ゆうちょ銀行の定額貯金は、預入日から6か月を過ぎれば、口数単位で必要な金額だけ払い戻せる貯金商品です。
最長10年間預けることができ、利子は半年複利で計算されます。預入後3年までは、預入期間が長くなるにつれて適用金利が段階的に変わる仕組みです。
普通銀行の定期預金に近い商品ですが、一般的な定期預金のように最初から満期を決めるのではなく、6か月経過後なら自由に払い戻せる点が大きな特徴です。
なお、正式名称は「定額貯金」です。「定額預金」と呼ばれることがありますが、ゆうちょ銀行の商品名としては誤りです。
この記事の情報は、2026年7月11日時点で確認した内容です。金利や商品内容は変更される場合がありますので、預入時にはゆうちょ銀行の公式サイトで最新情報をご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 預入金額 | 1,000円以上、1,000円単位 |
| 据置期間 | 預入日から6か月 |
| 預入期間 | 最長10年 |
| 利子計算 | 半年複利 |
| 6か月経過後 | 口数単位で払戻し自由 |
| 6か月以内の払戻し | 据置期間内払戻金利を適用 |
| 預金保険 | 対象 |
ゆうちょ銀行では、預金ではなく「貯金」という名称を使用します。
そのため、正式な商品名は次のとおりです。
検索では「ゆうちょ 定額預金」と入力されることも多いのですが、実際の商品は定額貯金です。
定額貯金には、預入日から6か月間の据置期間があります。
この6か月を過ぎれば、満期を待たずにいつでも払い戻すことができます。しかも、預入時に口数を分けておけば、必要な口数だけを払い戻し、残りをそのまま運用できます。
たとえば30万円を10万円ずつ3口に分けて預けた場合、10万円だけを払い戻し、残り20万円を定額貯金として継続できます。
2026年7月11日時点の定額貯金金利は、次のとおりです。
| 預入期間 | 金利(税引前) |
|---|---|
| 6か月以上1年未満 | 年0.310% |
| 1年以上1年6か月未満 | 年0.340% |
| 1年6か月以上2年未満 | 年0.370% |
| 2年以上2年6か月未満 | 年0.410% |
| 2年6か月以上3年未満 | 年0.450% |
| 3年以上 | 年0.510% |
定額貯金は、預入時の金利を基準として、実際に払い戻すまでの預入期間に対応する金利が預入日にさかのぼって適用されます。
たとえば、預入から2年後に払い戻した場合は、2年以上2年6か月未満の金利区分が適用されます。
なお、ゆうちょ銀行は2026年8月10日から定期性貯金の金利を引き上げる予定であると発表しています。ただし、2026年7月11日時点では、定額貯金の改定後金利はまだ発表されていません。
定額貯金の利子は、半年ごとに元金へ組み入れられ、その元利合計に対して次の利子が付きます。
これを半年複利といいます。
単利では元金にだけ利子が付きますが、複利では過去に付いた利子にも利子が付くため、預入期間が長いほど複利効果が働きます。
定額貯金には、主に次のメリットがあります。
一般的な定期預金は、満期前に解約すると中途解約扱いになります。
一方、定額貯金は6か月を過ぎれば、制度上はいつでも自由に払い戻せます。使う時期が決まっていない資金でも預けやすい商品です。
定額貯金では、1口の金額を次の8種類から選びます。
細かい口数で預けておけば、資金が必要になったときに必要な分だけ払い戻せます。
将来、一部だけ使う可能性がある場合は、大きな1口にまとめるより、小さな口数に分けておくほうが使いやすくなります。
定額貯金は、預入日から最長10年間運用できます。
6か月経過後は自由に払い戻せる一方、使わなければそのまま10年間預けられるため、長期貯蓄にも利用できます。
定額貯金には便利な面がありますが、次の点には注意が必要です。
預入日から6か月以内に払い戻す場合は、通常の定額貯金金利ではなく、据置期間内払戻金利が適用されます。
近いうちに使う可能性がある生活費や緊急予備資金は、最初から通常貯金に残しておくほうが安心です。
定額貯金は使い勝手に優れますが、ネット銀行や地方銀行の定期預金キャンペーンより金利が低いことがあります。
金利を最優先する場合は、他の銀行の定期預金や個人向け国債なども比較する必要があります。
ゆうちょ銀行は2026年5月18日から、預入期間10年の定期貯金を取り扱っています。
2026年7月11日時点の10年定期貯金金利は年0.900%で、定額貯金の3年以上の年0.510%より高く設定されています。
ただし、10年定期貯金は満期前に払い戻すと預入期間内払戻金利が適用され、分割払戻しもできません。
