積立定期預金の金利の比較

積立定期預金の金利表

積立定期預金の金利の比較
順位銀行名預入期間金利
1位ソニー銀行1年もの年0.15%
2位イオン銀行全期間年0.08%
3位楽天銀行1年もの年0.02%
4位メガバンク1年もの年0.002%
5位ゆうちょ銀行1年もの年0.002%

(2020年6月3日現在)

積立定期預金とは?

積立定期預金は定期預金の一形態

積立定期預金は定期預金の一形態

積立定期預金とは、定期預金の預け入れを一定のサイクル(「毎月ごと・一定額」が最も一般的)でくり返して、比較的小さな元金の定期預金が次々と積み重なるように増えていくタイプの商品です。

積立定期預金は定期預金の一つの形態ですが、かつては満期日を決めてそこに定期預金の期限を揃えていく「ゴール設定型」の商品が主流でした。

しかし、最近はとくに一定の満期日(目標日)を設定せずに、少額の定期預金でもコツコツとお金を確実に貯めていくことに重点を置いたタイプの商品設定が一般的です。

自動積立定期預金とは?

自動積立定期預金とは?

「自動積立定期預金」といった名称の商品もあります。これは、普通預金口座から毎月決まった日に自動的に決まった金額を定期預金に振り替えて預け入れる点を強調した、積立定期預金の一種です。

もう一方で、信用金庫などでは「定期積金(ていきつみきん)」という名前の商品を提供しています。

こちらは、毎月一定額を預け入れるという点は似ていますが、1.満期日を事前に決めて積み立てるゴールを設定、2.満期に掛金総額に給付補填金(利息に相当)を加えて給付契約金を支払う、という独自の形態となっています。

積立定期預金の昔と今

積立定期預金の昔と今

かつては、地域密着型の金融機関や郵便貯金などでは、営業担当の職員が各家庭を回って毎月の集金をする形態が一般的でした。

今でも信用金庫などの「定期積金」には、その頃の商品性が色濃く残っています。

現在では給与振込が一般的になり、その受取口座となる普通預金(ゆうちょ銀行では通常貯金)口座から、口座振替で1本ずつ定期預金を作成するのが一般的です。

積立定期預金の具体的な商品

積立定期預金のルール

積立定期預金のルール

積立定期預金には、具体的にどのような商品があるのでしょうか?

1つの銀行で数種類もの積立定期預金を提供している場合もありますが、商品性にはそう大きな違いはありません。しかし、積み立て特有のルールがいくつかありますので、その点を確認しながら見ていきましょう。

積立定期預金は個人に限らず株式会社などの法人でも利用できますが、以下では個人の預け入れを前提にして、ご説明します。

1.みずほ銀行

みずほ銀行では積立定期預金のバリエーションが3つあります。ほとんどの金融機関が提供する積立定期預金は、この3つのパターンのどれかに該当するので、最初にみずほ銀行をとり上げてご説明します。

(1)みずほ積立定期預金(おまとめコース)

みずほ積立定期預金の「おまとめコース」

みずほ積立定期預金の「おまとめコース」は、あらかじめ指定した「おまとめ日」を満期日とする定期預金を毎月などの一定のサイクルで作成し、「おまとめ日」にこれらの複数の定期預金を自動的に1本の定期預金に合算することをくり返していく商品です。

初回の「おまとめ日」は申込日から6ヵ月以上3年以内の日を指定します。積立定期預金の最終的な期限を定める必要はありませんが、一定の「目標日」を決めてそこですべての元利金を払い出す設定も可能です。

例えばいま2018年3月に、5千円で積立定期預金口座を開設し、毎月10日に5千円を普通預金から振り替える契約(このコースは最低振替額が5千円です)として、「おまとめ日」を毎年10月10日にし、まとめて新たに作成する定期預金の期間を1年ものとします。

5千円で積立定期預金口座を開設し、毎月10日に5千円を普通預金から振り替える契約の場合

この場合は、翌月の4月10日から毎月10日、5千円ずつ振り替えて行って9月10日には7本目の定期預金(元金は各5千円)が作成され、その7本が「おまとめ日」の10月10日に1本にまとめられ、元金3万5千円と利息(税引後)を合算した定期預金が1年もので作成されます。

