期日指定定期預金

期日指定定期預金の口座開設

期日指定定期預金の口座開設

全国の金融機関ではさまざまな定期預金を取りあつかっており、たとえば「スーパー定期」や「大口定期預金」や「変動金利定期預金」などを自由に口座開設できます。

「期日指定定期預金」もそのような定期預金の一つで、銀行や信用金庫などの金融機関で利用できます。

スーパー定期を始めとする定期預金のほとんどは口座開設する時に満期日を指定しますが、期日指定定期預金は預入期間中に満期日を指定するので、預入期間中でも好きなタイミングで満期日を迎えられます。

期日指定定期預金と普通預金口座

期日指定定期預金と普通預金口座

多くの金融機関では、期日指定定期預金の口座開設を店舗窓口やインターネットバンキングで受け付けています。

口座開設する時には、預入金額や満期時の取扱い方法などを設定する必要があるため、事前に余裕資金を用意したり、運用計画を立てておくとスムーズに口座開設できます。

またどこの金融機関でも、普通預金口座を持っていないと他の金融商品を申込めません。万が一普通預金口座を持たない金融機関で期日指定定期預金を利用したい場合は、まず普通預金を口座開設しましょう。

期日指定定期預金の特徴

期日指定定期預金の特徴

期日指定定期預金は金融機関ごとに商品概要説明書があまり変わりません。どこも預入金額が300万円未満、預入期間は最長3年です。

預入金額の上限がスーパー定期などと比べて少ないため、300万円以上のまとまった余裕資金を預けたい場合は、他の定期預金を利用するのも一法です。

また預入期間は最長3年ですが、期日指定定期預金は一定の据置期間を経過すれば満期日を指定できるため、実際には3年以内に預金を払い戻す利用者もいます。

期日指定定期預金の管理

期日指定定期預金の管理

口座開設した期日指定定期預金は、ATMやインターネットバンキング、スマートフォンアプリなどを使って管理できます。

もしインターネットバンキングを使って管理するのなら、パソコンやスマートフォンから時間や場所を選ばずに預入日や預金残高などの口座情報、店頭表示金利などを確認できます。

また一部の金融機関では、口座開設から満期日の指定、満期時の取扱い方法の変更、中途解約といった取引をインターネットバンキングから行えるため、店舗窓口まで行くことなく期日指定定期預金との取引ができます。

期日指定定期預金の払戻方法

期日指定定期預金の払戻方法

通常の定期預金は口座開設したときに決めた満期日に、元金と利息が払い戻されますが、期日指定定期預金は払戻方法がすこし違います。

それというのも、期日指定定期預金も満期日に元金と利息が払い戻される点は通常の定期預金と同じですが、肝心の満期日は口座開設後1年の据置期間を経過しないと指定できないのです。

そのため据置期間を経過したら忘れずに満期日を指定しましょう。もっとも万が一満期日の指定を忘れてしまっても、口座開設から3年が経過すると自動的に満期日をむかえて元金と利息が払い戻されます。

期日指定定期預金の満期日の指定

期日指定定期預金の満期日の指定

期日指定定期預金は、据置期間後に任意の日を満期日に指定できますが、あまり直近の日は指定できません。

たとえば多くの金融機関では、期日指定定期預金の満期日を1カ月以上前から通知しておく必要があります。ですので通知してから実際に満期日をむかえるまでに、最低でも1カ月かかります。