途中で使う可能性がある資金なら定額貯金、10年間使わない予定で金利を重視するなら10年定期貯金が候補になります。
定額貯金は10年を経過しても直ちに消滅するわけではなく、引き続きゆうちょ銀行で預かる扱いになります。
ただし、10年経過後は定額貯金の段階金利や半年複利ではなく、通常貯金を目安とした利率が適用されます。
10年を迎えたら、そのままにせず、払い戻して新しい定額貯金や他の商品へ預け直すかを検討しましょう。
| 比較項目 | 定額貯金 | 定期貯金 |
|---|---|---|
| 預入期間 | 最長10年 | 1か月、3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年、10年 |
| 満期の指定 | 最初に固定しない | 預入時に期間を指定 |
| 払戻し | 6か月後から自由 | 原則として満期時 |
| 一部払戻し | 口数単位で可能 | 原則として不可 |
| 利子計算 | 半年複利 | 3年未満は単利、3年以上は半年複利 |
| 向いている人 | 使う時期が決まっていない人 | 使う時期が決まっている人 |
定額貯金は柔軟性を重視する商品、定期貯金は預入期間と金利を決めて運用する商品と考えると分かりやすいでしょう。
定額貯金が向いている人
10年定期貯金が向いている人
すべての資金を一つの商品へ入れる必要はありません。使う可能性のある資金は定額貯金、長期間使わない資金は10年定期貯金というように分ける方法もあります。
口数は、将来払い戻す可能性のある金額を基準に決めます。
たとえば100万円を預ける場合、100万円を1口にすると、一部だけ必要になったときに柔軟な払戻しができません。
10万円を10口、または50万円を1口と10万円を5口などに分ければ、必要額に応じて払い戻しやすくなります。
ただし、細かく分けすぎると管理しにくくなります。自分が将来使いそうな金額単位で分けるのが現実的です。
定額貯金の払戻し方法は、貯金の種類や利用状況によって異なります。
窓口で手続きする場合は、通帳または証書、届出印、本人確認書類などが必要になることがあります。
具体的な必要書類や、ゆうちょダイレクト・ゆうちょ通帳アプリで手続きできるかどうかは、口座の契約状況によって異なるため、事前にゆうちょ銀行へ確認してください。
担保定額貯金は、総合口座で利用できる定額貯金です。
通常貯金の残高が不足した場合、担保定額貯金を担保として自動的に貸付けを受けられる場合があります。
ただし、自動貸付けは借入れであり、貸付金利がかかります。残高不足を補える便利な仕組みですが、安易に利用しないよう注意が必要です。
自動積立定額貯金は、通常貯金から定期的に定額貯金へ自動的に預け入れる商品です。
毎月の積立と特別月の積立を組み合わせることができ、最長6年間、最高108回まで積み立てられます。
自分で毎回手続きしなくても積み立てられるため、計画的に貯蓄したい人に向いています。
Q.定額貯金は元本保証ですか?
A.円預金として元本は保証されます。また、ゆうちょ銀行の他の一般預金等と合算して、預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が預金保険制度で保護されます。
Q.定額貯金は6か月後なら手数料なしで払い戻せますか?
A.定額貯金の払戻し自体に中途解約手数料がかかる商品ではありません。6か月後は、実際の預入期間に対応する金利が適用されます。
Q.6か月以内でも払い戻せますか?
A.事情により払い戻すことはできますが、据置期間内払戻金利が適用されます。
Q.10年間引き出せないのですか?
A.いいえ。預入日から6か月を過ぎれば、いつでも払い戻せます。10年は預けられる最長期間です。
Q.定額貯金は自動継続されますか?
A.定期貯金のように同じ条件で自動継続される商品ではありません。10年経過後は、通常貯金を目安とした利率が適用されるため、預け替えを検討する必要があります。
Q.定額貯金と定期貯金はどちらが得ですか?
A.金利だけでなく、途中で使う可能性も考えて選びます。自由に払い戻したいなら定額貯金、満期まで使わず高い金利を狙うなら定期貯金が候補です。
ゆうちょ銀行の定額貯金は、6か月経過後の払戻し自由度と、最長10年間の半年複利を両立した商品です。
使う時期が決まっていない資金を通常貯金より有利な金利で運用しながら、必要になれば口数単位で払い戻したい人に向いています。
一方で、6か月以内の払戻しは不利になり、金利だけを比べると10年定期貯金や他行の定期預金に劣る場合があります。
資金をいつ使う可能性があるかを考え、定額貯金、定期貯金、通常貯金を使い分けることが大切です。
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