普通預金の利息は、一般に毎日の最終残高をもとに日割りで計算されます。
基本的な考え方は「その日の最終残高 × 年利率 ÷ 365」です。残高が日々変わるため、普通預金では毎日の利息を積み上げていきます。
普通預金は、給与・年金の受取、公共料金やクレジットカードの引落し、ATM入出金、振込などに使われるため、残高が頻繁に変動します。
そのため、定期預金のように「最初の元本を満期まで固定して計算する」のではなく、日ごとの残高をもとに利息を計算します。
基本式は次のとおりです。
1日分の税引前利息 = その日の最終残高 × 年利率 ÷ 365
金融機関によって、最低付利残高、1円未満の端数処理、利息計算対象期間などが異なります。
利息計算では、パーセント表示の金利を小数へ直します。
| 年利 | 計算に使う小数 |
|---|---|
| 0.10% | 0.001 |
| 0.25% | 0.0025 |
| 0.50% | 0.005 |
| 1.00% | 0.01 |
| 1.50% | 0.015 |
30日間ずっと残高100万円だった場合の税引前利息は、概算で次のとおりです。
1,000,000円 × 0.005 × 30 ÷ 365 = 約411円
実際の利息は、金融機関の端数処理などによって異なる場合があります。
残高100万円が1年間変わらず、年利1.00%が変わらなかったと仮定すると、税引前利息は概算で1万円です。
1,000,000円 × 0.01 = 10,000円
普通預金は変動金利なので、実際には1年間の途中で金利が変わる可能性があります。
普通預金では、残高が変わった期間ごとに分けて計算すると考えやすくなります。
たとえば年0.50%が変わらないと仮定し、100万円を10日間、その後50万円を20日間保有した場合は次のとおりです。
100万円 × 0.005 × 10 ÷ 365 + 50万円 × 0.005 × 20 ÷ 365
税引前利息は概算で約274円です。
普通預金では、一般にその日の最終残高を基準として利息が計算されます。
同じ日に入金・出金が複数回あった場合でも、金融機関所定の基準時点の最終残高が利息計算の対象になります。
正確な基準時刻・取扱いは、各銀行の商品概要説明書をご確認ください。
普通預金の金利は、一般に変動金利です。
預金残高だけでなく、適用金利も途中で変わる可能性があります。
金利が変更された場合は、変更前と変更後の期間をそれぞれの金利で計算します。
たとえば、前半15日が年0.50%、後半15日が年0.60%なら、期間を分けて計算します。
前半の利息 + 後半の利息
普通預金は「口座開設時の金利がずっと続く商品」ではありません。
普通預金の利息は、金融機関が定める利払日に普通預金口座へ入金されます。
年2回、毎月、年1回など、金融機関によって利払回数・利払日は異なります。
「普通預金は必ず2月と8月」「必ず3月と9月」と決まっているわけではありません。
一般には、前回の利払日の翌日から次の利払日までなど、銀行所定の計算期間について毎日の利息を合計します。
その合計額から税金を差し引き、税引後利息が普通預金口座へ入金されます。
個人の預貯金利息には、原則として20.315%の税金がかかります。
税金は金融機関が利息支払時に源泉徴収します。
個人の場合、税引後利息は次の式で概算できます。
税引後利息 = 税引前利息 × 0.79685
税引前利息が1万円なら、税引後利息は概算で約7,968円です。
実際は税額・利息の端数処理によって多少異なります。
先ほどの100万円・年0.50%・30日の例で、税引前利息を411円とすると、単純な概算は次のとおりです。
411円 × 0.79685 = 約328円
実際の受取額は、金融機関の端数処理によって異なります。
最低付利残高とは、利息を付けるために必要な最低残高です。
たとえば最低付利残高が1,000円なら、残高が1,000円未満の日は利息が付かない取扱いがあります。
最低付利残高は銀行・商品によって異なるため、商品概要説明書をご確認ください。
