定期預金の利息は、元本、年利率、預入期間、単利・複利の方式によって決まります。
単利の基本は「元本 × 年利率 × 預入日数 ÷ 365」、1年複利の元利合計は「元本 ×(1+年利率)年数」です。
実際に受け取る金額は、税引前利息から税金を差し引いた税引後利息です。また、中途解約すると、預入時の約定金利ではなく中途解約利率が適用されるのが一般的です。
旧ページでは、単利と複利の違い、20.315%の課税、短期定期預金の存在を中心に説明していました。Version3では、日割り計算、税引後、1年複利・半年複利、満期、自動継続、中途解約、固定金利・変動金利まで全面更新しました。
定期預金では、預入時に元本・金利・預入期間が決まります。
固定金利型なら、原則として預入時の金利が満期まで適用されます。変動金利型では、商品規定に基づき途中で金利が見直されます。
単利では、最初に預けた元本だけを基準に利息を計算します。
税引前利息 = 元本 × 年利率 × 預入日数 ÷ 365
1年間ちょうどなら、次のように簡略化できます。
税引前利息 = 元本 × 年利率
利息計算では、パーセント表示の金利を小数へ直します。
| 年利 | 計算に使う小数 |
|---|---|
| 0.10% | 0.001 |
| 0.25% | 0.0025 |
| 0.50% | 0.005 |
| 1.00% | 0.01 |
| 1.50% | 0.015 |
税引前利息は次のとおりです。
1,000,000円 × 0.01 = 10,000円
税引前利息は1万円です。
個人の預貯金利息には、原則として20.315%の税金がかかります。
そのため、表示金利から計算した税引前利息を、そのまま受け取れるわけではありません。
個人の場合、税引後利息は次の式で概算できます。
税引後利息 = 税引前利息 × 0.79685
税引前利息1万円なら、税引後利息は概算で約7,968円です。
実際は税額・利息の端数処理により多少異なる場合があります。
定期預金の金利は通常、年率で表示されます。
たとえば100万円を年1.20%で184日間預けた場合、税引前利息は概算で次のとおりです。
1,000,000円 × 0.012 × 184 ÷ 365 = 約6,049円
「6カ月もの年1.20%」は、6カ月で1.20%分の利息を受け取れるという意味ではありません。
100万円を年1.00%で92日間預けた場合、税引前利息は概算で次のとおりです。
1,000,000円 × 0.01 × 92 ÷ 365 = 約2,520円
1カ月定期で年5%と表示されていても、1カ月で元本の5%を受け取れるわけではありません。
100万円を年5%で31日間預けた場合、税引前利息は概算で約4,246円です。
短期定期では、表示年利と実際の預入期間の収益率を混同しないことが重要です。
1カ月定期でも、実際の日数は28日、29日、30日、31日など、預入日・満期日によって異なります。
商品規定に従い、預入日から満期日前日までなどの実日数で計算されます。
単利は、最初の元本だけに利息が付く方式です。
100万円を年1%で3年間なら、税引前利息は3万円です。
1,000,000円 × 0.01 × 3年 = 30,000円
複利は、利息を元本へ組み入れ、その合計額に次の利息を付ける方式です。
1年複利の元利合計は、次の式で求められます。
元利合計 = 元本 ×(1 + 年利率)運用年数
税引前の理論上の元利合計は次のとおりです。
1,000,000円 × 1.013 = 1,030,301円
税引前利息は30,301円です。
| 比較項目 | 単利 | 複利 |
|---|---|---|
| 利息が付く対象 | 最初の元本のみ | 元本+それまでの利息 |
| 毎期の利息 | 原則一定 | 徐々に増える |
| 長期運用 | 増え方は直線的 | 長期ほど効果が大きい |
| 計算 | 比較的簡単 | 組入時期の確認が必要 |
半年複利では、6カ月ごとに税引後利息等を元本へ組み入れ、次の6カ月は増えた元本へ利息を付けます。
税引前の理論式は次のように表せます。
元利合計 = 元本 ×(1 + 年利率 ÷ 2)年数 × 2
実際の預金では、税金・端数処理・利払日の規定により理論値と異なる場合があります。
複利を「(元本+利息)×金利」とだけ考えると、いつ利息を元本へ組み入れるかが分かりません。
1年複利、半年複利など、利息を元本へ組み入れる頻度を確認する必要があります。
固定金利型では、原則として預入時の金利が満期まで変わりません。
預入後に市場金利が上昇しても、満期まで当初金利が続きます。
反対に、市場金利が低下しても、満期まで当初金利が維持されます。
変動金利型では、一定期間ごとに適用金利が見直されます。
長期の変動金利定期などでは、預入期間中に利息額が変わることがあります。
