単利とは?単利の計算方法

単利とは、最初に預けた元本だけに対して利息が付く計算方法です。

単利では、過去に受け取った利息に対して新たな利息は付きません。毎年の利息額は、元本と金利が変わらない限り同じです。

単利とは

単利とは?単利の計算方法

単利では、利息を計算する基準となる元本が増えません。

たとえば100万円を年1%で預けた場合、1年間の税引前利息は1万円です。

2年目も元本100万円に対して1%なので1万円、3年目も1万円です。

年数元本その年の税引前利息累計税引前利息
1年100万円1万円1万円
2年100万円1万円2万円
3年100万円1万円3万円

単利の基本式

単利の利息は、次の式で求められます。

利息 = 元本 × 年利率 × 運用年数

元本と利息を合わせた元利合計は、次の式です。

元利合計 = 元本 ×(1 + 年利率 × 運用年数)

計算式では、「利息額」ではなく「年利率」を掛け、期間は運用年数として扱います。

年利を小数に直す

計算するときは、パーセント表示の金利を小数へ直します。

年利計算に使う小数
0.10%0.001
0.25%0.0025
0.50%0.005
1.00%0.01
2.00%0.02

100円を年2%で5年間運用する例

1年間の利息は、

100円 × 0.02 = 2円

5年間の累計利息は、

100円 × 0.02 × 5年 = 10円

元利合計は、

100円 + 10円 = 110円

単利では、2年目以降も利息計算の基準は100円のままです。

100万円を年1%で3年間運用する例

1,000,000円 × 0.01 × 3年 = 30,000円

税引前利息は3万円、元利合計は103万円です。

100万円を年0.50%で5年間運用する例

1,000,000円 × 0.005 × 5年 = 25,000円

税引前の元利合計は1,025,000円です。

税引後の単利計算

個人の預貯金利息には、原則として20.315%の税金がかかります。

税引後利息の概算は、税引前利息に0.79685を掛けると求められます。

税引後利息の概算 = 税引前利息 × 0.79685

100万円・年1%・3年間の例では、税引前利息3万円に対し、税引後利息の単純な概算は約23,905円です。

1年未満の単利計算

3カ月、6カ月など1年未満の預金では、年数ではなく預入日数で日割り計算するのが一般的です。

利息 = 元本 × 年利率 × 預入日数 ÷ 365

100万円を年1.20%で184日間預けた場合の税引前利息は、概算で約6,049円です。

「6カ月もの年1.20%」は、6カ月で元本の1.20%を受け取れるという意味ではありません。年率表示です。

単利と複利の違い

比較項目単利複利
利息が付く対象最初の元本のみ元本+それまでの利息
毎期の利息元本・金利が同じなら一定徐々に増える
長期運用増え方は直線的増え方が加速する
計算比較的簡単指数計算が必要

複利とは?複利の計算方法はこちら

100万円・年1%・10年で比較

単利の税引前利息は10万円です。

1,000,000円 × 0.01 × 10年 = 100,000円

1年複利なら、税引前の理論上の元利合計は約1,104,622円で、利息は約104,622円です。

複利の方が、単利より約4,622円多くなります。

期間が短いと差は小さい

単利と複利の差は、金利が低く、運用期間が短いほど小さくなります。

反対に、金利が高く、運用期間が長くなるほど複利効果の差が大きくなります。

定期預金では単利・複利を確認する

定期預金には、単利型と複利型があります。

同じ金利でも、預入期間が長い場合は複利型の方が受取利息が多くなる可能性があります。

商品概要説明書で、単利・複利、利払方法、預入期間を確認してください。

自動継続すると複利的な効果が出る場合がある

単利型定期預金でも、満期時に元金と税引後利息を合わせて元利自動継続すれば、次回は増えた金額を元本として運用します。

ただし、継続後の金利は継続日時点の金利が適用されるのが一般的です。

中途解約時は約定金利が使われない

定期預金を満期前に解約すると、預入時の約定金利ではなく、中途解約利率が適用されます。

「元本 × 約定金利 × 経過期間」で計算した利息をそのまま受け取れるとは限りません。

普通預金では複利的な効果が生じる

普通預金は、毎日の最終残高をもとに利息を計算し、所定の利払日に税引後利息が口座へ入金されます。

入金された利息をそのまま口座に残せば、その後は利息分も残高に含まれるため、結果として複利的な効果が生じます。

普通預金の利息計算はこちら

単利のメリット

  • 計算が簡単
  • 毎年・毎期の利息額を予測しやすい
  • 定期的に利息を受け取りたい場合に分かりやすい
  • 短期間では複利との差が小さい場合が多い

単利のデメリット

  • 利息に利息が付かない
  • 長期運用では複利より増え方が小さくなりやすい
  • インフレ率が高いと実質的な購買力が増えない場合がある
  • 税引後では表示金利どおりの利息を受け取れない

単利計算でよくある間違い

  • 1%を1として掛ける
  • 利息額と利率を混同する
  • 6カ月ものの年利を、そのまま6カ月分として使う
  • 税引前利息を実際の受取額だと思う
  • 中途解約でも約定金利が使われると思う

単利計算の早見表

100万円を1年間、単利で預けた場合の税引前・税引後利息の概算です。

年利税引前利息税引後利息の概算
0.10%1,000円約797円
0.25%2,500円約1,992円
0.50%5,000円約3,984円
1.00%10,000円約7,968円
2.00%20,000円約15,937円

よくある質問

単利とは何ですか?

最初の元本だけに対して利息が付く計算方法です。

単利の計算式は何ですか?

利息は「元本 × 年利率 × 運用年数」、元利合計は「元本 ×(1+年利率×運用年数)」です。

100万円を年1%で3年間なら利息はいくらですか?

税引前で3万円です。個人の税引後利息は単純な概算で約23,905円です。

単利と複利はどちらが得ですか?

同じ金利・期間なら、利息を元本へ組み入れる複利の方が、長期では受取額が大きくなりやすいです。

6カ月の単利はどう計算しますか?

一般に「元本 × 年利率 × 預入日数 ÷ 365」で日割り計算します。

定期預金はすべて単利ですか?

いいえ。単利型と複利型があるため、商品概要説明書をご確認ください。

利息には税金がかかりますか?

個人の預貯金利息には、原則20.315%の税金がかかります。

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消費税の計算

複利とは?複利の計算方法

普通預金の利息計算

定期預金の利息計算

まとめ

単利は、最初に預けた元本だけに利息が付く計算方法です。

基本式は「利息=元本×年利率×運用年数」、元利合計は「元本×(1+年利率×運用年数)」です。1年未満の場合は、預入日数で日割り計算します。

単利は計算しやすい一方、長期では複利より増え方が小さくなりやすい特徴があります。定期預金を選ぶときは、金利だけでなく、単利・複利、税引後利息、中途解約条件、自動継続後の金利まで確認しましょう。

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