付利単位とは、利息計算の対象となる残高の単位です。
1円単位、100円単位、1,000円単位など、銀行によって設定が異なる場合があります。
利息計算で1円未満の端数が出た場合、切捨てなど所定の方法で処理されます。
毎日端数処理するのか、計算期間全体で処理するのかによっても結果が異なる場合があります。
そのため、自分で計算した概算額と実際の入金額が数円程度ずれることがあります。
金利が低く、残高が少ない場合、1日あたりの利息が1円未満になります。
端数処理や最低付利残高によって、一定期間預けても利息が非常に少額になる場合があります。
利払日に入金された税引後利息をそのまま普通預金へ残しておけば、その後はその利息分も残高に含まれます。
そのため、普通預金でも長期間では複利的な効果が生じます。
| 比較項目 | 普通預金 | 定期預金 |
|---|---|---|
| 残高 | 日々変動する | 原則として預入額が満期まで固定 |
| 金利 | 一般に変動金利 | 固定金利型・変動金利型がある |
| 利息計算 | 毎日の最終残高を基準 | 元本・金利・預入期間を基準 |
| 入出金 | 随時可能 | 満期前の払戻しに制限がある |
| 満期 | 通常なし | あり |
一般には、定期預金の方が普通預金より高金利になりやすいですが、金融機関によっては優遇条件付き普通預金の金利が定期預金を上回る場合があります。
給与受取、証券口座連携、クレジットカード、残高条件などを満たすことで金利が上乗せされる商品があります。
比較するときは、基本金利だけでなく優遇条件・対象残高上限・適用期間も確認してください。
普通預金の中には、無利息の決済用預金があります。
決済用預金は「無利息・要求払い・決済サービスを提供できる」という要件を満たし、預金保険制度で全額保護されます。
金利が0%なので、利息計算の対象にはなりません。
利息の付く普通預金は、預金保険制度の一般預金等に該当します。
同じ金融機関の対象預金を合算し、預金者1人当たり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。
1,000万円を超える資金を預ける場合は、預金保険の保護範囲も確認してください。
毎月一定額を普通預金へ追加する場合も、各日の最終残高に応じて利息が計算されます。
「毎月1万円×12カ月=12万円」を最初から1年間預けたものとして計算することはできません。
早く入金した資金ほど、利息が付く日数が長くなります。
100万円を1年間預け、年間を通じて金利と残高が変わらなかったと仮定した場合の概算です。
| 年利 | 税引前利息 | 税引後利息の概算 |
|---|---|---|
| 0.10% | 1,000円 | 約797円 |
| 0.25% | 2,500円 | 約1,992円 |
| 0.50% | 5,000円 | 約3,984円 |
| 1.00% | 10,000円 | 約7,968円 |
| 1.50% | 15,000円 | 約11,953円 |
一般に「その日の最終残高 × 年利率 ÷ 365」で1日分を計算し、利払日まで積み上げます。
通常ありません。随時入出金できる預金です。
残高・金利が1年間変わらないと仮定すると、税引前で1万円、税引後は概算で約7,968円です。
金融機関所定の利払日に入金されます。年2回、毎月など銀行によって異なります。
一般に変動金利です。金融情勢等に応じて変更される場合があります。
個人の預貯金利息には、原則20.315%の税金がかかります。
最低付利残高や端数処理によって、利息が付かない、または非常に少額になる場合があります。
普通預金の利息は、一般に毎日の最終残高をもとに日割り計算されます。
基本式は「その日の最終残高 × 年利率 ÷ 365」です。日々の残高と適用金利をもとに利息を積み上げ、利払日に税金を差し引いた税引後利息が口座へ入金されます。
普通預金は変動金利で満期がなく、最低付利残高・端数処理・利払日も銀行ごとに異なります。正確な受取額を知りたい場合は、利用する銀行の商品概要説明書をご確認ください。
