貯蓄預金の金利は、預金残高に応じて適用利率が変わる「金額階層別金利型」が中心です。
ただし、残高区分が設けられていても、すべての階層へ同じ金利が適用される場合があります。貯蓄預金だから普通預金より必ず高金利になるわけではありません。
旧ページでは「普通預金より高く、定期預金より低い」と一律に説明していました。現在は、普通預金の優遇金利が貯蓄預金を上回る場合や、定期預金の金利と近い場合もあるため、Version3では実際の金利を比較して判断する構成へ更新しました。
貯蓄預金の金利は変動金利です。
金融情勢や金融機関の方針によって変更され、口座開設後も適用金利が上がったり下がったりします。
預入時の金利が満期まで固定される一般的な定期預金とは異なります。
金利を比較するときは、過去の金利ではなく、現在の公式金利表を確認してください。
金額階層別金利型は、預金残高を複数の階層に分け、その日の最終残高に応じた金利を適用する方式です。
金融機関によって異なりますが、次のような残高区分が設けられます。
みずほ銀行では、2026年現在も7段階の残高区分を設けています。
ただし、金融情勢によって普通預金との金利差や、残高段階別の金利差が付かない場合があります。
一般的な金額階層別金利型では、その日の最終残高が属する階層の金利を、預金残高全体に適用します。
たとえば、100万円以上300万円未満の階層が年0.35%で、残高が150万円の場合、原則として150万円全体へ年0.35%を適用します。
「最初の10万円は低金利、次の40万円は別の金利」という累進方式ではありません。
具体的な利息計算方法は金融機関の商品概要説明書でご確認ください。
金額別金利型は、金融機関が定める基準残高以上と未満で、適用金利を分ける方式です。
たとえば、残高20万円以上は貯蓄預金金利、20万円未満は普通預金金利という形です。
かつては「20万円型」「40万円型」などの商品がありましたが、現在は金額階層別金利型が中心です。
金額別金利型を新規に取り扱う金融機関は限られています。
10万円などの基準残高を下回る場合は、普通預金と同じ金利や、金融機関所定の低い金利が適用されることがあります。
旧ページでは「ほとんどの金融機関で最低預入金額は10万円以上」と説明していましたが、口座開設自体は1円以上から可能で、10万円は金利区分の基準額である場合が一般的です。
最低預入金額と、有利な金利が適用される基準残高は別の条件です。
残高区分が7段階あっても、各段階の金利がすべて同じになることがあります。
2026年7月23日時点の三菱UFJ銀行「スーパー貯蓄」では、10万円未満から1,000万円以上まで、すべて年0.3000%です。
| 三菱UFJ銀行の残高区分 | 2026年7月23日時点の金利 |
|---|---|
| 10万円未満 | 年0.3000% |
| 10万円以上 | 年0.3000% |
| 30万円以上 | 年0.3000% |
| 50万円以上 | 年0.3000% |
| 100万円以上 | 年0.3000% |
| 300万円以上 | 年0.3000% |
| 1,000万円以上 | 年0.3000% |
三菱UFJ銀行は2022年11月11日に貯蓄預金の新規受付を停止しているため、この金利は既存契約者向けです。
階層の数ではなく、各階層に表示された実際の金利を比較してください。
貯蓄預金は、普通預金より有利な金利を設定する目的で作られた商品です。
しかし現在は、普通預金自体の金利上昇や、優遇プログラムによって、普通預金の方が高金利になる場合があります。
証券口座との連携、給与受取、クレジットカード、スマホ決済などの条件を満たせる人は、普通預金の優遇金利も比較しましょう。
一般には、資金を一定期間拘束する定期預金の方が、貯蓄預金より高金利になりやすい傾向があります。
ただし、定期預金の期間、キャンペーン、預入金額、金融機関によって金利は異なります。
短期定期預金の金利が貯蓄預金と同じ場合や、普通預金の優遇金利が定期預金を上回る場合もあります。
「普通預金より高く、定期預金より低い」という順番が常に成立するわけではありません。
| 比較項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 金利の基準日 | 同じ日付の金利を比較する |
| 通常金利・優遇金利 | 条件なしと条件付き金利を分ける |
| 残高区分 | 自分の預金額に適用される階層を確認する |