そのため日数に余裕を持って、計画的に満期日を決めたいです。

期日指定定期預金の一部支払い

期日指定定期預金の一部支払い

一部の金融機関が提供する期日指定定期預金では、満期解約とは別に一部支払いが利用できます。

一部支払いとは、預金の一部だけを解約して払い戻すことで、預けてある預金のうちの一部だけが欲しい場合に活用できます。

口座開設後1年の据置期間が経過すると、1万円単位で一部支払いができるようになるため、満期解約と一部支払いを使い分けるのも一法です。

一部支払いができる他の定期預金

一部支払いができる他の定期預金

このように預入期間中に預金の一部を払い戻せる定期預金は、期日指定定期預金以外にも存在しています。

たとえば千葉興業銀行の「引出自由複利型定期預金」、ローソン銀行の「スーパー定期」、熊本銀行の「積立式定期預金」などが一部支払いに対応しています。

期日指定定期預金の満期時の取扱い

期日指定定期預金の満期時の取扱い

期日指定定期預金は、満期時の取扱い方法を「満期解約型」と「自動継続型」から選べます。

満期解約型では、指定した満期日に預金が払い戻されます。一方、自動継続型では、満期日が来ても預金が払い戻されずに再び預入が開始されます。

そのため自動継続型なら預金を預けたままにできるので、期日指定定期預金でお金を長期運用したい場合に活用できます。

期日指定定期預金の金利

期日指定定期預金の金利

多くの金融機関では、期日指定定期預金の店頭表示金利は「スーパー定期」や「大口定期預金」などと同じ水準です。

そのため、スーパー定期などの定期預金の店頭表示金利を引き下げる金融機関が増えている昨今では、期日指定定期預金も低金利の傾向にあります。

より高い金利の期日指定定期預金を利用したい場合は、複数の金融機関の金利を比較検討するとよいでしょう。

ただし、地方銀行や信用金庫などの地域金融機関は、営業地域内の人々しか利用できないため、目当ての金融機関と取引できない可能性もあります。

期日指定定期預金の金利の比較

期日指定定期預金の金利の比較

現在、期日指定定期預金の店頭表示金利を年0.002%に設定している金融機関が多いです(2021年9月22日現在)。

年0.002%という金利は、たとえば100万円を1年間預けると満期日に20円(税引前)の利息が受け取れる数値で、とくに高い金利とはいえません。

さらに期日指定定期預金は預入金額の上限が少なく、預入期間も最長3年と短めなので、多額の余裕資金を長期運用できる他の定期預金に比べると、より利息を受け取りにくいです。

期日指定定期預金のキャンペーン

期日指定定期預金のキャンペーン

金融機関の多くは金利優遇サービスを提供したり、特別金利キャンペーンを実施しており、これらを活用すれば通常よりも高い金利の金利上乗せ定期預金を利用できます。

しかし、金利優遇サービスや特別金利キャンペーンの対象となるのは、ほとんどの場合「スーパー定期」や「大口定期預金」なので、期日指定定期預金にはあまり期待できません。

高い金利の定期預金が多いインターネット銀行も、そのほとんどが期日指定定期預金を提供していないため、高い金利の定期預金と期日指定定期預金は別々に利用する必要があります。

期日指定定期預金の中途解約の金利

期日指定定期預金の中途解約の金利

期日指定定期預金は、預入期間中に中途解約もでき、その際は中途解約利率という金利が適用されます。

中途解約利率は普通預金並みか、それよりも低金利なので、中途解約すると満期日まで預けた場合に比べて利息が減ってしまいます。

ですので期日指定定期預金を口座開設したら、できるだけ中途解約せずに満期解約しましょう。期日指定定期預金は、口座開設後1年の据置期間を経過すると自由に満期日を指定でき、「一部支払い」といって預金の一部を払い戻すことも可能です。

期日指定定期預金の中途解約

期日指定定期預金の中途解約

期日指定定期預金は、口座開設後1年の据置期間を経過すると満期日を自由に指定できますが、早急にお金を払い戻したい場合には中途解約もできます。

中途解約とは、満期日を待たずに期日指定定期預金を解約することで、期日指定定期預金だけでなく全ての定期預金で利用できます。

期日指定定期預金を含む定期預金は、基本的に満期日まで預金を預ける必要がありますが、それだと預入期間中にはお金が引き出せません。しかし中途解約をすることによって、お金を払い戻せるようになります。