また、10月10日には5千円の新たな振り替えにより定期預金が作成され、その後も毎月10日に5千円ずつ定期預金が作成されて行きます。そうしますと次回の「おまとめ日」となる2019年10月10日には、5千円の定期預金が12本と、前年の10月10日にまとめられた3万5千円プラス利息の定期預金がまた1つにまとめられ、元金ベースで計算しますと、

5千円×12ヵ月 + 3万5千円 = 9万5千円(これにそれぞれの定期預金の税引後の利息が加わります)

おまとめコースでは雪だるま式に積立定期預金の残高が増えていくことになります。

の定期預金が、新たに期間1年の定期預金として作成されます。

おまとめコースでは、このようなサイクルで雪だるま式に積立定期預金の残高が増えていくことになります。サラリーマンなら毎月の積み立てが便利ですが、年金をもらっている人なら例えば偶数月のみ年6回の振り替えも設定できます。

おまとめのサイクルも6ヵ月、1年、2年、3年から、さらにおまとめ日に作成する新しい定期預金は6ヵ月、1年、2年、3年の4つの預け入れ期間から選ぶことができます。まとめていくタイプだと定期預金の本数があまり増えることもなく、預金者にとっては分かりやすく、実感を持って増えていくと思われます。

(2)みずほ積立定期預金(随時預入コース)

みずほ積立定期預金(随時預入コース)

みずほ積立定期預金の「随時預入コース」では、普通預金からの口座振替は行わず、預金者が店頭・ATMで預け入れたいときに預ける方式です。口座開設は100円から、積み立てとして預け入れる定期預金は1円から可能です。

この場合は「おまとめ日」ではなく一定の「受取日」を定めて、その日を満期日とする定期預金をそのつど作成していくことでゴールに向けて残高を積み上げていきます。

「受取日」には申込日から6ヵ月以上〜3年以内の日を指定しますが、その日に満期になった定期預金を払い出すことなく継続し、また同じサイクルで次の「受取日」に向けて新たな積み立てを始めることもできます。(1)のおまとめコースを随時預入として利用するのと、結果的には同じような商品になります。

(3)みずほ積立定期預金(受取コース)

みずほ積立定期預金(受取コース)

みずほ積立定期預金(受取コース)は、上記のおまとめコースとほぼ同じ商品構成ですが、「おまとめ日」にあたる「受取日」に元利金をすべて受け取るか、受け取りを指定した金額を除いた残額をまた1本の定期預金にして継続することとしています。

例えば年に1度一定の金額の資金を準備する必要があり、それに備えてお金を貯めていく、といったニーズに応える商品です。

2.三菱UFJ銀行

2.三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の「自動つみたて定期預金」は、メガバンクの中では一番シンプルな商品性です。

満期日を指定する場合には1年以上〜3年以内の日を指定することで、例えば毎月サイクルで積み立てる定期預金の満期をそこに合わせていきます。積立定期預金の満期日を指定しない場合には、1年ものか2年ものの定期預金のどちらかとして、預け入れの都度、その期間の定期預金を新規で作成していくことになります。

満期日を指定しない場合、個別の定期預金の本数(明細という言葉が使われることもあります)が増えていきますが、預け入れの繰り返しで満期継続日が同じになる定期預金の元利金は1本の定期預金にまとめる、としています。

三菱UFJ銀行の場合、店頭預け入れなら1円から積み立てとしての預け入れができますが、普通預金等からの口座振替の場合は1万円以上に限るとしています。

3.ゆうちょ銀行

3.ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行では「自動積立定額貯金」と「自動積立定期貯金」の2種類の積立定期預金があります。「定額貯金」とは、据え置き期間6ヵ月で最長10年まで預け入れられる定期性預金で、ゆうちょ銀行独自の主力商品です。「定期貯金」の方は、他の金融機関の定期預金と商品性は変わりません。

「自動積立定額貯金」「自動積立定期貯金」ともに、積立定期預金としての商品性はシンプルで、通常貯金(銀行などの金融機関の普通預金にあたります)からの口座振替でのみ積み立てができます。

期間と積立回数に上限があり、期間は最長6年、積立回数は108回までとなっています。積立回数は、毎月サイクルで年12回、これに加えて特別月が年6回まで指定できるので、最大年18回積み立てが可能、それが6年くり返された場合に上限の108回になります。