| 変動・固定 | 貯蓄預金は変動、定期預金は固定が一般的 |
| 預入期間 | いつでも引き出せるか、満期まで拘束されるか |
| 税引後金利 | 利息から20.315%を差し引く |
貯蓄預金の利息は、毎日の最終残高に、その日の残高区分へ適用される年利率を掛けて日割り計算する商品が一般的です。
概算式は次のとおりです。
税引前利息 = 預金残高 × 年利率 × 預入日数 ÷ 365日
実際には、毎日の残高変動、最低付利残高、利息計算単位、端数処理を反映します。
100万円を年0.30%で1年間預けた場合の税引前利息は、概算で次のとおりです。
100万円 × 0.30% = 3,000円
税率20.315%を差し引くと、税引後利息は概算で約2,390円です。
金融機関の端数処理によって、実際の受取額は異なる場合があります。
貯蓄預金の利息は、毎年2回など、金融機関所定の日に口座へ入金されます。
利息計算期間、付利日、入金日は金融機関によって異なります。
利息が口座へ組み入れられた後は、その利息を含む残高に対して次の利息が計算されます。
個人が受け取る貯蓄預金の利息には、原則として20.315%の源泉分離課税が適用されます。
| 税区分 | 税率 |
|---|---|
| 所得税・復興特別所得税 | 15.315% |
| 地方税 | 5% |
| 合計 | 20.315% |
公式サイトに表示される預金金利は、通常、税引前の年率です。
税引後金利は、おおむね次の式で計算できます。
税引後金利 = 税引前年利率 × 0.79685
| 税引前年利率 | 税引後の概算年利率 |
|---|---|
| 年0.20% | 約年0.159% |
| 年0.30% | 約年0.239% |
| 年0.40% | 約年0.318% |
| 年0.50% | 約年0.398% |
貯蓄預金は、給与・年金受取や公共料金・カード代金の口座振替には原則として利用できません。
普通預金よりわずかに高い金利でも、資金移動や口座管理の手間を考えると、普通預金の方が適している場合があります。
金利差から得られる年間利息と、利用上の制限を比較しましょう。
100万円を1年間預ける場合、年0.10%の金利差による税引前利息の差は1,000円です。
税引後では概算797円です。
わずかな金利差で複数口座を管理する価値があるか、預金額と利用目的から判断してください。
普通預金と貯蓄預金の間で資金を自動振替するスイングサービスを利用すると、一定額以上の余裕資金を貯蓄預金へ移せます。
ただし、振替後に残高区分が変わると、適用金利も変わります。
すべての金融機関がスイングサービスを提供しているわけではなく、三菱UFJ銀行では2025年8月31日に取扱いを終了しています。
三菱UFJ銀行は、2022年11月11日に貯蓄預金「スーパー貯蓄」の新規受付を停止しました。
既存契約者は引き続き利用できますが、新規口座開設はできません。
商品を比較するときは、金利だけでなく、現在も新規受付を行っているかをご確認ください。
日本国内に本店を置く対象金融機関の貯蓄預金は、預金保険制度の対象です。
同じ金融機関にある普通預金、定期預金、貯蓄預金などを合算し、預金者1人当たり元本1,000万円までと、破綻日までの利息等が保護されます。
貯蓄預金は利息が付くため、決済用預金のような全額保護の対象ではありません。
必ず高金利ではありません。金融情勢や優遇条件によって、普通預金と同じ金利や、普通預金より低い金利になる場合があります。
必ず上がるわけではありません。残高区分が複数あっても、各段階へ同じ金利が適用される場合があります。
一般には、その日の最終残高が属する階層の金利を残高全体へ適用します。金融機関の商品説明をご確認ください。
変動金利です。口座開設後も金融情勢によって変更されます。
必ず低いとは限りません。期間、金融機関、キャンペーンによって金利関係は変わります。
通常は税引前の年率です。個人の利息から原則20.315%が源泉徴収されます。
対象です。同じ金融機関の対象預金と合算して保護されます。
貯蓄預金の金利は、残高に応じて適用利率が変わる金額階層別金利型が中心です。
ただし、残高が増えても金利が上がらない場合があり、普通預金より必ず高く、定期預金より必ず低いという関係でもありません。
自分の預金残高へ適用される金利、普通預金の優遇金利、短期定期預金、税引後利息、決済機能、手数料を同じ基準日で比較して選びましょう。
