| 金融機関 | 商品・期間 | 2026年8月の主な金利・条件 |
| ソニー銀行 | 積み立て定期預金 1年もの | 年1.25%(2026年8月31日までの特別金利) |
| イオン銀行 | 積立式定期預金 | 年0.550% |
| 楽天銀行 | 定期預金の積立購入 | 選択した円定期預金の預入期間に応じた金利を適用 |
| みずほ銀行 | みずほ積立定期預金 | スーパー定期・大口定期預金の預入時または自動継続時の所定利率を適用 |
(2026年8月18日確認)
<情報ソース>
1.ソニー銀行
https://sonybank.jp/campaign/yen202606/
2.イオン銀行
https://www.aeonbank.co.jp/saving/installment-deposit/
3.楽天銀行
https://www.rakuten-bank.co.jp/assets/fixeddep/term/reserve.html
4.みずほ銀行
https://www.mizuhobank.co.jp/deposit/teiki/t_teiki.html
5.三菱UFJ銀行
https://www.bk.mufg.jp/tameru/yen/tsumitate/
6.ゆうちょ銀行
https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/chokin/teiki/kj_cho_tk_index.html
積立定期預金は、積立専用の金利が設定される商品と、積み立てるたびに通常の定期預金金利が適用される商品があります。そのため、単純な順位だけでなく、積立日の適用金利、預入期間、最低積立額、満期日の設定方法をあわせて比較することが大切です。
積立定期預金とは、定期預金の預け入れを一定のサイクル(「毎月ごと・一定額」が最も一般的)でくり返して、比較的小さな元金の定期預金が次々と積み重なるように増えていくタイプの商品です。
積立定期預金は定期預金の一つの形態ですが、かつては満期日を決めてそこに定期預金の期限を揃えていく「ゴール設定型」の商品が主流でした。
しかし、最近はとくに一定の満期日(目標日)を設定せずに、少額の定期預金でもコツコツとお金を確実に貯めていくことに重点を置いたタイプの商品設定が一般的です。
「自動積立定期預金」といった名称の商品もあります。これは、普通預金口座から毎月決まった日に自動的に決まった金額を定期預金に振り替えて預け入れる点を強調した、積立定期預金の一種です。
もう一方で、信用金庫などでは「定期積金(ていきつみきん)」という名前の商品を提供しています。
こちらは、毎月一定額を預け入れるという点は似ていますが、1.満期日を事前に決めて積み立てるゴールを設定、2.満期に掛金総額に給付補填金(利息に相当)を加えて給付契約金を支払う、という独自の形態となっています。
かつては、地域密着型の金融機関や郵便貯金などでは、営業担当の職員が各家庭を回って毎月の集金をする形態が一般的でした。
今でも信用金庫などの「定期積金」には、その頃の商品性が色濃く残っています。
現在では給与振込が一般的になり、その受取口座となる普通預金(ゆうちょ銀行では通常貯金)口座から、口座振替で1本ずつ定期預金を作成するのが一般的です。
積立定期預金には、具体的にどのような商品があるのでしょうか?
1つの銀行で数種類もの積立定期預金を提供している場合もありますが、商品性にはそう大きな違いはありません。しかし、積み立て特有のルールがいくつかありますので、その点を確認しながら見ていきましょう。
積立定期預金は個人に限らず株式会社などの法人でも利用できますが、以下では個人の預け入れを前提にして、ご説明します。
みずほ銀行の「みずほ積立定期預金」は、指定口座から毎月自動的に積み立て、指定した「おまとめ日」に複数の定期預金を1本にまとめながら運用する商品です。
定額積立方式は月々1,000円以上1,000円単位です。随時積立方式では1円以上1円単位、スイング積立方式では1万円以上1万円単位で利用できます。
適用利率は、預入金額に応じてスーパー定期または大口定期預金の預入時もしくは自動継続時のみずほ銀行所定の利率です。
ボーナス月の増額設定やATMでの任意入金にも対応しており、積み立てた資金を定期的にまとめて管理したい人に向いています。
三菱UFJ銀行の「自動つみたて定期預金」は、メガバンクの中では一番シンプルな商品性です。
満期日を指定する場合には1年以上から3年以内の日を指定することで、例えば毎月サイクルで積み立てる定期預金の満期をそこに合わせていきます。積立定期預金の満期日を指定しない場合には、1年ものか2年ものの定期預金のどちらかとして、預け入れの都度、その期間の定期預金を新規で作成していくことになります。
満期日を指定しない場合、個別の定期預金の本数(明細という言葉が使われることもあります)が増えていきますが、預け入れの繰り返しで満期継続日が同じになる定期預金の元利金は1本の定期預金にまとめる、としています。