「自動積立定期貯金」は3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、3年、4年、5年の各期間の定期貯金から選びます。

1回あたりの積立金額は、1千円以上(1千円単位)となっています。「自動積立定額貯金」はすべて定額貯金で預け入れますが、「自動積立定期貯金」の場合は3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、3年、4年、5年の各期間の定期貯金から選ぶことになります。

最長6年の範囲で目標日を決める商品性なので、みずほ銀行の「おまとめ日」のような中間目標日の設定は不要です。定額貯金の場合、預け入れて半年据え置けばその後は自由に解約できるので、目標日設定型に活用できる商品性です。

4.イオン銀行

4.イオン銀行

イオン銀行は、大手小売業のイオングループが金融サービスを提供する銀行です。インターネットやATMのほか、イオンモールなどに併設された店舗もあります。イオン銀行では「積立式定期預金」として、普通預金からの口座振替で積み立てる積立定期預金を提供しています。

イオン銀行の「積立式定期預金」の商品性はシンプルです。口座開設日から6ヵ月以上〜5年以内の日を満期日として、毎月一定の日に定期預金を預け入れて行きます(増額月を年6回まで指定できます)。

積立定期預金は基本的に1年もの定期預金を利用して自動継続で増やしていく方式です。預け入れの単位は5千円以上1千円単位となっています。

イオン銀行「積立式定期預金」の最大の特徴はその適用金利にあります。詳しくは後ほど、ご紹介した銀行の積立定期預金の金利の比較を行いますので、そこをご覧ください。

5.ソニー銀行

5.ソニー銀行

ソニー銀行はインターネット専業銀行です。「積み立て定期預金」という商品を提供していますが、商品性はこちらもシンプルです。

「積み立て定期預金」には預け入れ期間に制約がなく、ストップをかけない限り、普通預金からの口座振替で毎月定期預金が作成されます。作成される定期預金の期間は1年、2年、3年から選びます。また年2回の増額月が設定できます。

口座振替を行う日は末尾に2か7のつく日に限られています。積み立ての振替日は毎月サイクルが多いこともあり、1日〜28日のいずれかとする銀行が多いのですが、ソニー銀行ではもっと絞り込んでいて各月の2日、7日、12日、17日、22日、27日しか振り替えできませんので、給料日が集中する25日の引き落としはできません。ちなみに預け入れ単位は、1千円以上1千円単位です。

ソニー銀行の積み立て定期預金は、給料日が集中する25日の引き落としはできません。

ソニー銀行の場合は「目標日」も「おまとめ日」に当たる日もありません。あえて言えば、自分でインターネットを通じてそのつど定期預金を作成してもほぼ同じことなので、銀行がその作業を代行してくれるという商品です。

6.楽天銀行

6.楽天銀行

楽天銀行もインターネット専業銀行ですが、超短期定期預金として1週間もの、2週間ものの定期預金を提供しており、取扱商品の間口が広いです。

楽天銀行の場合は、「定期預金の積立購入」という形で積立定期預金を提供しています。ソニー銀行と同じく非常にシンプルな設定となっており、積立金額は1千円以上から、毎月の一定日のほかに指定した月に増額設定ができます。個別の定期預金の預け入れ期間はあらかじめ指定をして、1週間から10年までの多くの選択肢の中から選べます。

楽天銀行もインターネット専業銀行であり、金利設定は頻繁に変更されています。ですので積立定期預金を利用する際には、金利の見極めも大切です。

積立定期預金の金利の比較

積立定期預金の金利の高い銀行(1位〜4位)

積立定期預金の金利の高い銀行(1位〜4位)

積立定期預金の金利の比較をしてみましょう。

ここまでご紹介した銀行の積立定期預金は、いずれもスーパー定期預金などを、たとえば月1回といったペースで作成していくものです。

金利の高い銀行を1位〜4位まで、ご紹介していきます。

1位.ソニー銀行

2位.ソニー銀行

ソニー銀行の金利はインターネット専業銀行として、メガバンク3行などよりも高めに設定されています。2020年6月3日現在では、1年もの定期預金の金利は年0.15%、2年もの、3年ものでは年0.02%です。