期日指定定期預金の中途解約と預け替え

期日指定定期預金の中途解約と預け替え

中途解約は、利用中の期日指定定期預金から別の定期預金へ、お金を預け替えるときに使えます。

たとえば金融機関では、期日指定定期預金よりも金利が高い定期預金が提供されていて、とくにキャンペーンの実施中は「金利上乗せ定期預金」や「懸賞付き定期預金」といった優遇された定期預金が登場します。

しかし、それらのキャンペーンは申込みの期間が短いので、期日指定定期預金の満期解約を待っていては間に合いません。そこで期日指定定期預金を中途解約して、お金を預け替えるわけです。

期日指定定期預金の中途解約の利息

期日指定定期預金の中途解約の利息

期日指定定期預金を中途解約すると、口座開設から中途解約するまでの期間に応じた「中途解約利率(期日前解約利率)」が適用されます。

中途解約利率は、通常の期日指定定期預金の金利に比べて低金利です。たとえば、みずほ銀行のみずほ期日指定定期預金の場合なら、口座開設から中途解約までの期間が6カ月未満だと解約日の普通預金利率です。そして6カ月以上だと約定利率に一定の割合を掛けた数値が適用されます。

預入金額が少なく、中途解約までの期間も短い場合は利息が0円になってしまうこともあります。利息を重視するのなら中途解約は避けたいです。

期日指定定期預金と超短期の定期預金

期日指定定期預金と超短期の定期預金

このように一長一短ある中途解約ですが、他にも中途解約リスクの低い「超短期の定期預金」があります。

たとえば、東京スター銀行の「1週間円預金」は1週間で満期が来る超短期の定期預金です。預入期間中に中途解約したくなっても1週間ですぐに満期日が来るために、中途解約する事態になりにくいです。

もちろん、自動継続扱いにして長期運用も可能なので、臨機応変に運用計画に合わせられます。中途解約をする事態を避けたい場合は、期日指定定期預金ではなくて、このような超短期の定期預金も検討できます。

各金融機関の期日指定定期預金

各金融機関の期日指定定期預金

期日指定定期預金は全国の様々な金融機関が提供していて、商品内容や金利にはほとんど違いがありません。

しかし一部の金融機関では、利便性や金利が優れた期日指定定期預金を利用できます。

そのため各金融機関の期日指定定期預金をよく比較検討してから、口座開設するとよいでしょう。

ローソン銀行の期日指定定期預金

ローソン銀行の期日指定定期預金

たとえば、ローソン銀行の期日指定定期預金は、インターネットバンキングやスマートフォンアプリから取引できます。

残高照会や口座開設、中途解約、満期日の指定、一部支払いなどの取引が時間や場所を選ばずに行えるため、忙しい利用者や来店せずに預金口座を管理したい利用者が活用できます。

金利も平均的な期日指定定期預金に比べて高めの年0.03%です(2021年9月22日現在)。

群馬銀行の期日指定定期預金

群馬銀行の期日指定定期預金

地方銀行である群馬銀行も、インターネット支店で期日指定定期預金を提供しています。

群馬銀行のインターネット支店が提供する期日指定定期預金は、商品内容や金利こそ平凡ですが、インターネット支店が提供する豊富なサービスを一緒に利用できるメリットがあります。

一般的な地域金融機関のインターネット支店は取扱いサービスが少ないことが多いため、群馬銀行のインターネット支店は使い勝手がよいです。ただしインターネット支店に口座開設できるのは特定の地域の利用者だけなので注意しましょう。

期日指定定期預金の類似商品

期日指定定期預金の類似商品

一部の金融機関では、期日指定定期預金に類似したオリジナルな定期預金を提供しています。

たとえば、足利銀行の据置定期預金「スーパーツイン」は、口座開設後6カ月の据置期間を経過すると一部支払いや解約が行えるようになります。

一般的な期日指定定期預金よりも据置期間が短くて使いやすい上に、預入期間や預入金額の上限も多く、半年複利で利息計算されます。

このように、オリジナルな定期預金には期日指定定期預金とは異なる特徴があります。

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