満期まで保有した場合、契約条件に基づいて元本と税引後利息を受け取ります。
満期時の取扱いには、主に次の種類があります。
元金自動継続では、元本だけを同じ期間などで継続し、税引後利息は普通預金等へ入金します。
継続後の金利は、通常、継続日時点の金利が適用されます。
元利自動継続では、元本と税引後利息を合計して次の定期預金へ継続します。
次回は増えた元本を基準に利息が付くため、複利的な効果が生じます。
期間限定のキャンペーン金利は、原則として当初預入期間だけに適用されます。
自動継続後は、継続日時点の通常金利が適用される場合が多いため、満期時に必ず金利を確認しましょう。
定期預金を満期前に解約すると、預入時の約定金利ではなく、金融機関所定の中途解約利率が適用されます。
一般的な円定期預金では元本が減る仕組みではありませんが、受取利息は予定より大幅に少なくなる場合があります。
一般的には、経過期間に応じた中途解約利率を使い、預入日から解約日前日までなどの実日数で計算します。
中途解約利息 = 元本 × 中途解約利率 × 経過日数 ÷ 365
具体的な中途解約利率は金融機関・商品ごとに異なります。
定期預金は、一口のうち一部だけを解約できない商品が多くあります。
途中で資金が必要になる可能性がある場合は、100万円を一口ではなく、20万円ずつ5口などに分けて預ける方法があります。
満期日を自由に指定できる定期預金でも、利息は原則として元本・適用年利・実際の預入日数を使って日割り計算します。
金利区分は、預入期間の端数を切り捨てて決まる商品もあります。
1週間、2週間、1カ月などの超短期定期では、年利表示が高く見えても、実際の利息は預入日数分だけです。
満期ごとに自動継続する商品では、継続時の金利が変わることがあります。
預入金額によって金利が変わる定期預金があります。
100万円未満、300万円以上、1,000万円以上など、金融機関ごとに金額区分が設定される場合があります。
「高額を預ければ必ず金利が高い」とは限らないため、金利表を確認してください。
円定期預金は、原則として預金保険制度の対象です。
同じ金融機関の普通預金・定期預金など対象預金を合算し、預金者1人当たり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。
複数の定期預金に分けても、同じ銀行であれば保護上限は合算されます。
外貨定期預金の利息自体は外貨建てで計算されますが、円換算時の受取額は為替相場・為替手数料の影響を受けます。
外貨建てでは利息が増えていても、円高により円換算で元本割れする可能性があります。
外貨預金は預金保険制度の対象外です。
仕組預金は、満期が延長される、中途解約が原則できないなど、一般的な円定期預金とは異なる条件があります。
表示金利だけで利息を計算して判断せず、商品条件を確認してください。
金融機関のウェブサイトには、元本・金利・期間を入力すると、税引前・税引後利息を試算できるシミュレーターがあります。
複利、半年複利、満期日指定などは、シミュレーターを使うと便利です。
| 年利 | 税引前利息 | 税引後利息の概算 |
|---|---|---|
| 0.10% | 1,000円 | 約797円 |
| 0.25% | 2,500円 | 約1,992円 |
| 0.50% | 5,000円 | 約3,984円 |
| 1.00% | 10,000円 | 約7,968円 |
| 1.50% | 15,000円 | 約11,953円 |
普通預金は毎日の最終残高をもとに日割り計算します。
定期預金は、預入時の元本・金利・預入期間を基準に計算するため、満期時の利息を見積もりやすい点が特徴です。
単利なら「元本 × 年利率 × 預入日数 ÷ 365」で概算します。
税引前で1万円、個人の税引後利息は概算で約7,968円です。
いいえ。100万円なら税引前利息はおおむね約5,000円です。実際は預入日数で日割り計算します。
利息を元本へ組み入れ、その合計額に次の利息を付ける方式です。
預入時の約定金利ではなく、中途解約利率が適用されます。
原則として継続日時点の通常金利が適用される場合が多く、キャンペーン金利が続くとは限りません。
円定期預金は原則として対象です。同じ金融機関の対象預金を合算し、元本1,000万円までと利息等が保護されます。
定期預金の利息は、元本、年利率、預入期間、単利・複利の方式によって決まります。
単利の基本式は「元本×年利率×預入日数÷365」です。1年複利なら「元本×(1+年利率)年数」で元利合計を求めます。
実際の受取額では、20.315%の税金、端数処理、中途解約利率、自動継続後の金利も重要です。短期定期では年率表示を実際の期間利回りと混同せず、満期まで使わない資金かを確認して預けましょう。
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