ソニー銀行の場合は、夏と冬のボーナス時期の数ヵ月はとくにキャンペーン期間として6ヵ月ものと1年もの定期預金に高めの金利が設定されるのが通例です。よって、年2回のボーナス時期に積み立て金額の増額ができる人に向いています。

たとえば今が正にそのタイミングで、2020年6月1日(月)〜2020年8月31日(月)までのキャンペーン期間は、1年もの定期預金の金利は年0.15%です。このような時期をねらうということです。

2位.イオン銀行

1位.イオン銀行

イオン銀行は、唯一、スーパー定期預金などの店頭表示金利に比べて、積立定期預金の店頭表示金利を高めに設定している銀行です。2020年6月3日現在の「積立式定期預金」の金利は、全期間について年0.08%となっています。

イオン銀行の「積立式定期預金」では、基本的に1年もの定期預金で運用していきますが、1年もの定期預金そのものの店頭表示金利は年0.02%なので、積立式定期預金にすればその4倍の金利がつくことになります。

イオン銀行で定期預金を預け入れるのであれば、まず積立式定期預金を活用できないかを検討したいです。

3位.楽天銀行

3位.楽天銀行

楽天銀行の定期預金の金利設定は、ひんぱんに変わります。「定期預金の積立購入」を利用するのですが、どの期間の定期預金を利用すればよいのか、悩ましいところです。

2020年6月3日現在では、最短の1週間もの定期預金が年0.02%、6ヵ月もの定期預金が年0.02%、1年もの定期預金が年0.02%、最長の10年もの定期預金が年0.02%です。楽天銀行が、どの期間の定期預金に高めの金利を提供するのかは、事前に利用者には分かりません。

なお、いまは超低金利なので、期間の短い定期預金で継続しても利息がつかないことがあります。この点はあとでご説明しますが、楽天銀行の場合、短い期間の定期預金金利が高めに設定されることが多いので、とくに注意してください。

4位.メガバンク3行とゆうちょ銀行

4位.メガバンク3行とゆうちょ銀行

メガバンク3行とゆうちょ銀行では、他の地方銀行なども同じですが、日本銀行の超低金利政策を受けて定期預金の金利を非常に低い水準に定めています。最短の1ヵ月ものから最長の10年ものまで、定期預金の店頭表示金利は年0.002%となっています(2020年6月3日現在)。ゆうちょ銀行の定額貯金も同じ水準です。

積立定期預金では、1本1本の定期預金はふつうはあまり大きな金額にはなりません。ですので、この低金利状況では利息が全くつかないこともありえます。

もちろん将来的に金利が上がることも想定できますが、元金次第ではメガバンクで安全確実にコツコツと貯めたつもりが利息はゼロだった、という可能性もあります。

積立定期預金のメリットとデメリット

積立定期預金のメリット

積立定期預金のメリットとデメリット

積立定期預金のメリットはなんと言っても、意識しないでもお金が貯まっていく点です。毎月の給料日の直後に口座振替日を設定しておけば、ほとんど給与天引きの感覚で積立定期預金の残高が増えていきます。

「時間を味方につける」という言葉がありますが、小さな金額をまとめ上げて大きな蓄えを作るためには、積み立ての仕組みは必須です。

積立定期預金のデメリット

積立定期預金のデメリット

積立定期預金にデメリットはとくにありませんが、毎月定額を振り替えて金融商品に投資するのであれば、ドルコスト平均法と言って、価格の変動する投資信託などを毎月一定額買えば、その商品の価額が高いときは少なく、安いときは多く買うことになり、結果的に有利な投資になる方法もあります。

投資信託は銀行預金とは異なり、元本を割り込むリスクは伴いますが、つみたてNISAや確定拠出年金などの税制優遇のある仕組みを利用すれば、同じ金額をより有利に運用できます。

超低金利環境が長引く中で、「貯蓄から投資へ」を合言葉に投資運用商品への投資を行う人が増えています。これらの商品への投資にリスクはつきものですが、ある程度の長期投資であれば、つみたてNISAや確定拠出年金での投資信託継続買い付けも検討できます。そして運用益が出た場合には、税制優遇が利用できます。

