定期預金を満期前に解約すると、預入時の約定利率ではなく、金融機関所定の中途解約利率が適用されます。
2026年8月現在、中途解約利率の決め方は銀行ごとに異なります。「約定利率の一定割合」「普通預金金利」「あらかじめ定めた固定利率」などがあるため、単純に銀行名だけで有利・不利を決めることはできません。
ここでは、一般的な円定期預金を満期前に解約する場合の代表例を比較します。実際の適用利率は、預入日、約定期間、解約日、商品種類によって異なります。
| 金融機関 | 2026年8月時点で確認した主な中途解約ルール |
| あおぞら銀行 | BANK The 定期は中途解約利率 年0.10%。普通預金金利は適用しません。 |
| セブン銀行 | 実際の預入期間が1年未満の場合は普通預金利率を適用。2026年7月30日現在の普通預金金利は年0.300%。 |
| 楽天銀行 | 実際の預入期間が1年未満の場合は約定利率の5%。キャンペーン定期でも中途解約すると特別金利は適用されません。 |
| auじぶん銀行 | 約定金利に中途解約掛目を乗じて計算。ただし預入日から1年後の応当日前日までの解約では普通預金金利が適用される場合があります。 |
| 住信SBIネット銀行 | 1年未満は約定利率の10%と解約日の円普通預金利率のうち低い方。 |
| ソニー銀行 | 当初預入期間が1年以下で実際の預入期間が1年未満の場合、約定利率の10%と解約日の普通預金利率のうち低い方。 |
| 三菱UFJ銀行 | 6カ月以上1年未満は、預入時の6カ月もの店頭表示利率の70%を基準に計算し、所定の場合は解約日の普通預金利率を下回らない扱いです。 |
| 大和ネクスト銀行 | 円定期預金は原則中途解約できません。やむを得ず解約する場合の個人向け中途解約利率は、2026年8月5日現在 年0.005%。 |
| オリックス銀行 | 当初預入期間2年以下で実際の預入期間が1年未満の場合、eダイレクト普通預金金利を適用。2026年7月15日現在の普通預金金利は年0.30%。 |
(2026年8月18日確認)
<情報ソース>
あおぞら銀行:https://www.aozorabank.co.jp/bank/kinri/index.html
セブン銀行:https://www.sevenbank.co.jp/personal/netbank/deposit_loan/teiki/kaiyaku.html
楽天銀行:https://www.rakuten-bank.co.jp/interest/details.html
auじぶん銀行:https://www.jibunbank.co.jp/interest_cancel/details.html
住信SBIネット銀行:https://help.netbk.co.jp/faq_detail.html?id=1991
ソニー銀行:https://sonybank.jp/products/yen/05.html
三菱UFJ銀行:https://www.bk.mufg.jp/regulation/teiki_super.html
大和ネクスト銀行:https://www.bank-daiwa.co.jp/rate/
オリックス銀行:https://www.orixbank.co.jp/personal/deposit/edirect/
定期預金は、一定期間預けることを前提として金利が設定されています。満期前に解約すると、当初の約定利率ではなく、商品規定に定められた中途解約利率で利息を計算します。
日常的には「ペナルティ金利」と表現されることがありますが、金融機関の商品説明では「中途解約利率」「期限前解約利率」などの名称が一般的です。
一般的な円定期預金では、中途解約によって元本そのものが減る仕組みではありません。ただし、受取利息は当初予定より大幅に少なくなることがあります。
一方、仕組預金など商品性が異なる預金では、原則として中途解約できない商品や、例外的な中途解約で元本割れが生じる可能性がある商品があります。「定期預金」という名称だけで一律に判断せず、商品説明書を確認してください。
一般的な円定期預金は、原則として預金保険制度の対象です。
同じ金融機関にある対象預金を合算し、預金者1人あたり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。
1,000万円を超える部分は預金保険制度による保護の対象外となり、破綻した金融機関の財産状況に応じて支払われます。