三菱UFJ銀行の場合、店頭預け入れなら1円から積み立てとしての預け入れができますが、普通預金等からの口座振替の場合は1万円以上に限るとしています。
ゆうちょ銀行では「自動積立定額貯金」と「自動積立定期貯金」の2種類の積立定期預金があります。「定額貯金」とは、据え置き期間6ヵ月で最長10年まで預け入れられる定期性預金で、ゆうちょ銀行独自の主力商品です。「定期貯金」の方は、他の金融機関の定期預金と商品性は変わりません。
「自動積立定額貯金」「自動積立定期貯金」ともに、積立定期預金としての商品性はシンプルで、通常貯金(銀行などの金融機関の普通預金にあたります)からの口座振替でのみ積み立てができます。
期間と積立回数に上限があり、期間は最長6年、積立回数は108回までとなっています。積立回数は、毎月サイクルで年12回、これに加えて特別月が年6回まで指定できるので、最大年18回積み立てが可能、それが6年くり返された場合に上限の108回になります。
1回あたりの積立金額は、1千円以上(1千円単位)となっています。「自動積立定額貯金」はすべて定額貯金で預け入れますが、「自動積立定期貯金」の場合は3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、3年、4年、5年の各期間の定期貯金から選ぶことになります。
最長6年の範囲で目標日を決める商品性なので、みずほ銀行の「おまとめ日」のような中間目標日の設定は不要です。定額貯金の場合、預け入れて半年据え置けばその後は自由に解約できるので、目標日設定型に活用できる商品性です。
イオン銀行では「積立式定期預金」を提供しています。普通預金からの自動振替で毎月積み立てます。
2026年8月1日現在の金利は年0.550%です。毎月の積立金額は500円以上50万円以下、1円単位で設定できます。
口座満期日は、口座開設日から6カ月後から40年後までの範囲で指定できます。毎月の積立に加えて、年6回まで増額月を設定できます。
各預入明細には積立日の「積立式定期預金」の店頭表示金利が適用されます。
ソニー銀行は「積み立て定期預金」を提供しています。普通預金から毎月自動的に振り替えて定期預金を作成します。
2026年8月18日時点では、2026年8月31日までの「円定期特別金利」の対象に積み立て定期預金も含まれており、1年ものは年1.25%、6カ月ものは年0.80%です。
特別金利は当初預入期間のみ適用され、満期後に自動継続する場合は満期日時点の所定金利が適用されます。また、中途解約した場合は特別金利ではなく所定の中途解約利率が適用されます。
楽天銀行では「定期預金の積立購入」を提供しています。指定した積立購入日に、円普通預金から円定期預金へ毎月自動的に預け入れます。
毎月の積立金額は1,000円以上1円単位です。指定した月だけ積立額を増やす増額設定も利用できます。
適用金利は、積立購入で選択した円定期預金の預入期間に応じて決まります。楽天銀行は金利を変更することがあるため、積立設定時と実際の預入時の金利をご確認ください。
2026年8月時点では、積立定期預金の金利は金融機関や預入時期によって差があります。
期間限定金利を含めると、ソニー銀行の積み立て定期預金1年もの年1.25%が高い水準です。ただし、この金利は2026年8月31日までの特別金利です。
イオン銀行の積立式定期預金は2026年8月1日現在、年0.550%です。通常のスーパー定期1年もの年0.450%より高い積立専用金利が設定されています。
楽天銀行やみずほ銀行などは、積立専用の一律金利ではなく、積み立てる定期預金の期間や預入時点の所定金利によって適用利率が変わります。
したがって、「どの銀行が常に1位か」ではなく、実際に積み立てる時点の適用金利と商品条件を確認することが重要です。
積立定期預金のメリットはなんと言っても、意識しないでもお金が貯まっていく点です。毎月の給料日の直後に口座振替日を設定しておけば、ほとんど給与天引きの感覚で積立定期預金の残高が増えていきます。
「時間を味方につける」という言葉がありますが、小さな金額をまとめ上げて大きな蓄えを作るためには、積み立ての仕組みは必須です。
積立定期預金にもデメリットはあります。普通預金より資金の自由度が低く、満期前に解約すると所定の中途解約利率が適用されて受取利息が減る場合があります。また、金利上昇局面では、過去に低い金利で作成した定期預金明細が残ることがあります。
積立定期預金は毎月少額ずつ預け入れるため、金利が高くても1本ごとの利息額は大きくなりにくい点に注意が必要です。
また、預入日のたびに適用金利が決まる商品では、積立期間中に金利が変わると、明細ごとに異なる金利が適用されることがあります。
金利だけでなく、最低積立額、満期日の設定、中途解約条件、積立停止の方法まで確認して選びましょう。
積立定期預金の満期は、どう考えたらよいのでしょうか?