積立定期預金の注意すべき点

積立定期預金の注意すべき点

また、超低金利の環境のもとで注意すべき点として、積み立てた1本ずつの定期預金に利息がつくかどうかを確認しなければなりません。ご説明したとおり、メガバンクでは定期預金の金利は期間を問わずに年0.002%です(2020年6月3日現在)。

仮に元金1万円を1年間預けたとすると、そのときの利息が0.2円になります。利息が0.2円だと、国税(所得税および復興特別所得税)が15.315%、地方税が5%かかっても、それぞれの税額が1円に足りませんので課税されません。

それどころか、1円に満たないので1年間預けても利息はまったくつきません。インターネット取引で自分で条件を決めていく場合には、これらの点を見落とさないように注意してください。

積立定期預金の満期

積み立てのゴール

積み立てのゴール

積立定期預金の満期は、どう考えたらよいのでしょうか?

かつては積み立てにはゴールがあって、例えば子供の進学費用に充てるとか、家族旅行の費用を貯めるとか、クルマを買い替えるとか、資金の使いみちと目標日があるのが当たり前でした。

他にも、会社の有志の親睦会や旅行会、ゴルフコンペの積み立てのための口座を幹事が代表して開設するということもよくありました。

積立定期預金の期限

積立定期預金の期限

積立定期預金ではっきりと期限を決めているのは、ゆうちょ銀行の「自動積立定額貯金」と「自動積立定期貯金」、そしてイオン銀行の「積立式定期預金」です。

一般的には、明確な資金使途がなくても「いつまでにいくら貯める」ことを目標として積立定期預金を利用するケースが多いです。

その場合は満期になれば貯まった分を別の何らかの手段で運用して、そして、また新たな積み立てを始めることになります。

積立定期預金の商品性

積立定期預金の商品性

ソニー銀行、楽天銀行、三菱UFJ銀行の場合は、積立定期預金の商品性はとてもシンプルで、単に毎月一定額の定期預金を新規で作成していくだけです。

お金の使いみちが決まれば新規の定期預金の作成をストップして、個別の定期預金明細のそれぞれの満期に従って解約をして行けば、中途解約のペナルティに伴うロスが避けられます。

ここで紹介した銀行の積立定期預金は、原則として普通預金(ゆうちょ銀行は通常貯金)からの口座振替で個別の定期預金を作成します。積立定期預金が目標日到来、あるいは個別定期預金の明細が期限で満期になり、継続しない場合にはその普通預金(ゆうちょ銀行は通常貯金)の口座に入金されます。

積立定期預金の性格の変化

積立定期預金の性格の変化

改めて考えてみると、「積み立て」という仕組みが次第に貯蓄すること自体を目的にするようになったため、商品性も単純化してきたのでしょう。

いまの時代では必要なモノがあればローンを組んで購入し、あとから返済していくのも珍しくありません。「貯めてから買う」から「買ってから返済する」が当たり前になり、積立定期預金の性格も変化してきたのでしょう。

ほとんどの場合は貯めるために積み立てたせっかくのお金ですから、満期日で大きな金額が戻ってきたからといって、リスクのある投資信託などに投資するのはあまりお勧めできません。

低金利の環境下でせっかく貯めたお金だからこそ、元本を毀損しない安全な金融資産、例えばインターネット銀行の定期預金や、個人向け国債などの購入をまず検討したいです。

積立定期預金の解約

積立定期預金の目標日と解約

積立定期預金の目標日と解約

積立定期預金の解約は、どのようにすればよいのでしょうか?

目標日を決めている場合は、そこまで中途解約しなければ、ちゃんと利息がついて元金が戻ってきます。

目標日を決めていない場合はどうでしょうか?個別の定期預金を満期日前に解約すると、約束した金利が支払われずに、各銀行の定めた一定のルールで利息が減額されます。

「とりまとめ」タイプの積立定期預金の解約

「とりまとめ」タイプの積立定期預金の解約

みずほ銀行が提供する「とりまとめ」タイプの積立定期預金であれば、「とりまとめ日」がくるたびに大きな金額の定期預金が作成されるので、その満期日に合わせて解約すれば、中途解約で失う利息は少なくて済みます。

それぞれの定期預金明細の満期日に合わせて順に解約していけば、中途解約のロスはないことになります。

目標日設定型の積立定期預金の解約

目標日設定型の積立定期預金の解約

ゆうちょ銀行やイオン銀行のように、目標日設定型の積立定期預金の場合はどうでしょうか?