2022年当時は、1年もの定期預金が年0.002%など非常に低い銀行も多く、中途解約によって失う利息の絶対額も小さい状況でした。
しかし2026年は、通常金利や期間限定金利が上昇しています。たとえば、三菱UFJ銀行とみずほ銀行は2026年8月3日から1年もの円定期預金を年0.500%へ引き上げています。
また、2026年8月18日時点では、ソニー銀行の1年もの円定期特別金利は年1.25%、住信SBIネット銀行では1年もの年1.20%の特別金利が設定されています。
金利が高くなるほど、満期前に解約したときに失う利息額も大きくなります。預入期間を決める際には、「満期まで本当に使わない資金か」を以前より慎重に考える必要があります。
ソニー銀行では、2026年6月22日から8月31日まで、1年もの円定期預金に年1.25%の特別金利を設定しています。
ただし満期前に中途解約した場合、この特別金利はそのまま適用されません。当初預入期間が1年以下で実際の預入期間が1年未満の場合、中途解約利率は「約定利率の10%」と「解約日の普通預金利率」のうち低い方です。
仮に約定利率年1.25%の10%を使うと、年0.125%です。100万円を約6カ月で解約した場合、税引前利息の単純な目安は、
100万円 × 0.125% × 6カ月 ÷ 12カ月 = 約625円
となります。実際は預入日から解約日前日までの日数で日割り計算され、解約日の普通預金金利との比較もあるため、正確な金額は解約時の表示をご確認ください。
高金利キャンペーンを利用していても、中途解約時にはキャンペーン金利ではなく所定の中途解約利率が適用される商品があります。
楽天銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行なども、キャンペーン定期を満期前に解約した場合は特別金利がそのまま適用されない旨を案内しています。
「年1%を超える定期だから、半年で解約しても年1%相当の利息が付く」と考えないようにしましょう。
定期預金は必ず全額解約しなければならないわけではありません。商品によっては一部解約に対応しています。
たとえばセブン銀行は、1万円以上1万円単位で一部解約できます。ソニー銀行も一定条件のもとで一部解約に対応しています。
一部解約した部分には中途解約利率が適用されますが、残した部分は満期まで保有すれば約定条件を維持できる場合があります。
病気、住宅修繕、車の買い替え、税金など、急に必要になる可能性がある資金は普通預金など流動性の高い場所へ残しておきます。
まとまった資金を一つの定期預金へ預けるのではなく、複数に分けて満期日をずらす方法があります。
たとえば1,200万円を一度に1本の定期預金へ預けるのではなく、複数の金融機関や複数の満期日に分ければ、資金が必要になったときに全部を中途解約する必要性を下げられます。
なお、預金保険制度は金融機関ごとに計算されるため、1,000万円を超える預金を分散する場合は「同じ銀行の別支店」ではなく、異なる金融機関へ分ける必要があります。
現在は金利が上昇していますが、預入期間が長ければ必ず金利も高くなるとは限りません。短期商品やキャンペーン商品が長期定期より高金利になる場合もあります。
金利だけでなく、資金を使う時期、中途解約条件、満期後の金利まで含めて預入期間を決めることが重要です。
一般的な円定期預金では中途解約できる商品が多いですが、原則中途解約できない商品もあります。仕組預金などは特に商品説明書をご確認ください。
一般的な円定期預金では、中途解約によって元本そのものが減る仕組みではありません。ただし利息は大幅に減る場合があります。仕組預金などは別です。
銀行・商品によって異なります。普通預金金利を使う商品、約定利率へ一定割合を掛ける商品、固定の中途解約利率を使う商品があります。
特別金利が適用されず、所定の中途解約利率へ切り替わる商品が多くあります。申込時の商品条件をご確認ください。
近いうちに使う資金を定期預金へ入れず、預入金額と満期日を分散する方法が有効です。
定期預金を中途解約すると、当初の約定利率ではなく、金融機関所定の中途解約利率が適用されます。
2026年は預金金利が上昇しているため、中途解約によって失う利息も以前より大きくなりやすくなっています。
預ける前に、中途解約利率、一部解約の可否、満期まで使わない資金かどうかを確認し、必要に応じて預入金額と満期日を分散しましょう。