かつては積み立てにはゴールがあって、例えば子供の進学費用に充てるとか、家族旅行の費用を貯めるとか、クルマを買い替えるとか、資金の使いみちと目標日があるのが当たり前でした。
他にも、会社の有志の親睦会や旅行会、ゴルフコンペの積み立てのための口座を幹事が代表して開設するということもよくありました。
積立定期預金には、あらかじめ目標日や口座満期日を設定するタイプと、明確な終了日を設けず継続的に積み立てるタイプがあります。
一般的には、明確な資金使途がなくても「いつまでにいくら貯める」ことを目標として積立定期預金を利用するケースが多いです。
その場合は満期になれば貯まった分を別の何らかの手段で運用して、そして、また新たな積み立てを始めることになります。
ソニー銀行、楽天銀行、三菱UFJ銀行の場合は、積立定期預金の商品性はとてもシンプルで、単に毎月一定額の定期預金を新規で作成していくだけです。
お金の使いみちが決まれば新規の定期預金の作成をストップして、個別の定期預金明細のそれぞれの満期に従って解約をして行けば、中途解約のペナルティに伴うロスが避けられます。
ここで紹介した銀行の積立定期預金は、原則として普通預金(ゆうちょ銀行は通常貯金)からの口座振替で個別の定期預金を作成します。積立定期預金が目標日到来、あるいは個別定期預金の明細が期限で満期になり、継続しない場合にはその普通預金(ゆうちょ銀行は通常貯金)の口座に入金されます。
改めて考えてみると、「積み立て」という仕組みが次第に貯蓄すること自体を目的にするようになったため、商品性も単純化してきたのでしょう。
いまの時代では必要なモノがあればとりあえず購入し、あとから返済していくのも珍しくありません。「貯めてから買う」から「買ってから返済する」が当たり前になり、積立定期預金の性格も変化してきたのでしょう。
ほとんどの場合は貯めるために積み立てたせっかくのお金ですから、満期日で大きな金額が戻ってきたからといって、リスクのある商品に投資するのはあまりお勧めできません。
満期後の資金は、その時点の普通預金、定期預金、個人向け国債などの金利や使う予定を比較し、目的に合った方法で運用することが大切です。
積立定期預金の解約は、どのようにすればよいのでしょうか?
目標日を決めている場合は、そこまで中途解約しなければ、ちゃんと利息がついて元金が戻ってきます。
目標日を決めていない場合はどうでしょうか?個別の定期預金を満期日前に解約すると、約束した金利が支払われずに、各銀行の定めた一定のルールで利息が減額されます。
みずほ銀行が提供する「とりまとめ」タイプの積立定期預金であれば、「とりまとめ日」がくるたびに大きな金額の定期預金が作成されるので、その満期日に合わせて解約すれば、中途解約で失う利息は少なくて済みます。
それぞれの定期預金明細の満期日に合わせて順に解約していけば、中途解約のロスはないことになります。
ゆうちょ銀行やイオン銀行のように、目標日設定型の積立定期預金の場合はどうでしょうか?
ゆうちょ銀行の「自動積立定期貯金」の場合、「目標日」を前倒しにできますが、既に預け入れた定期預金の期間は変えられないので、中途解約によるロスがあります。
ゆうちょ銀行の「自動積立定額貯金」の場合は、6ヵ月据置後はいつでも満期扱いで解約できるので、「目標日」を前倒しにしても中途解約に伴う不利はほとんどありません。この点でも「自動積立定額貯金」は預金者に有利な金融商品です。
イオン銀行の積立式定期預金は中途解約できますが、解約した明細には所定の中途解約利率が適用されます。
中途解約利率は商品概要説明書で定められているため、解約前に現在の条件をご確認ください。
また、インターネットバンキングから積立式定期預金口座そのものを解約することはできず、店舗または所定の手続きが必要です。
積立定期預金は複合的な契約です。解約の際にハッキリしておかなければならないことは、「積立定期預金の口座自体を解約したいのか?」「積立定期預金の一部だけ(つまり個別明細の定期預金)を解約するのか?」あるいは「毎月の口座振替(新規預け入れ)を解約するのか?」などの点です。
「口座解約」、「一部解約」、「口座振替の解約」ではそれぞれ意味が違ってきます。いま預けている明細定期預金を解約しても、月々の振り替えをストップしなければ、また新たに積立定期預金の残高が増えていきます。
店頭だと窓口担当者がこれらの点を確認してくれますが、インターネット取引だと、もし間違いに気づかなければあとで自分が慌てることになります。
積立定期預金の金利は金融機関や時期によって変わります。
2026年8月18日時点ではソニー銀行の期間限定金利が高い水準ですが、期間終了後も同じ金利が続くとは限りません。
長く積み立てる商品だからこそ、現在の金利だけでなく、通常金利、キャンペーン終了後の扱い、満期後の継続金利も確認することが大切です。
働いている人なら、この他にも「勤労者財産形成貯蓄制度(いわゆる財形)」や「確定拠出年金」で定期預金を選択することができます。
利子が非課税になりますが、その代わりに払い出しに一定の条件がかかります。
積立定期預金は、とにかくお金を貯める習慣をつけるという意味でもっと活用されてよい商品です。
一般的な円定期預金では中途解約によって元本そのものが減る仕組みではありませんが、満期前に解約すると所定の中途解約利率が適用され、受取利息が少なくなる場合があります。
自分の使いやすい金融機関で始めるか、最新の金利や積立条件を比較して選ぶのがよいでしょう。