ゆうちょ銀行の「自動積立定期貯金」の場合、「目標日」を前倒しにできますが、既に預け入れた定期預金の期間は変えられないので、中途解約によるロスがあります。

ゆうちょ銀行の「自動積立定額貯金」の場合は、6ヵ月据置後はいつでも満期扱いで解約できるので、「目標日」を前倒しにしても中途解約に伴う不利はほとんどありません。この点でも「自動積立定額貯金」は預金者に有利な金融商品です。

イオン銀行の積立定期預金の解約

イオン銀行の積立定期預金の解約

イオン銀行の場合は、基本的に1年もの定期預金で「積立式定期預金」の個々の定期預金を作成します。

目標日にあたる「口座満期日」を変えられないので、中途解約扱いとなります。具体的には、1年もの定期預金で預け入れ期間6ヵ月を境に、それより短い場合は20%、6ヵ月以上預けた場合は50%の適用金利となります。年0.08%の20%は年0.016%、50%は年0.04%ですから、メガバンク等に比べれば、それでも有利な金利設定です。

また、積立定期預金を総合口座の担保定期預金扱いとすれば、「当座貸越」といって普通預金等から借り入れをすることで中途解約を避けられます。ただし入利息がかかるので、わずかな金利で得られる利息を守るために借り入れを行うことには賛否が分かれます。

積立定期預金の解約の注意点

積立定期預金の解約の注意点

積立定期預金は複合的な契約です。解約の際にハッキリしておかなければならないことは、「積立定期預金の口座自体を解約したいのか?」「積立定期預金の一部だけ(つまり個別明細の定期預金)を解約するのか?」あるいは「毎月の口座振替(新規預け入れ)を解約するのか?」などの点です。

「口座解約」、「一部解約」、「口座振替の解約」ではそれぞれ意味が違ってきます。いま預けている明細定期預金を解約しても、月々の振り替えをストップしなければ、また新たに積立定期預金の残高が増えていきます。

店頭だと窓口担当者がこれらの点を確認してくれますが、インターネット取引だと、もし間違いに気づかなければあとで自分が慌てることになります。

積立定期預金の上手な使い方

金利ならイオン銀行の「積立式定期預金」

金利ならイオン銀行の「積立式定期預金」

商品性から言えば、ゆうちょ銀行の「自動積立定額貯金」がもっとも使いやすそうですが、金利ではイオン銀行の「積立式定期預金」が高いです。

積立定期預金は、毎月の給料などから少しずつ積み立てていく商品なので、有利な金利の商品を選ぶのも一法です。

「勤労者財産形成貯蓄制度」や「確定拠出年金」や「つみたてNISA」

「勤労者財産形成貯蓄制度」や「確定拠出年金」や「つみたてNISA」

働いている人なら、この他にも「勤労者財産形成貯蓄制度(いわゆる財形)」や「確定拠出年金」で定期預金を選択することができます。

利子が非課税になりますが、その代わりに払い出しに一定の条件がかかります。

また、「つみたてNISA」では払い出し制限はありませんが、運用対象はリスクのある投資信託などに限られます。

リスクや税制を含めた金融商品への知識

リスクや税制を含めた金融商品への知識

いまは老後の生活資金に自力で備える貯蓄と、投資信託などへの投資を勧奨する商品に、政策的な優遇が行われています。

このような商品を自分自身のライフプランの中でどう位置付けるかをよく検討しておく必要があり、その場合は相当長い期間を想定します。

リスクや税制を含めて、金融商品への知識はある程度持っておいたほうが望ましいです。

積立定期預金でお金を貯める習慣をつける

積立定期預金でお金を貯める習慣をつける

その点で積立定期預金の場合は、とにかくお金を貯める習慣をつけるという意味でもっと活用されてよい商品です。

いざお金が必要になれば、元本を失うことなくいつでも解約できるので、損をすることはありません。

自分の使いやすい近場の金融機関で始めるのもよいし、金利が高いイオン銀行などを利用するのも一つの方法です。

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