銀行を中心とする金融機関では、普通預金や定期預金といった様々な預金商品を利用できます。その中でもよく知られているのが定期預金です。
定期預金は口座開設をするときに預入金額や預入期間を設定する預金商品で、原則として満期日(預入期間終了時)まで預金を払い戻せないという特徴があります。
しかし、代わりに適用金利が高く設定されており、満期日には普通預金などよりも多めに利息を受け取れます。
定期預金の金利は、基本的に年利で表示されます。年利とは1年間を基準にした利率であり、1ヶ月ものや3ヶ月ものでも、表示された年利そのものが約定利率です。
預入期間が1年未満だからといって、表示金利そのものを12分の1、4分の1、2分の1に読み替えるわけではありません。
実際に受け取る税引前利息は、一般に次のように預入日数を使って計算します。
元本 × 年利率 × 預入日数 ÷ 365日
たとえば100万円を年0.20%で182日預ける場合、税引前利息の目安は、100万円 × 0.002 × 182 ÷ 365 = 約997円です。
預入期間が1年未満でも、表示されている年利そのものが約定利率です。ただし、実際の受取利息は預入日数に応じて計算されるため、1年間預けた場合より少なくなります。
短期定期を比較するときは、年利の数字だけでなく、預入期間、実際に受け取れる利息額、満期後の取扱いまで確認しましょう。
また、短期のキャンペーン定期では高い年利が設定されることがありますが、その金利が適用されるのは当初の預入期間だけという商品もあります。
定期預金の適用金利は満期日まで預けた場合に適用されるもので、万が一、定期預金を満期日まで預けずに途中で中途解約した場合は、中途解約利率という専用の適用金利で利息が計算されます。
中途解約利率は、その定期預金で本来適用されるはずの適用金利よりも低いのが特徴で、一般的には口座開設から中途解約までの期間が短いほど低くなります。
口座開設から中途解約までの期間によっては普通預金並みの低い金利になることもあり、場合によっては無利息になってしまいます。
1ヶ月もの定期預金とは、預入期間が約1ヶ月の定期預金です。短期間で満期を迎えるため、近いうちに使う可能性のある資金を一定期間だけ預けたい場合に利用できます。
期間限定で金利が優遇される商品もありますが、1ヶ月ものだから必ず通常の定期預金より高金利というわけではありません。
各金融機関が表示する1ヶ月もの定期預金の金利も年利です。
ただし「年利を12で割った数値が実際の適用金利になる」という意味ではありません。表示された年利を使い、実際の預入日数に応じて利息額を計算します。
2026年8月18日に確認した楽天銀行「資金お引越し定期」の1ヶ月ものは、税引前年0.55%です。
100万円を30日間預けた場合の税引前利息の目安は、
100万円 × 0.0055 × 30日 ÷ 365日 = 約452円
です。楽天銀行の公式例では、税引後利息は360円と案内されています。
このように、短期定期では「年利を何分の1にするか」ではなく、元本、年利率、実際の預入日数を使って利息額を計算するのが基本です。
個人の円預金の利息には、原則として20.315%(国税15.315%、地方税5%)の税金が源泉徴収されます。
そのため、実際に受け取る金額を比較するときは、税引前利息だけでなく税引後利息も確認しましょう。
金融機関によって利息計算や端数処理の方法が異なる場合があるため、自分で計算した金額と実際の受取額にわずかな差が生じることがあります。
3ヶ月もの定期預金は、預入期間が約3ヶ月の定期預金です。新規口座開設者向けなど、期間限定のキャンペーンで高い年利が設定されることがあります。
3ヶ月ものでも、表示される金利は年利です。年利を4で割った数値を「実際の適用金利」と考える必要はありません。
税引前利息は、元本、年利率、実際の預入日数を使って計算します。
たとえば100万円を年0.20%で92日預けた場合、税引前利息の目安は、
100万円 × 0.002 × 92日 ÷ 365日 = 約504円
です。
税金が差し引かれるため、税引後の受取利息はこの金額より少なくなりますが、税引きによって約定利率そのものが変わるわけではありません。
2026年3月1日以降に新規口座開設した人を対象とするauじぶん銀行「デビュー応援定期預金」では、3ヶ月もの円定期預金に税引前年1.35%の特別金利が適用されます。
対象期間は口座開設日から翌々月末までで、特別金利は当初3ヶ月のみです。
公式サイトでは、500万円を92日預けた場合の税引前利息を、
500万円 × 0.0135 × 92日 ÷ 365日 = 17,013円
と例示しています。この計算からも、3ヶ月ものは年利を4で割って「適用金利」を作るのではなく、年利を使って日割りで利息を計算することが分かります。
6ヶ月もの定期預金も、表示金利は年利です。
6ヶ月だから年利を2で割った数値が「実際の適用金利」になるわけではありません。実際の利息は預入日数に応じて計算します。
たとえば100万円を年0.60%で182日預けた場合、税引前利息の目安は、
100万円 × 0.006 × 182日 ÷ 365日 = 約2,992円
です。
実際の商品では預入日から満期日前日までの日数や、金融機関ごとの端数処理によって受取額が異なる場合があります。
短期の特別金利キャンペーンでは、優遇金利が初回の預入期間だけに適用される商品があります。
満期後に自動継続すると、継続日時点の通常金利や所定金利が適用され、初回の特別金利が引き継がれない場合があります。
短期定期を利用する際は、現在の年利だけでなく、満期時の取扱いと自動継続後の金利も確認しましょう。
1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月など預入期間が1年未満の定期預金でも、表示されている金利は年利です。
「年利を12、4、2で割った値が実際の適用金利」と考えるのではなく、元本 × 年利率 × 預入日数 ÷ 365日を基本として利息額を計算します。
さらに、個人の預金利息には原則20.315%の税金がかかります。比較するときは税引後の受取利息、満期後の金利、中途解約条件まで確認しましょう。
