類名だけでなく、金利、手数料、店舗、ATM、アプリ、相談体制を実際に比較することが大切です。
地方銀行の定期預金には、通常のスーパー定期のほか、インターネット支店限定、新規資金限定、退職金限定、年金受取者限定などの優遇商品があります。
表示された金利だけで判断せず、適用条件と満期後の扱いまで確認してください。
金利の高さを最優先する場合は、地方銀行だけでなくネット銀行も比較対象に含めると選択肢が広がります。日常の決済や対面相談は地方銀行、貯蓄は金利の高い銀行というように、目的別に口座を使い分ける方法も有効です。
反対に、全国どこでも同じように使いたい人、振込手数料やATM手数料を最小限にしたい人、定期預金金利を最優先する人は、メガバンクやネット銀行も含めて比較してください。
地方銀行も預金保険制度の対象金融機関です。利息の付く普通預金や定期預金などは、1金融機関につき預金者1人当たり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。
同じ銀行に普通預金と定期預金がある場合は、それぞれ別枠ではなく合算されます。1,000万円を超える資金を安全性重視で預ける場合は、複数の金融機関へ分散する方法があります。
なお、外貨預金など、預金保険制度の対象外となる商品もあります。商品名だけで判断せず、預け入れ前に対象商品であるかを確認してください。
青森銀行とみちのく銀行は2025年1月1日に合併し、青森みちのく銀行となりました。そのため、旧みちのく銀行の重複リンクは一覧から削除しています。
地方銀行を選ぶ最大の基準は、銀行の規模や知名度ではなく、自分の生活圏と利用目的に合っているかどうかです。
定期預金金利、手数料、店舗・ATM、インターネットバンキング、アプリ、窓口相談の必要性を総合的に比較してください。
普段使いの銀行と貯蓄用の銀行を分けることで、地方銀行の利便性と、他行の高金利・低手数料を両立させることもできます。